同軸ケーブルは何種類ある?種類ごとの違いや選び方のポイントを解説
「同軸ケーブルにはどんな種類があるの?」
「どれを選べばいいの?」
同軸ケーブルとは、電気信号を伝送するための通信ケーブルです。
テレビや無線通信機などの信号を受信する際に使用され、ケーブルごとに伝送できる電気信号が異なります。
対応周波数やケーブルの太さなどが異なり、家庭用では主に3つの種類の同軸ケーブルが使われています。
- S-5C-FB
- S-4C-FB
- 3C-2V
しかし古い同軸ケーブルでは4K放送を視聴できなかったり、電波の損失が大きかったりするため、新しいケーブルに交換する必要があります。
またアンテナ本体も古いままだと、テレビの受信が不安定になったり、高画質で視聴できなかったりするため、同軸ケーブルの交換と併せて、新しいアンテナ設置も検討しましょう。
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同軸ケーブルの種類
同軸ケーブルは品名番号があり、そこからケーブルの種類・スペックがわかります。
品名番号を基準にすると、次の3つのケーブルが現場でよく使われています。
S-5C-FB | S-4C-FB | 3C-2V | |
---|---|---|---|
対応放送 | 地デジ / BS / CS / 4K8K | 地デジ / BS / CS / 4K8K | 地デジのみ |
信号の強さ | ◎ (減衰がもっとも少ない) |
〇 (減衰が少ない) |
△ (減衰が大きい) |
ノイズ耐性 | ◎ (非常に強い) |
〇 (強い) |
✖ (弱い) |
ケーブルの太さ | 約7.7mm | 約6.0mm | 約5.4mm |
推奨される使い方 | ・アンテナからの引き込み ・距離配線 |
・室内でのテレビと壁端子の接続 | ・短距離の地デジ接続のみ |
ひとつずつ詳細をチェックしましょう。
S-5C-FB
S-5C-FBは、BS/CS放送を含むすべてのテレビ放送に対応した高性能ケーブルです。
直径が約7.7mmと太く、信号の減衰が少ないため、アンテナからの引き込みや長い距離の配線に適しています。
またインピーダンスはテレビ用の75Ωで、絶縁体には電気的特性に優れた発泡ポリエチレンが使用されています。
外部からのノイズを防ぐシールドは、アルミ箔テープと銅の編み線を合わせた二重構造になっており、電波を安定して伝送しやすいです。
S-4C-FB
S-4C-FBは、BS/CS放送に対応しており、取り回しがしやすいケーブルです。
直径は約6mmとS-5C-FBより細いため、壁のテレビ端子からテレビやレコーダーに接続する際の細かな配線も可能です。
インピーダンスは75Ω、絶縁体は発泡ポリエチレン、シールドはアルミ箔付きの二重構造で、性能と使いやすさのバランスが取れています。
3C-2V
3C-2Vは、地上デジタル放送やアナログ放送向けの旧規格ケーブルです。
BS/CS放送には対応しておらず、直径は約5.4mmと細めです。
シールドも編み線のみの一重構造で、ノイズの影響が受けやすいため、2025年7月時点では3C-2Vはあまり推奨できません。
古い物件だと3C-2Vが使われたままの場合が多いため、テレビの受信状況がよくなかったり、BS/CS放送が見たくなったりしたら、ケーブルを交換する必要があります。
迷ったら「S-5C-FB」がおすすめ
どの同軸ケーブルを選べば良いか迷ったら、「S-5C-FB」を選びましょう。
S-4C-FBは信号の減衰が少なかったり、ノイズに耐性が強かったりしますが、S-5C-FBほど性能が高いわけではありません。
アンテナに配線する場合はケーブルが長くなりやすく、信号ロスが増えやすいため、室内で壁の端子とテレビをつなぐ場合にS-4C-FBを使いましょう。
また3C-2VはS-5C-FBよりもはるかにノイズに弱く、BS/CS放送に対応できません。
まだ3C-2Vを使っている家庭は、新しいスペックの高い規格に交換する必要があります。
特にテレビの電波が受信しにくい地域に住んでいる方は、「S-5C-FB」の同軸ケーブルを用意しましょう。
品名番号からわかる同軸ケーブルのスペック
品名番号からわかるケーブルのスペック表をまとめました。
わかること | 表記 | アルファベット・数字の意味 |
---|---|---|
対応周波数 | S/無表記 | ・S:BS/CS放送に対応している ・無表記:BS/CS放送に対応していない |
ケーブルの太さ | 2/3/4/5/7/10 | ・2:直径約4mm ・3:直径約5.4mm ・4:直径約6mm ・5:直径約7.7mm ・7:直径約10mm(業務用) ・10:直径約15.5mm(業務用) |
インピーダンス | C/D | ・C:75Ω(テレビ用) ・D:50Ω(無線用) |
絶縁体の種類 | F/2 | ・F:発泡ポリエチレン ・2:ポリエチレン |
編線組の種類 | B/V/W/T | ・B:アルミ箔テープ付き銅編線組 ・V:編線組一重 ・W:編線組二重 ・T:編線組三重 |
品名番号を見るだけでも5つのスペック情報がわかるため、どのような目的で同軸ケーブルを使うか整理して、購入するケーブルの種類を決めましょう。
同軸ケーブルの選び方
同軸ケーブルを選ぶ際には、品名番号をもとに、次の5つの項目をチェックしましょう。
ひとつずつみていきます。
対応周波数
テレビ放送は、地上デジタル、BS、CS、そして新4K8K放送と、種類によって使われる周波数の帯域が異なります。
BS/CS放送、なかでも4K8K放送は非常に高い周波数(~3224MHz)を使用します。
ケーブルがこの周波数に対応していないと、信号を正しく通すことができず、映像が映らないあるいは乱れる原因になります。
将来的なことも見据え、「4K8K対応」や「BS/CS対応」と明記された高い周波数に対応しているケーブルを選ぶと、快適なテレビの視聴が可能です。
ケーブルの太さ
信号の減衰量に関わるため、目的に合った太さのケーブルを選びましょう。
規格の数字が大きいほどケーブルは太くなり、信号の損失が少なくなります。
アンテナからテレビまでの距離が長い場合や、電波を複数の部屋に分配する場合は、信号が弱まりやすいため、より太いケーブルが最適です。
逆に、壁の端子からテレビまでの距離が短い場合であれば、取り回しのしやすい太さのケーブルでも問題ありません。
用途に応じて、最適なケーブルを選びましょう。
インピーダンス
インピーダンスは、「Ω」で表される電気抵抗の一種です。
「C」が記載されているケーブルの規格は、電気抵抗が75Ωの製品です。
テレビを視聴するなら、基本的には「C」が記載されているケーブルを選びましょう。
無線通信用などで使われる50Ω(記号はD)のケーブルを誤って使うと、テレビが映らないため、インピーダンスもよく確認してください。
絶縁体の種類
絶縁体は、中心の銅線と外側のシールド(網線)が接触しないように隔てる重要な部分で、その材質によってケーブルの性能が変わります。
内部に気泡を含ませた、「F」で示される発泡ポリエチレンを使ったケーブルがおすすめです。
旧来のポリエチレン(記号は「2」)に比べて電気的な損失が少なく、高周波信号を効率よく伝えられます。
BS/CSや4K8K放送の高い周波数帯では、絶縁体の性能差が画質に影響するため、将来性を考えて今のうちに「F」と記載のあるケーブルを購入しましょう。
編線組の種類
編線組は、ケーブルのもっとも外側にある網状の線で、外部からのノイズ(電波干渉)を防ぐ「シールド」の役割を担います。
ケーブルの品名番号に「B」が入っている製品なら、電波干渉から映像信号を守ってくれます。
旧規格の「V」は編線組が一重ですが、現行の「B」は、アルミ箔テープと編線組を合わせた二重構造になっており、より強力なノイズカットが可能です。
たとえば電子レンジや携帯電話などの電波干渉を防ぎやすくなり、快適にテレビが視聴しやすくなります。
古い同軸ケーブルを使い続けるデメリット
古い同軸のケーブルを放置してそのまま使い続けると、次の3つのような問題が発生します。
ひとつずつみていきます。
テレビの映りが悪くなる
古いケーブルは経年劣化で内部が傷み、テレビ信号が弱まりやすくなります。
信号が弱いと、デジタル放送特有の「ブロックノイズ」と呼ばれる映像の乱れや、画面がフリーズする原因となります。
特定のチャンネルだけが映りにくくなったり、天候によって映りが左右されたりする場合は、ケーブルの劣化が原因の可能性が高いです。
ブロックノイズの詳細を知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
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4K8K放送に対応できない
4K8K衛星放送では、従来の放送よりもはるかに高い周波数の電波が使われているため、古いケーブルだとその周波数に対応できません。
4K8K対応のテレビやチューナーを導入しても、ケーブルのスペックが不足していると、信号がテレビまで届けられません。
高画質な放送を楽しむには、規格に合ったケーブルが必要です。
外部ノイズの影響を受けやすい
古いケーブルは、外部からの電波干渉を防ぐ「シールド」性能が低い製品がほとんどです。
現代の家庭には、Wi-Fiルーター、スマートフォン、電子レンジ、IH調理器など、ノイズを発生させる機器が溢れています。
シールド性能が低いと、ノイズがケーブルに侵入してテレビ信号を乱すため、映像の乱れや音飛びを引き起こしやすいです。
最新のケーブルは二重シールド構造で、テレビを快適に視聴できるように、上記のノイズから信号を守ってくれます。
自分でケーブル交換をするのはおすすめしない!
安く済ませたいと考えて、自分で対処しようとする方もいますが、自分でケーブルを交換するのはおすすめできません。
- 専用工具と技術が必要なため
- 原因の特定が難しいため
- 高所作業に危険がともなうため
自分でアンテナケーブルを交換する場合でも、専用の工具が必要になります。
そのため、数回しか使わない工具に高いコストがかかり、結果的に損する可能性が高いです。
またテレビの不調は、ケーブル以外にアンテナ本体・ブースターをはじめとする周辺機器の不具合が原因の場合も多いです。
正確に原因を特定するのは専門知識が必要になるため、専門業者に任せましょう。
他にも、アンテナ本体周辺の作業で高所作業が発生するため、重大な事故につながるおそれがあります。
確実に安全が確保できる状況でない限りは、自己判断での作業はおすすめしません。
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適切な同軸ケーブルのご提案や接続など、テレビの視聴に関するお困りごとに幅広く対応しております。
ケーブルではなく、アンテナ本体に原因がある場合でも、ライフテックスなら柔軟に対応可能です。
ご相談・お見積もりは無料で承っておりますので、ぜひライフテックスにご相談ください。
まとめ
同軸ケーブルの種類をおさらいしましょう。
S-5C-FB | S-4C-FB | 3C-2V | |
---|---|---|---|
対応放送 | 地デジ / BS / CS / 4K8K | 地デジ / BS / CS / 4K8K | 地デジのみ |
信号の強さ | ◎ (減衰がもっとも少ない) |
〇 (減衰が少ない) |
△ (減衰が大きい) |
ノイズ耐性 | ◎ (非常に強い) |
〇 (強い) |
✖ (弱い) |
ケーブルの太さ | 約7.7mm | 約6.0mm | 約5.4mm |
推奨される使い方 | ・アンテナからの引き込み ・距離配線 |
・室内でのテレビと壁端子の接続 | ・短距離の地デジ接続のみ |
同軸ケーブルは品名番号を確認すれば、スペックの高さがわかります。
現場で使用されている3種類の品名番号の同軸ケーブルのうち、「S-5C-FB」がもっともおすすめです。
「S-5C-FB」なら、ノイズや電波干渉に強く、ケーブルが太い点で長距離の配線になっても信号が安定しやすいです。
まだ「3C-2V」をはじめとする古い規格のケーブルを使っている方は、ほとんどの環境で安定してテレビが視聴できる「S-5C-FB」に乗り換えましょう。
ただしケーブルではなく、アンテナ本体がテレビが映りにくくなっている原因となっているケースも多いです。
テレビが映りにくくなっている原因を切り分けるのは難しく、自分でケーブル接続の作業をするのは危険もともないます。
そのため、アンテナ工事の専門業者に作業を依頼しましょう。
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