エアコンの霜取り運転とは？原因や対処法から予防策まで解説

「エアコンの暖房を入れているのに、急に温風が出なくなって寒い思いをしている…」
「室外機から変な音がして、故障したのではないかと心配…」

冬の寒い時期にエアコンを使用していると、突然暖房が止まってしまうことがあります。この現象は「霜取り運転」と呼ばれる正常な動作です。

霜取り運転とは、室外機に付いた霜を自動的に溶かす機能です。暖房運転中は室外機が冷やされるため、空気中の水分が結露して霜が付きます。霜が付くと室外機の空気の吸い込み口が塞がれ、暖房効率が悪くなってしまいます。

霜取り運転は故障ではなく、エアコンが正常に動作している証拠です。しかし、頻繁に発生すると快適性が損なわれるため、対策が必要です。

ただし、自宅のエアコンが古かったり、霜取り運転が頻繁に発生したりする場合は、エアコン交換やメンテナンスが必要です。とはいえ、「どこに相談して工事を依頼すればいいかわからない…」とお悩みの方もいますよね。

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エアコンの霜取り運転とは？室外機の熱交換器に霜が付く仕組み

エアコンの霜取り運転とは、室外機の熱交換器に付着した霜を自動的に溶かす機能です。

エアコンの暖房運転では、室内の冷たい空気を室外に排出し、外気の熱を取り込んで室内に送り込む仕組みになっています。この際、室外機の熱交換器は冷やされ続けます。

外気温が低く、湿度が高い環境では、熱交換器の表面温度が外気温より低くなります。すると、空気中の水分が結露して凍り、霜が付着します。とくに気温5.5℃から-7℃の間で、湿度が高い状況下では霜が付きやすくなります。

霜が付くと室外機の空気の吸い込み口が塞がれ、外気の熱を取り込めなくなります。そのため、エアコンは自動的に霜取り運転を開始し、霜を溶かしてから暖房運転を再開します。

エアコンの霜取り運転中に起こる現象

霜取り運転中には、以下のような現象が起こります。

霜取り運転はエアコンが自動的に行うメンテナンス機能で、故障ではありません。頻繁に発生する場合は、エアコンの設定や環境を見直すことで改善できる場合があります。

エアコン 霜取り運転を防ぐ4つの対策

霜取り運転の頻度を減らすには、以下の4つの対策が効果的です。

詳細をひとつずつみていきます。

対策①設定温度を18-22℃に調整する

エアコンの設定温度を高くしすぎると、室外機の負荷が増加し、霜が付きやすくなります。設定温度を18-22℃に調整することで、室外機の負荷を軽減できます。

ただし、極寒や多湿条件では設定温度を下げても霜が付く場合があるため、設定温度だけで完全に防止できるとは限りません。

設定温度を下げても寒さを感じる場合は、サーキュレーターを使用して室内の空気を循環させたり、断熱カーテンを使用したりすることで、体感温度を上げることができます。

対策②フィルターを定期的に掃除する

エアコンのフィルターが汚れていると、空気の流れが悪くなり、暖房効率が低下します。その結果、より多くの熱が必要になり、霜取り運転が発生しやすくなります。

フィルター掃除の頻度は、毎日使用する場合は2週間に1回が目安です。掃除方法は掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いで行い、完全に乾かしてから取り付けましょう。

フィルターの掃除を怠ると、エアコンの性能が低下し、霜取り運転の頻度が増加します。定期的なメンテナンスが重要です。

対策③室外機の環境を改善する

室外機の周辺環境を改善することで、霜の付着を防ぐことができます。

室外機が雪に埋もれると、空気の吸い込みができなくなり、運転できなくなる可能性があります。

豪雪地帯では、専門業者に室外機の移設を依頼することをおすすめします。

対策④エアコンの内部クリーニングを依頼する

エアコンの内部が汚れていると、暖房効率が低下し、霜取り運転が頻繁に発生します。内部クリーニングは専門知識が必要なため、プロに依頼することをおすすめします。

内部クリーニングは、エアコンを分解して普段掃除できない部分まで徹底的に洗浄します。専門業者に依頼することで、安全かつ効果的にクリーニングできます。

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霜取り運転が頻繁に起こる場合の対処法

霜取り運転が頻繁に発生する場合は、以下の対処法を検討してください。

エアコンの寿命をチェックする

エアコンの寿命は一般的に6-10年程度です。寿命を迎えたエアコンは、霜取り運転が頻繁に発生しやすくなります。

寿命のサインとして、霜取り運転の頻度増加、暖房効率の低下、異音の発生、電気代の増加などが挙げられます。これらの症状が複数見られる場合は、エアコンが寿命を迎えている可能性が高いです。

寿命を過ぎたエアコンは、修理をしても別の箇所が故障する可能性があるため、新しいエアコンへの交換をおすすめします。

新しいエアコンは省エネ性能が向上し、霜取り運転の頻度も減少するため、長期的なコストを考慮すると交換がお得な場合があります。

専門業者に相談する

霜取り運転の問題でお悩みの場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

専門業者に相談することで、正確な原因診断、適切な対処法の提案、安全な工事の実施、充実したアフターフォローを受けることができます。専門業者であれば、エアコンの状態を正確に診断し、最適な解決策を提案できます。

エアコン交換を検討する

霜取り運転が頻繁に発生し、快適性が損なわれる場合は、エアコン交換を検討してください。

新しいエアコンは、省エネ性能が向上し、霜取り運転の頻度も減少します。長期的なコストを考慮すると、交換がお得な場合があります。

霜取り運転に関するよくある質問

霜取り運転はどのくらいの時間続く？

霜取り運転の時間は、霜の量や外気温によって異なります。一般的には3-12分程度で、最長で12分程度かかることがあります。 時間に影響する要因は、霜の付着量、外気温、エアコンの性能、室外機の状態などです。霜取り運転中は暖房が止まりますが、故障ではありません。しばらく待てば自動的に暖房運転が再開します。

霜取り運転を完全に防ぐ方法はある？

霜取り運転を完全に防ぐことは困難ですが、頻度を減らすことは可能です。効果的な対策として、設定温度の適正化や定期的なメンテナンス、室外機の環境改善など有効です。 また、寒冷地仕様の高性能モデルでは、霜取り中も暖房が止まらないモデルもあります。

霜取り運転で電気代は上がる？

霜取り運転自体は正常な動作ですが、頻繁に発生すると電気代増加につながります。霜取り運転中は暖房が停止するため、室温が下がり、再稼働後に再加熱する際の電力消費が増えるためです。 適切な対策により霜取り運転の頻度を減らすことで節電につながるでしょう。

まとめ

エアコン 霜取り運転の原因と対策についておさらいしましょう。

霜取り運転の頻度を減らすには、設定温度の適正化、フィルターの定期的な掃除、室外機の環境改善、エアコンの内部クリーニングが効果的です。

ただし、自宅のエアコンが古かったり、霜取り運転が頻繁に発生したりする場合は、エアコン交換やメンテナンスが必要です。とはいえ、「どこに相談して工事を依頼すればいいかわからない…」とお悩みの方もいますよね。

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