平面アンテナとは?メリット&デメリットや設置可能かの判断方法を解説
平面アンテナを選ぶメリットとして以下のようなものが挙げられます。
- 倒壊する危険性がない
- 風の影響を受けにくい
- 鳥害を受けにくい
- 屋根上に設置する必要がない
- 外観を損ねない
このように、さまざまなメリットがある反面、デメリットもあるため場合によっては設置できないケースもあるので注意が必要です。
今回は、アンテナ工事の経営実績10年以上、年間施工件数8,000件を誇るライフテックス社が、これまで培ってきた知見やノウハウをもとに、最適な平面アンテナの選び方や設置方法をご紹介します。平面アンテナの設置をお考えの場合は、ぜひ参考にしてください。
平面アンテナとはフラットな形状のテレビアンテナのこと
平面アンテナ(デザインアンテナ)とは、フラットな箱型の地デジ用アンテナです。
昔から利用されてきた魚の骨のような「八木式アンテナ」と比べ、無骨さがなくカラーバリエーションが豊富なため、家の外観になじみやすいことから人気が高まっています。
2012年にスカイツリーが稼働しはじめたことで、東京近郊の多くの地域で電波がよくなったため、屋根上でしか電波を受信できなかった地域でも、壁面設置できる平面アンテナの利用が可能になりました。
また外壁への設置以外にも、
- マスト設置
- ベランダ設置
- 自営柱設置
- 屋根裏
などさまざまな場所に設置できます。そのため、テレビアンテナを完全に隠したい場合にもおすすめです。
平面アンテナの20素子と26素子の違い
平面アンテナを探していると、「素子」という言葉を目にします。
素子とは、アンテナとして機能する導波器・反射器・放射器などの棒の総称です。素子の数が多いほど受信感度が良くなります。
八木式アンテナの場合は、以下のように短い横棒が素子です。
平面アンテナには、主に20素子と26素子がありますが、26素子は20素子に比べて受信感度がいいということです。
八木式アンテナとの違い
従来から使用されてきた八木式アンテナと平面アンテナの違いは、デザインと電波の受信感度です。
上図のように、八木式アンテナは無骨な雰囲気があり、大きさもあるため設置するとやや目立ちます。対して平面アンテナはフラットな形状であるため、設置しても外観になじみやすいという特徴があります。
また、電波の受信感度は平面アンテナよりも八木式アンテナの方が優れており、平面アンテナで電波を十分に受信できない場所でも、八木式アンテナであれば問題なくテレビを視聴できることもあります。
平面アンテナのメリット
平面アンテナのメリットは、以下のとおりです。
- 倒壊する危険性がない
- 風の影響を受けにくい
- 鳥害を受けにくい
- 屋根上に設置する必要がない
- 外観を損ねない
では、これらのメリットについて解説していきます。
倒壊する危険性がない
従来の八木式アンテナの場合は荒天や劣化によって倒壊する可能性がありますが、平面アンテナはフラットな箱型であるため、その危険性がありません。
また、八木式アンテナの場合は全体が金属でできているため、錆が雨などで流れて外壁を汚すこともありますが、平面アンテナはその心配もありません。
風の影響を受けにくい
フラットな箱型のデザインアンテナは、その形状から風の影響を受けにくいという特徴もあります。
八木式アンテナの場合は、台風のような強風の影響を受けやすく、折れたり方向がずれたりするケースもあります。しかし、デザインアンテナであれば台風がきても大きな影響を受けないため、交換や調節が必要になる心配がありません。
鳥害を受けにくい
八木式アンテナは非常に鳥がとまりやすく、鳥害を受けやすい形状をしています。鳥がとまると方向がずれたり、屋根に糞をされたりしてしまいます。
対して、平面アンテナであれば鳥がとまる可能性が低く、位置がずれることもありません。
屋根上に設置する必要がなく外観を損ねない
前述したとおり、平面アンテナは以下のようなさまざまな場所に設置できます。
- 外壁
- マスト設置
- ベランダ設置
- 自営柱設置
- 屋根裏
外壁や屋根裏など設置か所を柔軟に対応できることから、新築やリフォームの際に、平面アンテナを検討する方が増えています。
平面アンテナのデメリット
平面アンテナには多くのメリットがありますが、デメリットも理解しておきましょう。
- 電波が弱い場所では受信できない可能性がある
- BS/CS放送の視聴にはパラボラアンテナが必要
- 設置の際にビス穴を開ける必要がある
では、詳しく解説していきます。
電波が弱い場所では受信できない可能性がある
平面アンテナは、中電界~強電界向けのアンテナです。そのため、電波が弱い弱電界では十分な電波を受信できず、使用できないこともあります。
最近では平面アンテナも品質が向上しているため、八木式アンテナと同等の高感度アンテナとして利用できるようになってきています。しかし、平面アンテナは屋根上に設置することが少なく、住宅密集地では周囲の建物などの影響によって電波を受信できないこともあります。
BS/CS放送の視聴にはパラボラアンテナが必要
平面アンテナは「地デジ」専用のテレビアンテナであり、BS/CS放送の視聴はできません。
なぜなら、地デジとBS/CS放送は、受信する電波の種類が異なるからです。
もし、BS/CS放送を視聴したいのであれば、平面アンテナとは別にパラボラアンテナを設置する必要があります。
設置の際にビス穴を開ける必要がある
平面アンテナは基本的にビス施工となるため、設置の際にビス穴を開ける必要があります。
設置位置を変えなければならなくなると、外壁のビス穴が露出してしまうため、最適な位置への設置が重要です。
平面アンテナで電波を受信できるか確認する方法
平面アンテナは八木式アンテナと比べ、やや受信感度が劣ると解説しましたが、そうなると気になるのが「我が家では受信できるのか」ですよね。
ここでは、簡易的に自宅が弱~強電界のどこにあたるかを確認する方法を解説します。平面アンテナを検討する際に試してみてください。
※あくまでも簡易的な判断方法であり、適切に判断するにはアンテナ専門業者に調査を依頼する必要があります。
近隣の家のアンテナを確認する
まず、近隣の家はどのようなアンテナを使用しているか確認してみましょう。古い家は八木式アンテナを使用している可能性が高いため、比較的新しい家を確認するのがおすすめです。
周囲の家が軒並み八木式アンテナを使用している場合は、電波が弱い地域である可能性が高いでしょう。反対に、平面アンテナを設置している家がちらほらあるようであれば、自宅でも平面アンテナを利用できる可能性は高いといえます。
とはいえ、周囲の家では利用できても自宅では利用できないというケースもあるので、最終的には専門業者に電波チェックをしてもらいましょう。
スマートフォンや携帯電話のワンセグの視聴状況で判断する
もし、手元にワンセグが利用できるスマートフォンや携帯電話があれば、それを利用して自宅の電波の強さを判断する方法もあります。
やり方としては、家の中のさまざまな場所でワンセグが視聴できるかを確認するだけです。
以下のように、強電界・中電界・弱電界のどれかを判断します。
- 家中どこでもワンセグの視聴が可能:強電界
- 場所によってはワンセグの視聴が可能:中電界
- 家の中ではほとんどの場所でワンセグの視聴ができない:弱電界
強電界・中電界であれば、平面アンテナを利用できる可能性は高いでしょう。
平面アンテナを購入・設置する際の費用相場
平面アンテナを購入・設置した場合の費用相場は、以下のとおりです。
平面アンテナ本体 | 約5,000円~20,000円 |
---|---|
新規設置工事の費用相場 | 約40,000円~59,000円(アンテナ本体+周辺機器+高所作業費など含む) |
ただし、設置費用は以下の条件により変動します。
- ご自宅の建物の形状
- 電波状況
- 設置場所
- テレビを視聴したい部屋数
詳しい料金については、見積もりを依頼して確認しましょう。
平面アンテナを自分で設置するのはおすすめできない理由
平面アンテナを自分で設置してみようとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、自分でのアンテナ設置は、以下のような理由からおすすめできません。
- 高所作業が危険
- 事前調査なしでは設置場所の判断が困難
- 機器や工具などに費用がかかる
なぜやめた方がいいのかについて、詳しく解説していきます。
高所作業が危険
平面アンテナはさまざまな場所に設置できますが、いずれも「高い場所」です。外壁に設置する場合も高いはしごや脚立での作業となるため、危険が伴います。万が一落下すれば大けがをする可能性があり、工具やアンテナを落として下にいる人にぶつかるかもしれません。
慣れない高所作業は想像以上に難しいものであるため、プロに任せるべきでしょう。
事前調査なしでは設置場所の判断が困難
テレビアンテナをプロが設置する場合、電波チェックをおこなって最適な場所に設置します。それを怠ると、設置したのにテレビが視聴できない・ノイズが発生するといったことが起こる可能性があります。
自分で設置する場合、もっともいい設置場所の判断ができず、間違った場所に取り付けてしまうリスクがあるでしょう。
機器や工具などに費用がかかる
そもそも、自分で平面アンテナを設置する場合、機器や工具をそろえなければなりません。すると、節約のために自分で設置するつもりが、業者に依頼するのと変わらないような費用がかかってしまいます。
たとえば、電波測定器は安いものでは正確な測定ができないため、最低でも数万円するものを選ぶ必要があります。そのほかに高所で作業するための脚立も必要ですが、これも高額でアンテナ設置後には保管場所に困ってしまうでしょう。
そのため、費用と労力を総合的に考えると、業者に依頼する方が自分で設置するよりもコスパがいいのです。
平面アンテナの設置はアンテナ専門業者に依頼するのがもっともお得
平面アンテナの設置は業者に依頼すべきだと解説しましたが、依頼する際にはアンテナ専門業者を選びましょう。
家電量販店や通販などで購入した場合も設置を依頼できる可能性はありますが、専門業者以外はおすすめできません。なぜなら、料金が高い傾向があるうえに技術力に不安があるからです。
家電量販店や通販の場合、下請け業者が設置工事をおこないます。すると、依頼料などの中間マージンが発生し、それが工事費用に上乗せされるため、費用が高くなるのです。
また、下請け業者は選べず、どのような人が来るのか当日までわかりません。家電量販店に依頼したら非常に態度が悪い人がきた、施工が適当だったといった声は多々あり、安心して任せられる人が来てくれるかは完全に運任せなのです。
また、ほとんど施工経験がない人が来る可能性もあります。
アンテナ専門業者なら、費用を抑えつつ状況に応じて適切に平面アンテナを設置してくれます。業者に依頼するならアンテナ専門業者に相談してみましょう。
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※本キャンペーンは予告なく終了する可能性がございますので、ご了承ください。
まとめ
この記事では、平面アンテナについて解説してきました。最後にまとめをご覧ください。
- 倒壊する危険性がない
- 風の影響を受けにくい
- 鳥害を受けにくい
- 屋根上に設置する必要がない
- 外観を損ねない
- 電波が弱い場所では受信できない可能性がある
- BS/CS放送の視聴にはパラボラアンテナが必要
- 設置の際にビス穴を開ける必要がある
- 近隣の家のアンテナを確認する
- スマートフォンや携帯電話のワンセグの視聴状況で判断する
- 業者に電波チェックをしてもらう
平面アンテナ本体 | 約5,000円~20,000円 |
---|---|
新規設置工事の費用相場 | 約40,000円~59,000円(アンテナ本体+周辺機器+高所作業費など含む) |
- 高所作業が危険
- 事前調査なしでは設置場所の判断が困難
- 機器や工具などに費用がかかる
平面アンテナを設置する場合は、アンテナ専門業者に依頼するのがもっとも確実でコスパがいい方法です。ライフテックスではお得なキャンペーンも実施していますので、平面アンテナをご検討中の場合はぜひご相談ください。
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