効果的に節約できる固定費の見直し方|節約チェックシートで家計を徹底改善
食費や交際費など毎月金額が変わるものを変動費というのに対して、毎月発生する一定額の支出のことを固定費といいます。
固定費を見直すことで毎月の支出を確実に減らせるため、変動費よりも優先して取り組むべきといえるでしょう。
固定費は、大きく以下の9つに分けられます。
まずは、すぐにできる光熱費の削減やサブスクリプションサービスの見直しから始め、次のステップとしてインターネット回線やスマートフォンの乗り換えなどをおこなうのがおすすめです。
本記事では固定費の見直しに役立つ節約チェックシートも用意しているので、ぜひ活用してください。
ケーブルテレビを契約して地デジを見ている方は、光回線に乗り換え、テレビアンテナ工事をするのがおすすめです。
地デジの電波が弱くケーブルテレビに契約しなければテレビが映らない地域にお住まいの方は仕方ありませんが、そうでなければテレビアンテナを設置することで月々のケーブルテレビ契約料を節約できますよ。
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固定費の見直しに役立つ節約チェックシート
まず、固定費を見直す際に活用できる、節約チェックシートです。
固定費の項目 | 節約方法 |
---|---|
光熱費 |
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インターネット回線 |
|
ケーブルテレビ/光テレビ |
|
スマートフォン |
|
サブスクリプションサービス |
|
保険料 |
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車の維持費 |
|
住宅ローン |
|
教育費 |
|
どれを実践するかなどをチェックしながら、固定費の節約を進めましょう。
次章では、それぞれの項目ごとの具体的な節約方法について解説します。
節約のために9つの固定費を効果的に見直す方法
では、固定費の項目ごとに具体的な節約方法を見てみましょう。
光熱費
総務省統計局が行った家計調査(2022年)「家計調査(2022年)」によると、総世帯の光熱・水道費の平均は、1か月20,398円でした。2016年~2021年の平均は18,000円前後を推移しており、2022年から急激に平均額が上がったことがわかります。
これは、電気代の値上げが大きく影響しているのではないでしょうか。
光熱費は電気・ガス・水道と、生活には欠かせない項目です。しかし、使用量を抑える工夫や、契約の見直しなどで大きく節約できるポイントでもあります。
使用量の減らし方
電気 |
|
---|---|
ガス |
|
水道 |
|
これらはあくまでも一例であり、他にもさまざまな使用量を減らす方法はあります。
電気代はエアコンの使用で料金が大きく変動するため、以下を参考に、使用量を減らしてみましょう。
- 「自動運転」に設定する
- 運転に合わせた風向きする
- エアコンの温度で節電する
- こまめなオンオフをしない
- フィルター掃除を2週間に一度おこなう
- 室外機を掃除する
- サーキュレーターを使用する
- 部屋の温度を上げない工夫をする
- 窓に断熱の工夫をする
- 省エネエアコンに買い替える
以下の記事では、夏にエアコンの運転方法で節電する方法について詳しく解説しています。こちらもあわせてチェックしてみてください。
▶︎エアコンの節電方法10選|エアコンを効果的に効かせて快適に節電しよう
契約の見直し
電気やガスは契約会社を簡単に乗り換えることができ、両方を同じ事業者で契約すると割引を受けられるケースも多くあります。また、どこで契約するかによって、光熱費を大きく節約できるので、契約を見直してみましょう。
以下は、東京電力とエナジーダイレクトの電気料金を比較したものです。
電気会社 | 東京電力(スタンダードプラン) | CDエナジーダイレクト(ベーシック電気B) |
---|---|---|
基本料金 | 10Aにつき295.24円 | 276.90~1,661.40円 |
電力量料金 |
|
|
上記はベーシックなプランを比較したものですが、301kWh以上の電力量料金が4円以上もの違いがあることがわかります。電力量料金は1円の違いでも節約になるため、見直しは非常に大切です。
省エネ家電への買い替え
光熱費の中でも比重が大きくなりやすい電気代ですが、ランプに交換したり、省エネ家電に買い替えることで節約効果を得られます。
LEDランプや省エネ家電を購入するのは、最初に費用がかかるため躊躇しがちです。しかし、長い目で見ると大きな節約効果を得られるため、少し標準使用のものより高くても、買い替えるなら省エネ家電を選んだ方がお得なのです。
また、エアコンなどの長期間使用する家電は、使用期間が長いほど消費電力も上がります。使用から5年で20~30%、10年で50%も消費電力が増えるとされており、エアコンが寿命を迎えるころには新品時の1.5倍の電力を消費しているということです。
10年程度使用しているエアコンや冷蔵庫などは、省エネモデルに買い替えましょう。
たとえば、省エネエアコンに買い替える際は、以下の5つのポイントに注目してください。
- 省エネ性能:★の数、省エネルギーラベルの色、年間目安エネルギー料金を確認する
- 消費電力・期間消費電力量:消費電力が低いものを選ぶ
- AI機能の有無:人の居場所や動きを把握し、自動で出力や風向きを調整する機能で、快適性と省エネ性を両立できる
- 対応畳数:設置する部屋の広さや特性に合わせて選ぶ。南向きの部屋やキッチンは実面積より大きめの対応畳数を選ぶのがおすすめ
- 便利機能:センサー機能、再熱除湿機能、空気清浄機能など、ライフスタイルに合わせて必要な機能を検討する
省エネエアコンの選び方やおすすめの省エネエアコンについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
プロおすすめの省エネエアコン4選!自分でできる電気代節約術も紹介
インターネット回線
契約中のインターネット回線も見直してみましょう。月額料金だけでなく、キャンペーンを利用することで、一定期間の月額料金を抑えられる可能性があります。
どの光回線がお得かを把握するには、月額料金のほかに適用できるキャンペーン・事務手数料・工事費用を考慮し、2年間の実質料金で計算してみるのがおすすめです。
例えば、以下は東京でおすすめの光回線3社を比較したものです。
光回線 | 事務手数料 | 月額料金 | 計算に適用するキャンペーン | 2年間の実質料金 |
---|---|---|---|---|
NURO光 | 3,300円 | 5,200円~ | 月額基本料が1年間980円 標準工事費実質無料 |
3,228円/月 |
enひかりクロス | 3,300円 | 5,445円 | 標準工事費が無料 | 5,583円/月 |
おてがる光 |
3,300円 |
4,708円 | 初月基本料が無料 標準工事費用が実質無料 | 4,649円/月 |
NURO光は月額料金はおてがる光よりもかかりますが、キャンペーンが多いため実質料金はもっとも安いことがわかります。
また、インターネット回線を乗り換える場合、料金だけでなく通信速度も重要です。光はトップクラスの通信速度を誇る光回線であるため、料金・速度ともに優秀だと言えます。
また、インターネット回線をあまり利用しておらず、通信速度にこだわらない場合は、ミニマムなプランに変更するという手もあります。
ケーブルテレビ/光テレビ
ケーブルテレビや光テレビを契約している人は、なぜそれらを継続しているのかについて考えてみましょう。
- テレビアンテナで電波を受信できない
- お金を払ってでも見たい番組がある
このように、契約が必ず必要である理由がなく、ただ「いつかは見るかもしれない」と契約を続けてはいないでしょうか。テレビアンテナを利用できる状況で、明確な理由もなくケーブルテレビや光テレビを契約し続けるのは、非常に固定費を圧迫します。
以下は、アンテナ・ケーブルテレビ・光テレビを10年利用した場合の総額と、1か月あたりの費用です。
テレビアンテナ | ケーブルテレビ(J:COM) | 光テレビ(ひかりTV) | |
---|---|---|---|
10年間テレビのみ利用した場合の総額 | 35,860円 | 728,880円 | 365,200円 |
1か月あたりの費用 | 298.8円 (八木式アンテナ・BS/CSアンテナ) |
6,074円 (j:COM/ TVスタンダードコース) ※料金シミュレーター |
3,043円 (ひかりTV for NURO/専門チャンネルプラン) |
※地域・プランにより前後します。
※各種割引を適用しています。
テレビアンテナは設置に費用が発生しますが、月額料金が必要ありません。そのため、毎月何千円も支払うケーブルテレビや光テレビに比べ、非常にコスパがいいテレビの視聴方法なのです。
ケーブルテレビや光テレビを契約している場合、契約を続ける価値が支出額と見合っているかを考えましょう。
スマートフォン
スマートフォンを、「昔から同じキャリアを使っている」といった理由で、乗り換えずにいる方も多いのではないでしょうか。長年利用を続けていると、その事業者に愛着のようなものが湧き、なんとなく乗り換えにくいと感じる人もいるでしょう。
しかし、スマートフォンを頻繁に使用しない、メール・LINE・電話くらいしか活用しないといった人で、毎月何千円も支払っているのであれば、節約のためにも格安スマホに乗り換えるべきでしょう。
例えば、毎月8,000円のスマホ代が980円に下がったとします。毎月7,020円安くなるのですから、年間84,240円の節約になるのです。インターネットをよく利用する場合でも、自宅ではWi-Fiを利用し、動画を見るのは利用時に限定するなど気を付ければ、格安スマホの最低料金でも十分に利用できるでしょう。
もし、格安スマホに乗り換えたくない場合は、料金プランの見直しや、使用していないオプションサービスを解約するといった方法でも、月額料金を安くできます。
サブスクリプションサービス
最近ではさまざまなサブスクリプションサービスがあり、利用している人も多いのではないでしょうか。
最初は頻繁に利用していたものの、あまり利用しなくなったのに解約していないものはありませんか?クレジットカードの明細や口座引き落としなら口座履歴を確認し、今どのようなサブスクリプションを利用しているかチェックしてみましょう。
例えば、月額980円のサブスクリプションを1つ解約すれば、年間10,000円以上の節約になります。
特に、動画や音楽のサブスクリプションサービスは、「初回2週間無料」といったようなサービスをおこなっているケースが多く、無料期間を過ぎても解約し忘れている人もいるでしょう。
動画配信サービスの場合、特に見たいものがなければ解約し、見たいものが出てきたときに再度契約するという手もあります。
保険料
生命保険や医療保険などに入りっぱなしで、見直していないという人もいるのではないでしょうか。保険は定期的に見直すことをおすすめします。
ライフステージに合わせて適切な保険に加入するために、以下のポイントをチェックしながら保険を選びましょう。
- 掛け捨てか、積み立てか
- 入院・通院・死亡時に必要な金額が支払われるか
- 保障は払い込み後も一生涯続くか
- 無理なく支払い続けられるか
窓口で相談する方法もありますが、オンラインで加入できる保険は人件費などがかからない分、月額費用も安い傾向があります。その点も加味しつつ、保険を選んでみましょう。
車の維持費
車は所持しているだけでも税金・保険・車検などの費用がかかります。それに加えて駐車場代も必要な人もいるでしょう。
車の買い替えを検討している場合、以下のような節約方法があります。
- 軽自動車に乗り換える
- カーシェアリングを利用する
軽自動車を選べば、自動車重量税が普通自動車よりも60,000円以上安くなるため、現時点で軽自動車以外に乗っている場合は大きく節約できます。車検費用も抑えられるでしょう。
また、車を所持しているものの月に1~2回乗るかどうかという人は、車自体を手放してしまい、カーシェアリングを利用するのもおすすめです。税金・車検・駐車場代などがかからなくなるため、都度カーシェアリングの費用を支払った方が節約になります。
また、東京などの駐車場代が高い地域では、少し離れた場所で安い駐車場がないかを探してみるのもおすすめです。30,000円かかっていた駐車場代が、25,000円に抑えられれば年間60,000円の節約になります。
住宅ローン
家の購入で住宅ローンを組んでおり、まとまった貯蓄がある場合は、期間短縮型の繰り上げ返済をおこないましょう。そうすることで、利息を減らしつつ完済までの期間を短縮できます。
また、月々の支払い負担を減らしたい場合は、返済軽減型の繰り上げ返済をおこなうと、返済期間は変わらないものの、毎月の支払い額を減らせます。
毎月の支払いを減らしたいのか、支払総額を減らしたいのかを考え、前倒しで返済する方法を選びましょう。
教育費
教育費は子どもの将来に大きな影響を与えるため、質を落とさずに節約するためには工夫が必要です。
まずは、習い事や塾が本当に必要かどうかを見直しましょう。子どもの意見を聞きながら、習い事の数を減らしたり、個別指導から集団授業に切り替えたりすることで、費用を抑えられるはずです。
また、最近ではスマホアプリや動画サイトなどを活用した学習環境が整っています。同じ習い事ならオンラインの習い事を受講することで、毎月の料金を節約できる可能性があります。塾に通わせる場合も、個別指導や授業形式よりもオンライン形式の塾を選べば、費用を大幅に削減できるでしょう。
変動費ではなく固定費から見直すべき理由
ここまで、固定費の節約方法を解説してきましたが、なぜ変動費ではなく固定費から見直す必要があるのでしょうか。
冒頭でもお伝えしたように、固定費は常に一定の期間で支払う必要がある費用で、変動費は毎月使用する金額が変わる費用です。毎月かかることが決まっている費用を抑えることで、いくらかかるかわからない費用を節約するよりも、確実に節約できます。
例えば、電気事業者の変更・サブスクリプションサービスの解約・格安スマホへの乗り換えで、かかるはずの月額費用を15,000円抑えられたとします。この場合、節約のために何かを我慢しなくても、自動的に年間180,000円の節約になるのです。
ただし、変動費を軽視してもいいというわけではありません。変動費は交際費・被服代など予算を決めておけるものは金額を設定し、医療費などいつかかるかわからないものは雑費として別に予算を設けておくのがおすすめです。
固定費を見直す際のポイント
固定費を見直す場合、車関係や住宅関係など手間がかかるものはひとまず置いておき、今すぐできるものから取り掛かりましょう。
この瞬間からできるものとして、電気、ガス、水道の使用量を減らす・光熱費の契約見直し・サブスクリプションサービスの見直しがあります。
これらが完了したら、インターネット回線乗り換え・テレビの視聴方法見直し・スマートフォン乗り換えなどに取り掛かりましょう。
いろいろと検討する必要がある保険・車関係・住宅関係は、家族でしっかりと話し合ったうえで行動しましょう。
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まとめ
本記事では、固定費の効果的な見直し方について解説してきました。
固定費を見直すポイントは、以下の通りです。
固定費の項目 | 節約方法 |
---|---|
光熱費 |
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インターネット回線 |
|
ケーブルテレビ/光テレビ |
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スマートフォン |
|
サブスクリプションサービス |
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保険料 |
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車の維持費 |
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住宅ローン |
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教育費 |
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