エアコン工事のアスベスト調査は義務?必要なケースと調査の費用相場を解説

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エアコン工事のアスベスト調査は義務?必要なケースと調査の費用相場を解説

2026年01月26日

asbestos survey

「エアコン工事を依頼したら、業者からアスベスト調査が必要と言われて困惑している…」
「2023年10月の法改正で調査が義務化されたと聞いたけど、自分の家でも本当に必要なの?」

エアコン工事を検討している方のなかには、このような不安を感じている方も多いですよね。

実は、2023年10月1日の法改正により、エアコン工事におけるアスベスト調査のルールが大きく変わりました。

エアコン工事でアスベスト調査が必要かどうかは、工事の内容と建物の着工時期によって判断できます。

調査が必要な場合調査が不要な場合
新規で配管穴を開ける工事 既存の配管穴を再利用する場合
既存の配管穴を拡張する工事 2006年9月1日以降に着工した建物

調査が必要な場合でも、適切な手順を踏むことで安全にエアコン工事を進められます。

とくに、2006年8月31日以前に着工した建物で、エアコン配管用の穴を新たに開けたり拡張したりする場合は、アスベスト調査が義務付けられています。

アスベストは健康被害を引き起こす可能性があるため、調査を怠ると法令違反になるだけでなく、作業員や居住者の健康に影響を与えるリスクがあります。

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エアコン工事でアスベスト調査が義務化された理由

エアコン工事を依頼したら調査が必要と言われ、なぜ義務化されたのか背景を知りたい方も多いでしょう。

法改正の内容を理解して、調査の必要性を納得できるよう、義務化の理由を解説します。

2023年10月の法改正で調査が義務化された

2023年10月1日に施行された改正大気汚染防止法により、エアコン工事におけるアスベスト調査のルールが大きく変わりました。

これまで一定規模以上の工事にのみ義務付けられていたアスベスト調査が、小規模な工事にも拡大されたのです。

とくに、エアコン配管用の穴を新たに開けたり拡張したりする場合には、事前のアスベスト調査が義務付けられています。

この法改正により、エアコン工事のような小規模な工事でも、アスベスト含有建材の使用可能性を確認することが法律で定められました。

建物の規模や用途に関わらず、すべての建築物が調査対象となっています。

アスベストの健康被害と調査義務化の目的

アスベストとは、天然の繊維状鉱物で「石綿」とも呼ばれています。

優れた断熱性と耐火性を持つことから、1960年代から1990年代にかけて多くの建築材料に使用されてきました。

しかし、アスベスト繊維を長期間吸入することで、肺線維症(じん肺)や肺がん、悪性中皮腫などの深刻な健康被害を引き起こすことが判明しました。

アスベストの健康被害は、吸い込んでから長い月日をかけて現れることが特徴です。

潜伏期間は平均40年といわれており、発症までに時間がかかるため、気づかないうちに健康被害を受けている可能性があります。

調査義務化の目的は、以下の3つです。

調査義務化の目的具体的な内容
作業員の健康保護 リフォーム工事に従事する職人や作業員の健康を守ることが最優先の目的です。適切な調査なしに工事をおこなうことで、知らずにアスベスト繊維を吸入してしまうリスクを防ぎます。
居住者の安全確保 工事中に発生する粉塵が室内に飛散することで、そこに住む家族の健康に影響を与える可能性を最小限に抑えます。
近隣住民への配慮 工事現場から周辺地域へのアスベスト飛散を防ぎ、地域全体の安全を確保します。

アスベストが含まれている建材でも、通常の状態では繊維が飛散することはほとんどありません。

問題となるのは、工事によってその建材が破損したり、粉塵が発生したりする時です。

エアコン工事を例に取ると、室内機を取り付ける際の壁への穴あけ、配管を通すための貫通工事、さらには既存の配管カバーを取り外す作業など、様々な場面でアスベストを含む建材に触れる可能性があります。

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エアコン工事でアスベスト調査が必要な場合と不要な場合

自分の家で調査が必要なのか判断したい方も多いでしょう。

調査が必要な場合と不要な場合の基準を明確に知ることで、適切に対応できます。

エアコン工事でアスベスト調査が必要かどうかは、工事の内容と建物の着工時期によって判断できます。

調査が必要な場合調査が不要な場合
新規で配管穴を開ける工事 既存の配管穴を再利用する場合
既存の配管穴を拡張する工事 2006年9月1日以降に着工した建物

それぞれの詳細をひとつずつみていきます。

調査が必要な場合①新規で配管穴を開ける工事

エアコン用の配管穴が壁にない場合、新規で穴を開ける工事が必要になります。

この場合、アスベスト調査が義務付けられています。壁に穴を開ける作業では、壁の内部にある建材に触れる可能性があるためです。

とくに、2006年8月31日以前に着工した建物では、アスベスト含有建材が使用されている可能性があるため、事前の調査が必須です。

新規で配管穴を開ける工事では、壁の内部構造を確認しながら作業を進める必要があります。

柱や筋交いを傷つけないように注意しながら、適切な位置に穴を開けなければなりません。

アスベスト含有建材が使用されている可能性がある場合は、飛散防止対策を講じたうえで作業をおこなう必要があります。

調査が必要な場合②既存の配管穴を拡張する工事

既存の配管穴が小さくて、新しいエアコンの配管が通らない場合、穴を拡張する工事が必要になります。

この場合も、アスベスト調査が義務付けられています。既存の配管穴を拡張する作業では、壁の内部にある建材を加工することになるためです。

アスベスト含有建材が使用されている可能性がある場合は、拡張作業によって粉塵が発生し、アスベスト繊維が飛散するリスクがあります。

そのため、事前の調査をおこない、適切な対策を講じたうえで作業を進める必要があります。

とくに、古い建物では、配管周りの保温材や継手部分にアスベストが含まれている可能性が高いです。

拡張作業をおこなう前に、必ず有資格者による調査を実施しましょう。

調査が不要な場合①既存の配管穴を再利用する場合

既存の配管穴をそのまま利用してエアコンを設置する場合、新たに穴を開けたり拡張したりする必要がないため、アスベスト調査は不要です。

既存の配管穴を再利用する場合は、壁の内部にある建材に触れることがありません。

そのため、アスベスト含有建材が使用されていても、工事によって粉塵が発生するリスクが低いです。

ただし、既存の配管穴が使えない場合や、配管穴の位置が適切でない場合は、新規で穴を開ける工事が必要になるため、調査が必要になります。

事前に配管穴の状態を確認して、再利用できるかどうかを判断することが大切です。

調査が不要な場合②2006年9月1日以降に着工した建物

2006年9月1日に石綿含有建材の使用が禁止されているため、2006年9月1日以降に着工した建物は、アスベスト調査が不要です。

ただし、設計図書や契約書、登記簿謄本、過去の増改築履歴などで着工日が確認できない場合や、過去の増改築履歴によってアスベスト含有建材が使用されている可能性がある場合は、事前調査が必要と判断されます。

建物の着工年月を確認するには、建築確認通知書や検査済証、建築登記簿謄本などの書類が必要です。

これらの書類がない場合は、アスベスト含有の可能性があるものとして扱われ、調査が必要になる可能性があります。

エアコン工事のアスベスト調査費用の相場

調査費用がどのくらいかかるのか、追加費用が発生するのか知りたい方も多いでしょう。

予算を立てるため、調査費用の相場を確認しておきましょう。

エアコン工事のアスベスト調査費用は、調査の種類によって異なります。

調査の種類費用の相場
事前調査 30,000円~50,000円
分析調査 1試料あたり30,000円程度
対策工事 20,000円〜80,000円程度

それぞれの詳細をひとつずつみていきます。

事前調査費用の相場

事前調査では、設計図書や建築物の目視確認による調査をおこない、石綿含有建材の使用可能性を判断します。

費用は一般的に30,000円~50,000円程度といわれていますが、建築年数や建築物の規模によって変動します。

エアコン取り付け工事の費用相場や追加工事費について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

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事前調査の費用は、調査の範囲や建物の規模によって異なります。

エアコン工事のような小規模な工事でも、安全を確保するための必要な投資として考えることが大切です。

分析調査費用の相場

分析調査は、事前調査で石綿含有建材の使用可能性が高いと判断された箇所から採取した試料を分析して、石綿の種類と含有量を調べます。

費用は、試料の数や分析方法によって異なりますが、一般的には1試料あたり30,000円前後が相場です。

分析調査は、第三者機関で成分分析をおこなうため、結果が出るまでに1~2週間程度かかります。

事前調査の結果、アスベスト含有の可能性が低いと判断された場合は、分析調査は不要です。

調査費用や分析調査費用は、依頼する業者によって異なり、調査の結果、石綿が含有されていることが確認された場合には追加費用が発生する場合もあります。

アスベスト対策工事費用の相場

事前調査の結果、アスベストの使用が判明した場合、エアコン工事の前にアスベスト対策工事が必要です。

費用は、20,000円〜80,000円程度となっており、工事範囲や工事箇所などで変動します。

対策工事では、アスベスト繊維が飛散しないよう、作業エリアの隔離や専用の保護具の着用、集塵装置の使用などの対策を講じます。

作業後、粉塵の取り残しがないよう、専用の清掃をおこないます。

対策工事の費用は、工事の規模や使用する資材によって異なるので、事前に見積もりを取って費用を確認しておくと安心です。

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エアコン工事のアスベスト調査の流れと必要な書類

調査が必要と判断された場合、どのような流れで進むのか、どんな書類が必要なのか事前に知りたい方も多いでしょう。

スムーズに工事を進めるため、調査の流れと必要な書類を確認しておきましょう。

エアコン工事のアスベスト調査は、以下の3つのステップで進みます。

調査のステップ内容
建物の着工年月を確認する 建築確認通知書や検査済証などの書類で着工年月を確認
有資格者による事前調査を実施する 建築物石綿含有建材調査者による書面調査・目視調査
調査結果に基づいて対策工事を実施する アスベストが検出された場合、石綿作業主任者による対策工事

それぞれの詳細をひとつずつみていきます。

調査の流れ①建物の着工年月を確認する

アスベスト調査をおこなう前に、まず建物の着工年月を確認する必要があります。

着工年月が2006年8月31日以前かどうかで、調査の必要性が判断されます。

建物の着工年月を確認するには、以下の書類のいずれかが必要です。

着工年月を確認できる書類
  • 建築確認通知書
  • 検査済証
  • 建築登記簿謄本
  • 建築台帳記載事項証明書
  • 固定資産税課税台帳

これらの書類がない場合は、アスベスト含有の可能性があるものとして扱われ、調査が必要になります。

工事当日に業者が着工年月を確認することもありますが、事前に書類を準備しておくとスムーズに進められます。

調査の流れ②有資格者による事前調査を実施する

建物の着工年月が2006年8月31日以前と確認できた場合、有資格者による事前調査を実施します。

事前調査は、「建築物石綿含有建材調査者」という国家資格を持つ調査員がおこないます。

事前調査では、以下の2つの方法で調査をおこないます。

事前調査の方法
  • 書面調査:設計図書や過去の工事記録をもとに、建物の建築年や使用されている建材について調査します。1975年以前に建築された建物は特に注意が必要ですが、2006年まではアスベストを含む建材が使用されていた可能性があるため、建築年だけでは判断できません。
  • 目視調査:実際に現場を訪問し、専門的な知識を持った調査員が建材の状況を目視で確認します。建材の種類、設置状況、劣化の程度などを詳しくチェックします。木材や金属には含まれていないなど、目視でわかることなども調査、報告書の作成をおこないます。

事前調査の結果、アスベスト含有建材の使用可能性が高いと判断された場合、分析調査が必要です。

調査の流れ③調査結果に基づいて対策工事を実施する

事前調査の結果、アスベストが検出された場合は対策工事が必要です。

対策工事は、「石綿作業主任者」の資格を持つ作業員がおこないます。

対策工事では、アスベスト繊維が飛散しないよう、以下のような対策を講じます。

対策工事の内容具体的な内容
作業エリアの隔離 工事をおこなう箇所を養生シートなどで隔離し、アスベスト繊維が他の場所に飛散しないようにします。
専用の保護具の着用 作業員は防塵マスクや防護服などの専用の保護具を着用して作業をおこないます。
集塵装置の使用 粉塵が発生しないよう、集塵装置を使用してアスベスト繊維を吸引します。
作業後の清掃 作業後、粉塵の取り残しがないよう、専用の清掃をおこないます。

対策工事が完了したら、エアコン工事を進めることが可能です。

調査に必要な書類を準備する

アスベスト調査をスムーズに進めるため、事前に必要な書類を準備しておきましょう。

調査に必要な書類は、以下の通りです。

調査に必要な書類
  • 建築確認通知書
  • 検査済証
  • 設計図書(配置図、平面図、立面図など)
  • 建築確認申請書
  • 工事請負契約書
  • 登記簿謄本

調査の精度を上げるため、様々な書類を確認します。

建物に関する書類はできる限り用意しておくと、調査がスムーズに進みます。

エアコン工事当日の流れや立会いの注意点について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

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アスベスト調査を怠った場合のリスクと罰則

調査を省略できないか、調査を怠った場合のリスクを知りたい方も多いでしょう。

法令違反のリスクを理解して、適切に対応することが大切です。

アスベスト調査を怠った場合、以下のようなリスクがあります。

リスクの種類具体的な内容
法令違反による罰則と民事責任 大気汚染防止法違反や石綿障害予防規則違反に該当する可能性
健康被害のリスクと社会的影響 作業員や居住者、近隣住民への健康被害のリスク

それぞれの詳細をひとつずつみていきます。

法令違反による罰則と民事責任

アスベスト調査をおこなわずに工事を始めた場合、大気汚染防止法違反や石綿障害予防規則違反に該当する可能性があります。

違反内容によっては、100万円以下の罰金や行政指導が下されるおそれもあります。

さらに、アスベスト飛散による第三者への健康被害が発生した場合、損害賠償請求や訴訟リスクがあるので注意が必要です。

過去には、調査を怠った建設業者が数百万円以上の賠償を命じられた例も報告されています。

法令を守ることはもちろんのこと、万が一に備えて責任を果たせる体制を構築することが企業防衛の観点からも重要です。

健康被害のリスクと社会的影響

アスベスト調査を怠ることは法律違反だけでなく、取引先や顧客からの信用を失う原因にもなります。

たとえば、元請業者が下請に対し「きちんと調査をしていない」と判断すれば、以降の契約打ち切りや指名停止に発展するおそれもあります。

また、施主からのクレームやSNSでの炎上など、企業イメージの悪化につながるケースも見受けられます。

これらの信用リスクは、金銭的損失よりも回復に時間を要する厄介な問題です。

そのため、調査を「コスト」ではなく「投資」と捉え、安全かつ信頼ある施工体制を整える姿勢が今後ますます求められます。

アスベストは肉眼では見ることができないほど繊維が細く、飛散しやすいため、気づかないうちに吸い込んでしまう可能性があります。

健康被害は吸い込んでから長い月日をかけて現れるため、作業員や居住者、近隣住民への影響を最小限に抑えるためにも、事前の調査が重要です。

エアコン工事のアスベスト調査に関するよくある質問

小規模な穴あけ工事でも調査が必要ですか

A

必要です。

工事の規模ではなく、「アスベスト含有建材を加工・破壊するかどうか」で判断されます。

たとえ直径数センチの穴を1つ開けるだけでも、対象部材がアスベスト含有であれば、事前調査は法律上の義務です。

エアコン工事では、配管用の穴を開ける作業が該当します。

壁の内部にある建材に触れる可能性があるため、事前の調査が必要になります。

築年数だけで調査の必要性は判断できますか

A

原則として、1970年代~1990年代に建てられた建物は、アスベスト使用の可能性が高いため、調査が必要と考えるべきです。

ただし、過去に非含有証明が提出されている場合や、全ての仕上げ材が明らかに非含有と分かる場合は除外されることもあります。

建物の築年数だけで判断するのではなく、設計図書や過去の工事記録を確認して、アスベスト含有建材が使用されている可能性があるかどうかを判断することが大切です。

調査費用はエアコン工事業者が負担してくれますか

A

一般的に、調査費用は依頼者が負担することになります。

エアコン工事業者が調査費用を負担してくれることはほとんどありません。

ただし、家電量販店でエアコンの購入とともにアスベスト調査を依頼する場合、調査費用が3,000円~となっていることもあります。

事前に見積もりを取って、調査費用を含めた総額を確認しておくと安心です。

まとめ

エアコン工事でアスベスト調査が義務化された理由についておさらいしましょう。

調査が必要な場合調査が不要な場合
新規で配管穴を開ける工事 既存の配管穴を再利用する場合
既存で配管穴を拡張する工事 2006年9月1日以降に着工した建物

2023年10月1日の法改正により、エアコン工事におけるアスベスト調査のルールが大きく変わりました。

エアコン配管用の穴を新たに開けたり拡張したりする場合には、事前のアスベスト調査が義務付けられています。

調査が必要な場合でも、適切な手順を踏むことで安全にエアコン工事を進められます。

とくに、2006年8月31日以前に着工した建物で、エアコン配管用の穴を新たに開けたり拡張したりする場合は、アスベスト調査が義務付けられています。

アスベストは健康被害を引き起こす可能性があるため、調査を怠ると法令違反になるだけでなく、作業員や居住者の健康に影響を与えるリスクがあります。

とはいえ、「どこに相談して工事を依頼すればいいかわからない…」とお悩みの方もいますよね。

そういった方は、エアコン事業歴10年以上の実績を誇るライフテックスにおまかせください!

弊社は多くの施工実績があるため、高品質のエアコン工事をご提供しております。

さらに部材をまとめて仕入れることで、低コストでのエアコン取り付け工事を実現しています。

また、アスベスト調査が必要なエアコン工事にも対応可能です。

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