LANケーブルを壁に固定する方法4選!壁を傷つけないポイントも紹介
LANケーブルが壁に固定されていないと、足に引っかかったり掃除機に吸い込まれたりして、邪魔になることがありますよね。
なるべく壁に傷をつけずにLANケーブルを設置したい場合は、マスキングテープとモールを使って固定する方法がおすすめです。マスキングテープの上からモールを両面テープで貼り付ければ、撤去するときも壁紙がはがれにくくなりますよ。
ただし、以下のようなケースでは、技術がないときれいに仕上げるのがむずかしく、高所作業の危険も伴います。そのため、LAN配線工事の専門業者に依頼しましょう。
- 1階から2階などフロアをまたぐ場合
- 高所での作業が必要な場合
- 壁や扉をこえる必要がある場合
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LANケーブルを壁に固定する・這わせる方法
LANケーブルを壁に固定する方法は大きく以下の4つに分けられます。
- ピンで固定する
- フックやクランプで固定する
- モールと両面テープで固定する
- タッカーで固定する
それぞれ詳しく解説します。
ピンで固定する
LANケーブルを壁に固定する方法のなかで、もっともかんたんなのはピン(ダルマ画鋲)で固定する方法です。
ピンを挿しきらずに少し浮かせてLANケーブルを乗せる、またはその隙間にはさむ形で固定します。ピンを用意して壁に刺すだけでよいので、安価に済ませたい場合におすすめです。
ただし、壁にたくさんの穴があくので賃貸には向いていません。またLANケーブルはむき出しのため、見た目もいまいちです。
また、ピンで固定しているだけなので、耐久性は高くなく、時間が経つと抜けるおそれもあります。子どもやペットがいる家庭では、けがの原因にもなりうるため、別の固定方法を検討したほうがよいでしょう。
フックやクランプで固定する
LANケーブル用のフックやクランプで固定する方法もあります。
裏面には両面テープがついているので、壁に穴をあける必要がありません。好きな位置にかんたんに固定でき、ケーブルのたるみや絡まりも防止しやすいです。
ただし、両面テープの粘着力が高いと、撤去するときに壁紙まで一緒にはがれてしまう可能性があるため、賃貸の場合は注意が必要です。
モールと両面テープで固定する
美観を重視したい方は、モールを使った固定方法がおすすめです。樹脂製のカバーの中にLANケーブルを隠せるので、すっきりした見た目に仕上げられます。
モールは色や種類が豊富にあり、部屋の雰囲気やインテリアになじみやすい特徴があります。両面テープで固定できるため、壁に穴があく心配もありません。
ただし、ケーブルに合ったサイズのモールを用意したり、モールを適切な長さにカットしたりする必要があり、DIYでは難易度が高めといえるでしょう。また、取り外す際に一緒に壁紙がはがれるリスクがあるうえ、処分するのも手間がかかります。
タッカーで固定する
タッカーで固定するという方法もあります。
タッカーとは、建築作業で使われるホッチキス型の工具のこと。大きなコの字型の針を壁に刺すことで、LANケーブルを固定できます。針で固定するため壁に穴はあきますが、ピンに比べると小さく済むのが特徴です。
タッカーを使用する際は、LANケーブルに直接針を打ち込まないよう注意が必要です。とくに、電力供給が可能なPoE対応のLANケーブルの場合、ショートして発火や感電などが起こる可能性もあります。
設置するLANケーブルがPoE対応LANケーブルかどうかわからない場合は、タッカーの使用は避けたほうがよいでしょう。
LANケーブルを壁に固定するときの注意点
LANケーブルを壁に設置する際に注意しておきたいポイントは以下の4つです。
順番にみていきましょう。
適切なLANケーブルの長さを用意する
LANケーブルを壁に固定する際は、配線する経路をよく確認し、適切な長さのLANケーブルを用意しましょう。
Xのポストでは「思ったよりケーブルの長さが足りなかった」との声が多く見られました。
家のネットワークの配線してたんだけどLANケーブル10mで足りない事件が出てきて失敗に終わったw
— 破天荒解 (@hatennkoukai) August 31, 2023
悲報:購入したLANケーブルの長さが全然足りない。
— 砂鼠@きみの選択。8 東5な22a (@Nirone7C2C) June 4, 2024
ちゃんとメジャーで測ったのだがどこをどう間違った…
たとえば、4.5帖の部屋に配線するなら5m、6帖なら7~8m、8帖なら10mが目安です。ただし、接続する機器やルーターの位置によっても大きく変わってくるため、必ず計測しましょう。
計測した長さに2~3mほど余裕をもったLANケーブルを用意しておけば、配線を変更したときや、家具の模様替えの際も対応しやすいです。
ちなみに、どうしても長さが足りなくなってしまったときは「延長コネクタ」を使うという手もあります。
LANケーブルの許容曲げ半径を守る
LANケーブルを壁に固定する際は、曲げすぎに注意が必要です。
LANケーブルには「許容曲げ半径」というものがあり、それ以上に曲げると通信の遅延や断線などトラブルにつながる可能性があります。
たとえば許容曲げ半径が25mmだった場合、直径5cmの丸を描いたときの円弧よりもゆるやかなカーブにしなければいけません。なお、家庭でよく使われるLANケーブルの許容曲げ範囲は25mm前後です。
ねじれたままのLANケーブルをそのままにしたり、長さが余ったからといって結んだりしないよう気をつけましょう。
モールやフックは巾木の上に固定する
モールやフックは、巾木(壁紙と床の境目に取り付けてある部材)の上に固定することをおすすめします。巾木がガイドになるためきれいに設置しやすく、似た色味のモールを使えば仕上がりも目立ちにくくなります。
壁にモールやフックを直接貼り付けると、撤去する際に壁紙まではがれるおそれがありますが、巾木に固定すれば壁紙を傷つける心配がありません。
特定の箇所に負荷が集中しないようにする
LANケーブルは一部に負荷がかからないよう設置しましょう。一か所に負荷がかかると断線や劣化の原因になるだけでなく、ケーブルの重みに耐えられず落下しやすくなります。
とくにピンやフックを使うときは、固定する数が少ないと負荷がかかりやすいため注意が必要です。ピンの数を増やす、モールと併用するなどして重さを分散させましょう。
壁を傷つけないLANケーブルの固定方法
壁を傷つけずにLANケーブルを固定したい場合は、マスキングテープとモールを使う方法がおすすめです。マスキングテープの上にモールを貼り付ければ、撤去する際も壁紙がはがれにくくなりますよ。
手順は以下を参考にしてください。
- 設置する箇所の長さをすべて測る
- 測った長さにモールをカットする
- モールを設置する箇所にマスキングテープを貼る
(鉛筆でしるしをつけるとまっすぐ貼りやすい) - マスキングテープの上に両面テープを貼る
- モールを設置するLANケーブルをモールに設置する
- モールのふたをかぶせる
- 角の部分には専用パーツをかぶせる
しかし、モールで固定する方法は、使用する部材が多く作業工程も多いので、DIYでおこなうのは難易度が高いかもしれません。また、マスキングテープは粘着力が弱いため、壁に固定できたとしても、LANケーブルの重さに耐えきれずすぐに落ちてくるリスクもあります。
美観と安全性を重視するなら専門業者への依頼がおすすめ
LANケーブルを壁に固定するのは一見かんたんそうに思えるかもしれませんが、自分でおこなうのはおすすめできません。
とくに、以下のようなケースでは技術がないときれいに仕上げるのが難しく、高所作業の危険も伴います。LAN配線工事を専門におこなっている業者に依頼しましょう。
- 1階から2階などフロアをまたぐ場合
→階段には段差があるため脚立が立てられず作業がむずかしい - 高所での作業が必要な場合
→はしごや脚立が倒れてけがをする可能性がある - 壁や扉をこえる必要がある場合
→壁がある場合は穴あけが必要なため作業がむずかしい
プロに依頼すれば、壁の中にLANケーブルを隠してすっきり仕上げることも可能です。(ご自宅にLANケーブルを通すための「空配管」が設置されている必要があります)
業者によって技術力や費用に差があるため、施工実績や費用をしっかり比較してくださいね。
LANケーブルの配線工事を業者に依頼したときの費用
LANケーブルの工事を業者に依頼する場合、一体いくらかかるのか気になるところですよね。
業者に依頼した際の費用相場を以下にまとめました。
配管を使用したLAN配線工事 | 10,000円~40,000円程度 |
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配管がない場合のLAN配線工事 | 30,000円~60,000円程度 |
空配管がある場合、作業の範囲が明確なため、電話やメールでの問い合わせで比較的正確な見積もりがもらえます。
一方、空配管が設置されていない場合は、現場の条件によって必要な作業が変わるため、実際に設置環境を確認する必要があります。詳細を知りたい場合は見積もりを依頼しましょう。
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LAN配線工事はライフテックスへおまかせください
この記事では、LANケーブルの壁への固定方法について解説しました。最後にまとめをご覧ください。
- ピンで固定する
- フックやクランプで固定する
- モールと両面テープで固定する
- タッカーで固定する
- 適切なLANケーブルの長さを用意する
- LANケーブルの許容曲げ半径を守る
- モールやフックは巾木に固定する
- 特定の箇所に負荷が集中しないようにする
なるべく壁を傷つけずにLANケーブルを固定したい場合は、マスキングテープを貼った上にモールを設置する方法がおすすめです。
ただし、使う部材が多く作業工程も多いので、DIYでおこなうのは難易度が高いかもしれません。
とくに1階から2階などフロアをまたぐ場合や高所での作業が必要な場合は、LAN配線工事専門のライフテックスにおまかせください。経験豊富なスタッフが安全かつ確実に対応いたします。
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