【マンション向け】エアコン2台を室外機1台で動かすマルチエアコンとは?メリットやデメリットを解説

「マンションのベランダが狭くて、室外機を2台も置くスペースがない…」
「室外機1台でエアコン2台を動かせるマルチエアコンって、実際どうなの?」
マンションにお住まいで、複数の部屋にエアコンを設置したいけれど、室外機の置き場所に困っている方も多いですよね。
室外機1台で複数のエアコンを動かせる「マルチエアコン」は、省スペースで設置できる反面、デメリットも多いため、プロとしてはおすすめしません。
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| 室外機が故障すると全ての部屋でエアコンが使えなくなる | 真夏や真冬に故障すると生活に大きな支障が出る |
| 省エネ性能が低く電気代が高くなりやすい | ペアエアコンと比べて省エネ基準達成率が低い |
| 同時に複数台運転すると冷暖房のパワーが下がる | 室外機の負担が大きくなり能力が低下する |
| 室外機用の専用電源工事が必要になる | 屋外に200Vの専用電源を設置する工事が必要 |
| 配管工事の費用が高額になりやすい | 複数の室内機への配管が必要で工事費用がかさむ |
室外機の設置スペースを節約したい場合は、通常のペアエアコンを設置したうえで、室外機を二段置きや壁面設置にする方法がおすすめです。
この方法なら、マルチエアコンのデメリットを回避しつつ、ベランダのスペースを有効活用できます。
とはいえ、「室外機の特殊設置に対応してくれる業者がわからない…」とお悩みの方もいますよね。
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室外機1台でエアコン2台を動かせるマルチエアコンとは
マルチエアコンとは、1台の室外機で複数の室内機を接続して使用できるエアコンのことです。
通常のエアコンとの違いを理解したうえで、自分に合った選択ができるようにしましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| マルチエアコンの仕組み | 1台の室外機で複数の室内機を接続できるエアコン |
| ペアエアコンとの違い | 室外機と室内機の接続台数が異なる |
それぞれの詳細をひとつずつみていきます。
マルチエアコンは1台の室外機で複数の室内機を接続できるエアコン
マルチエアコンは、1台の室外機に対して2台〜最大5台程度の室内機を接続できるエアコンです。
たとえば、リビングと寝室、子供部屋の3部屋にエアコンを設置する場合、通常なら室外機が3台必要になります。
しかし、マルチエアコンなら室外機1台で3部屋すべてのエアコンを動かせるため、ベランダのスペースを大幅に節約できます。
マンションのようにベランダが狭く、室外機を複数台置けない住宅では、マルチエアコンが選択肢のひとつになります。
また、室内機は壁掛けタイプだけでなく、天井埋込カセット形や床置形など、部屋の用途に合わせて選べる点も特徴です。
通常のペアエアコンとの違い
通常のエアコンは「ペアエアコン」や「シングルエアコン」と呼ばれ、1台の室外機に対して1台の室内機を接続する仕組みです。
家庭用エアコンとしてもっとも普及しているタイプで、家電量販店で販売されているエアコンのほとんどがペアエアコンに該当します。
| マルチエアコン | ペアエアコン | |
|---|---|---|
| 室外機と室内機の比率 | 1台:2〜5台 | 1台:1台 |
| 室外機の設置スペース | 少なくて済む | 室内機の台数分必要 |
| 故障時の影響範囲 | 全室に影響 | 該当の1室のみ |
| 省エネ性能 | 100〜107%程度 | 110〜140%程度 |
| 機種の選択肢 | 少ない | 豊富 |
ペアエアコンは室内機の台数分だけ室外機が必要になりますが、故障時のリスク分散や省エネ性能の面で優れています。
どちらを選ぶかは、設置スペースの制約と長期的なランニングコストを比較して判断しましょう。
マルチエアコンのメリット3選
マルチエアコンには、以下の3つのメリットがあります。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 室外機が1台で済みベランダを広く使える | 室外機の設置スペースを大幅に節約できる |
| 部屋ごとに室内機のタイプを選べる | 壁掛け・天井埋込・床置きなどから選択可能 |
| 他の部屋のエアコンが稼働中ならすぐに冷暖房が効く | 室外機がすでに稼働しているため立ち上がりが早い |
それぞれの詳細をひとつずつみていきます。
メリット①室外機が1台で済みベランダを広く使える
マルチエアコンの最大のメリットは、室外機が1台で済むことです。
マンションのベランダは洗濯物を干すスペースも兼ねていることが多く、室外機を何台も置くと狭くなってしまいます。
マルチエアコンなら室外機1台で複数の部屋を空調できるため、ベランダを広く使うことが可能です。
また、室外機を何台も並べると圧迫感が出て見た目も悪くなりますが、1台だけならベランダの外観もすっきりします。
ガーデニングを楽しんだり、チェアを置いてくつろいだりと、ベランダを有効活用したい方には魅力的なポイントです。
メリット②部屋ごとに室内機のタイプを選べる
マルチエアコンは、部屋ごとに室内機のタイプを自由に組み合わせられます。
- 壁掛形:一般的なタイプで、設置が比較的簡単
- 天井埋込カセット形:天井に埋め込むため、見た目がすっきり
- 壁埋込形:壁に埋め込むタイプで、和室にも馴染みやすい
- 床置形:足元から温風が出るため、足元が冷えやすい部屋に最適
たとえば、リビングは天井埋込カセット形でスタイリッシュに、寝室は壁掛形でシンプルにといった組み合わせが可能です。
注文住宅やリノベーションで、部屋のデザインに合わせてエアコンを選びたい方には適しています。
ただし、マンションによっては天井裏のスペースが足りず、天井埋込タイプが設置できない場合もあるため、事前に確認が必要です。
メリット③他の部屋のエアコンが稼働中ならすぐに冷暖房が効く
マルチエアコンは、他の部屋のエアコンがすでに稼働している場合、新たにエアコンをつけた部屋でもすぐに冷暖房が効きます。
通常のペアエアコンは、スイッチを入れてから室外機が動き出すまでに時間がかかります。
しかし、マルチエアコンは1台の室外機で複数の室内機を動かしているため、すでに室外機が稼働している状態なら、すぐに冷たい風や暖かい風が出てきます。
リビングでエアコンを使いながら、寝室に移動してすぐに快適な温度で眠りたいといった場合に便利です。
ただし、この恩恵を受けられるのは他の部屋でエアコンを使用している場合に限られます。
マルチエアコンのデメリット5選
マルチエアコンには、以下の5つのデメリットがあります。
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| 室外機が故障すると全ての部屋でエアコンが使えなくなる | 真夏や真冬に故障すると生活に大きな支障が出る |
| 省エネ性能が低く電気代が高くなりやすい | ペアエアコンと比べて省エネ基準達成率が低い |
| 同時に複数台運転すると冷暖房のパワーが下がる | 室外機の負担が大きくなり能力が低下する |
| 室外機用の専用電源工事が必要になる | 屋外に200Vの専用電源を設置する工事が必要 |
| 配管工事の費用が高額になりやすい | 複数の室内機への配管が必要で工事費用がかさむ |
それぞれの詳細をひとつずつみていきます。
デメリット①室外機が故障すると全ての部屋でエアコンが使えなくなる
マルチエアコン最大のデメリットは、室外機が故障すると接続しているすべての室内機が使えなくなることです。
ペアエアコンなら1台が故障しても他の部屋のエアコンは使えますが、マルチエアコンは室外機1台に依存しているため、故障時の影響が全室に及びます。
真夏の猛暑日や真冬の厳寒期に室外機が故障すると、すべての部屋でエアコンが使えなくなり、生活に大きな支障が出ます。
また、マルチエアコンは室外機だけを交換することが難しく、故障時には室内機も含めて全て交換が必要になるケースが多いです。
修理や交換にも時間がかかるため、エアコンが使えない期間が長引くリスクがあります。
デメリット②省エネ性能が低く電気代が高くなりやすい
マルチエアコンは、ペアエアコンと比べて省エネ性能が低い傾向にあります。
| 省エネ基準達成率 | |
|---|---|
| マルチエアコン | 100〜107%程度 |
| ペアエアコン | 110〜140%程度 |
マルチエアコンは需要が少ないため、メーカーが毎年新機種を発表することがなく、省エネ技術の進化が遅れています。
また、マルチエアコンを販売している国内メーカーはダイキン・パナソニック・三菱電機・三菱重工・日立の5社のみで、競合が少ないことも省エネ性能が向上しにくい要因です。
長期的に使用することを考えると、電気代の差が積み重なって大きな出費になる可能性があります。
デメリット③同時に複数台運転すると冷暖房のパワーが下がる
マルチエアコンは、複数の室内機を同時にフルパワーで運転すると、冷暖房の効きが悪くなる場合があります。
1台の室外機で複数の室内機を動かしているため、同時に使用すると室外機の負担が大きくなり、運転能力が低下するのです。
たとえば、リビングと寝室と子供部屋で同時にエアコンを使うと、それぞれの部屋で冷暖房の効きが悪くなる可能性があります。
とくに真夏や真冬など、エアコンをフルパワーで使いたい時期に複数の部屋で同時に使用すると、なかなか設定温度に達しない場合があります。
家族が多く、複数の部屋で同時にエアコンを使う機会が多い家庭では、注意が必要です。
デメリット④室外機用の専用電源工事が必要になる
マルチエアコンは、通常のペアエアコンとは異なり、室外機用の専用電源が必要です。
ペアエアコンは室内のエアコン専用コンセントから電源を取りますが、マルチエアコンは屋外の室外機に直接電源を供給する必要があります。
- 屋外専用の電源であること
- 200Vの電源であること
この条件を満たす電源がない場合は、分電盤から室外機まで配線する電気工事が必要になります。
電気工事の費用は状況によって異なりますが、ブレーカーの増設だけで済む場合は比較的安価ですが、電線を引き込むような大規模な工事になると数十万円かかることも多いです。
デメリット⑤配管工事の費用が高額になりやすい
マルチエアコンは、1台の室外機から複数の室内機へ配管を接続する必要があるため、工事費用が高額になりやすいです。
新築やリノベーションの場合は、建築段階から配管を壁の中に隠す「隠蔽配管」で設置することが多いですが、既存の住宅に後から設置する場合は配管経路の確保が難しくなります。
室内機の設置場所や台数によっては、室外機からの配管が外壁に露出し、見た目が悪くなる可能性も高いです。
また、故障時には配管の洗浄や交換が必要になることもあり、メンテナンス費用もペアエアコンより高くなる傾向にあります。
プロがマルチエアコンをおすすめしない理由
マルチエアコンにはメリットもありますが、デメリットの方が多いため、プロとしてはおすすめしません。
室外機の設置スペースを節約したい場合は、別の方法を検討しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| おすすめの方法 | ペアエアコン+室外機の特殊設置 |
| 特殊設置の種類 | 二段置き・壁面設置・天吊りなど |
それぞれの詳細をひとつずつみていきます。
ペアエアコン+室外機の特殊設置がおすすめ
室外機の設置スペースが限られている場合は、通常のペアエアコンを設置したうえで、室外機を特殊な方法で設置するのがおすすめです。
ペアエアコンなら、マルチエアコンのデメリットである「故障時に全室使えなくなるリスク」「省エネ性能の低さ」「同時運転時のパワー低下」を回避できます。
また、ペアエアコンは機種の選択肢が豊富で、最新の省エネ機能や便利機能を搭載したモデルを選べます。
- 1台が故障しても他の部屋のエアコンは使える
- 省エネ性能が高く電気代を抑えられる
- 機種の選択肢が豊富で最新機能を選べる
- 故障時のメンテナンスや買い替えがしやすい
室外機の設置スペースは、特殊設置の方法を使えば解決できるため、あえてデメリットの多いマルチエアコンを選ぶ必要はありません。
室外機の特殊設置の種類
室外機の設置方法は、地面への直置きだけではありません。
専用の架台や金具を使うことで、さまざまな場所に設置できます。
| 設置方法 | 特徴 |
|---|---|
| 二段置き | 専用の架台で室外機を縦に2台積む方法。設置面積を半分に節約できる |
| 壁面設置 | 壁に専用の金具を取り付けて室外機を設置する方法。地面のスペースを使わない |
| 天吊り | 天井やひさしの下に室外機を吊り下げる方法。ベランダの床を広く使える |
| 屋根置き | 屋根の上に室外機を設置する方法。戸建て向けの設置方法 |
マンションのベランダが狭い場合は、二段置きや壁面設置がおすすめです。
二段置きなら室外機2台分のスペースを1台分に節約でき、壁面設置なら床のスペースを一切使わずに設置できます。
ただし、特殊設置は通常の設置より技術が必要なため、対応できる業者に依頼することが大切です。
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マルチエアコンを検討していた方も、ペアエアコンをまとめ買いすることで、故障時のリスクを分散しながらコストを抑えられます。
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すでにマルチエアコンを使用中の方はペアエアコンへの段階的な交換がおすすめ
すでにマルチエアコンを使用している方で、故障時のリスクが心配な方は、ペアエアコンへの段階的な交換がおすすめですので、計画的に少しずつ交換していく方法を検討しましょう。
| 交換方法 | 内容 |
|---|---|
| 室内機が1台だけ故障した際はその部屋だけペアエアコンに交換する | 故障をきっかけに段階的に移行 |
| リスク分散としてリビングのエアコンのみペアエアコンに交換しておく | 使用頻度の高い部屋を優先的に交換 |
それぞれの詳細をひとつずつみていきます。
交換方法①室内機が1台だけ故障した際はその部屋だけペアエアコンに交換する
マルチエアコンの室内機が1台だけ故障した場合、その部屋だけペアエアコンに交換する方法があります。
マルチエアコンは基本的に室外機と室内機をセットで交換することが多いですが、室内機1台だけの故障なら、その部屋だけ独立したペアエアコンに切り替えることも可能です。
この方法なら、一度に全て交換する費用を抑えながら、徐々にペアエアコンへ移行できます。
また、ペアエアコンに交換した部屋は、マルチエアコンの室外機が故障しても影響を受けなくなるため、リスク分散にもなります。
故障をきっかけに、計画的にペアエアコンへの移行を進めていきましょう。
交換方法②リスク分散としてリビングのエアコンのみペアエアコンに交換しておく
マルチエアコンの室外機が故障した場合に備えて、使用頻度の高いリビングのエアコンだけ先にペアエアコンに交換しておく方法もあります。
リビングは家族が集まる場所であり、エアコンの使用頻度も高いため、故障時の影響が最も大きい部屋です。
リビングだけでもペアエアコンに交換しておけば、マルチエアコンの室外機が故障しても、リビングでは快適に過ごせます。
真夏や真冬に全室のエアコンが使えなくなるリスクを考えると、リビングだけでも独立させておくことは有効なリスク対策です。
段階的な交換を進めることで、一度に多額の費用がかかるリスクを分散させ、交換時のコストを抑えられます。
マルチエアコンに関するよくある質問
マルチエアコンを販売しているメーカーはどこですか
|
マルチエアコンを販売している国内メーカーは、以下の5社です。 マルチエアコンを販売しているメーカー
通常のペアエアコンと比べて需要が少ないため、参入しているメーカーが限られています。 そのため、機種の選択肢が少なく、最新の省エネ機能や便利機能を搭載したモデルが少ない傾向にあります。 |
マルチエアコンの室内機は後から増設できますか
|
マルチエアコンの室内機は、条件を満たせば後から増設できます。 増設の条件
ただし、室外機の能力には上限があるため、すでに上限に達している場合は増設できません。 増設を検討している場合は、現在の室外機の能力と接続している室内機の台数を確認したうえで、専門業者に相談するのがおすすめです。 |
マルチエアコンの寿命はどのくらいですか
|
マルチエアコンの寿命は、一般的なエアコンと同様に10年〜15年程度が目安です。 ただし、使用頻度やメンテナンス状況によって寿命は大きく変わります。 マルチエアコンは室外機1台に集約されているため、室外機への負担が大きく、ペアエアコンより寿命が短くなる可能性が高いです。 また、マルチエアコンは室外機が故障すると全ての室内機も交換が必要になるケースが多いため、寿命が近づいたら早めに買い替えを検討することをおすすめします。 |
まとめ
マルチエアコンのメリット・デメリットをおさらいしましょう。
| マルチエアコン | ペアエアコン | |
|---|---|---|
| 室外機の台数 | 1台で複数の室内機を接続 | 室内機1台につき1台必要 |
| 故障時の影響 | 全室に影響 | 該当の1室のみ |
| 省エネ性能 | 100〜107%程度 | 110〜140%程度 |
| 同時運転時のパワー | 低下しやすい | 安定 |
| 機種の選択肢 | 少ない | 豊富 |
マルチエアコンは室外機1台で複数の室内機を動かせるため、ベランダのスペースを節約できるメリットがあります。
しかし、室外機が故障すると全室のエアコンが使えなくなるリスクや、省エネ性能の低さなど、デメリットも多いです。
室外機の設置スペースを節約したい場合は、ペアエアコンを設置したうえで、室外機を二段置きや壁面設置にする方法がおすすめです。
この方法なら、マルチエアコンのデメリットを回避しつつ、ベランダのスペースを有効活用できます。
とはいえ、「室外機の特殊設置に対応してくれる業者がわからない…」とお悩みの方もいますよね。
そういった方は、エアコン事業歴10年以上の実績を持つライフテックスにおまかせください!
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