エアコンの効きが悪い11の原因!自分で改善できる対処法も解説
「エアコンをつけてもあまり部屋の温度が変わらない!」
「ぬるい風しか出ないのはなぜ?」
暑い(寒い)状況を改善するためにエアコンをつけたのに、効きが悪いと快適な温度にならず、困ってしまいますよね。とくに、暑さや寒さが厳しい時期は、体調を崩さないためにも早急に改善しなければなりません。
エアコンの効きが悪い場合には、以下の原因が考えられます。
原因によっては自分で対処可能なものもあるため、どこに問題があるかを突き止め、適切に対処しましょう。
ただし、修理に出す際は買い替えた方がお得なケースもあります。エアコンを10年近く使用している場合は、修理に出してもまた別のパーツが壊れてしまうことも。寿命や経年劣化による不具合は、買い換えも検討しましょう。
エアコンの販売と取り付けをおこなうライフテックスでは、自社独自のルートでエアコンを仕入れているため、通年を通して最安値でエアコンを販売しています。
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エアコンの効きが悪い場合に考えられる11の原因
まず、なにが原因でエアコンの効きが悪くなっているのかを判断するために、以下の原因について見てみましょう。
では、詳しく解説します。
エアコンに一時的な不具合が起きている
現代のエアコンシステムは、マイクロプロセッサ制御による高度な熱交換サイクル管理がおこなわれています。そのため、制御基板の一時的なソフトウェアエラーや、メモリ破損が発生すると、エアコンの効きが悪くなるケースがあります。
そのような場合は、リセットをおこなえば改善します。
リセット方法については、後述の「エアコンをリセットする」で解説しています。
設定や使い方に問題がある
エアコンの設定を確かめてみると、
- 設定温度が適切でない
- 風量が弱になっている
- 省エネモードになっている
- タイマーによって運転が停止している
といった設定ミスをしているケースもあります。
リモコンを確認して、設定に問題がないか確認してみましょう。
運転に合わせた風向きになっていない
冷房や暖房といったように、どの運転をおこなうかにあわせて風向きを設定していないと、部屋全体にエアコンを効かせられないことがあります。暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まる性質があるからです。
暖房時に風向きを上に向けていたり、冷房時に下に向けていたりすると、部屋全体にエアコンの風がいきわたらず、効きが悪いと感じてしまう原因になります。
エアコンの適切な風向きについては、後述の「風向きが適切か確認する」で解説しています。
室内機のフィルターが目詰まりしている
フィルターの掃除をあまりしていない場合は、フィルターの目詰まりが原因の可能性もあります。
フィルターはエアコンが空気を吸い込む際に、空気中に含まれるホコリ、ゴミ、花粉、ペットの毛などの異物をキャッチし、エアコン内部に入るのを防ぐ役割を持ちます。
そのため、フィルターにホコリやカビが溜まると、空気が通りにくくなるため、冷暖房の効率が大きく低下するのです。
フィルターの掃除方法については、後述の「フィルターを掃除する」で解説しています。
霜取り運転によって暖かい風が出ていない(暖房時)
寒い時期に暖房をつけている際、室外機に霜がつくと「霜取り運転」が自動でおこなわれます。霜取り運転がおこなわれている間は、暖房が一時的に止まるため、「故障した?」と勘違いしてしまいがちです。
エアコンの霜取り運転中には、「プシュー」「シャー」「ポコポコ」「ゴシュー」といった音が室内機や室外機から聞こえることがあります。これらの音は、冷媒ガスの流れが切り替わる際や、冷媒が急激に流れる際に発生するもので、エアコンの正常な動作なので問題ありません。
霜取り運転がおこなわれている場合は、終われば自動的に暖房運転を再開します。
室外機のアルミフィン(熱交換器)が汚れている
意外と見落としがちなのが「室外機の汚れ」です。室内機のフィルターの掃除は定期的におこなっていても、室外機は手つかずというケースも多いのではないでしょうか。
とくに、室外機の背面や側面にある「アルミフィン(熱交換器)」が汚れていると、エアコンの効きが悪くなります。
室外機の掃除方法については、後述の「室外機を掃除する」で解説しています。
室外機が熱をうまく排出できていない
室外機の周囲に物が置かれていたり、直射日光が当たっていたりする場合も、熱をうまく排出できなくなることで、エアコンの効きが悪くなります。
室外機周りをどのように片づければいいかについては、後述の「室外機の周りを片づける」で解説しています。
室外機のコンプレッサー(圧縮機)が劣化・故障している
コンプレッサーが劣化、もしくは故障すると、エアコンからぬるい風しか出ない原因になります。コンプレッサー(圧縮機)とは、冷媒ガスを圧縮して高温にするためのものです。
さらに冷房の場合は、その圧縮された空気が熱交換器を通る際にファンで熱を外に放出し、減圧機で低温にします。
そのため、コンプレッサーに問題があると、冷媒ガスを高温にしたり、熱交換がおこなわれにくくなったりするため、エアコンの効きが悪くなるのです。
この場合は、エアコンを修理、もしくは買い替える必要があります。
冷媒ガスが漏れている
冷媒ガスが漏れていると、冷房・暖房ともに効きが悪くなります。
冷媒ガスは、本来なら密閉された冷媒回路の中で循環しており、通常の使用環境下では減ることはありません。そのため、冷媒ガスが不足しているということは、漏れている可能性が高いということです。
冷媒ガスの漏れは、配管の劣化や接続不良、室外機の移動などが原因になることがあります。
冷媒ガスが漏れている場合も、修理、もしくは買い替える必要があります。
エアコンの能力が部屋に合っていない
部屋が広すぎたり、家の気密性が低かったりする場合、エアコンの能力が追いつかず効きが悪くなるケースもあります。
とくに、初期不良などがないのにも関わらず、設置後から効きが悪いと感じる場合は、エアコンの能力不足の可能性も考えなくてはなりません。
また、すきま風が入りやすく室温が変化しやすい部屋では、すきま風そのものに対処しないとエアコンの効きが悪いままになってしまいます。
エアコンの対応畳数の選び方に関しては、関連記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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すきま風への対処法など、エアコンの効きをよくする方法については、後述の「エアコンに問題がない場合に効きをよくする3つの方法」で解説しています。
その他の故障や経年劣化による性能低下
エアコンの効きが悪いと感じる場合、コンプレッサーや冷媒ガス漏れ以外にも、四方弁やファンモーターの故障など、何かしらの故障が原因の可能性もあります。
また、エアコンは経年劣化によって効きが悪くなるため、エアコンの寿命が近ければ、効きが悪いと感じやすくなります。
エアコンの寿命は一般的に製造年月日から10年ほどです。使用しているエアコンの寿命が近くないかも確認してみましょう。
製造年月日は、本体に貼り付けられているシールに記載されています。
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エアコンの効きが悪い場合におこなう7つの対処法
エアコンの効きが悪いと感じる原因について解説しましたが、対処法についても見てみましょう。
では、対処法について解説します。
エアコンをリセットする
エアコンに一時的な不具合が起きている場合、目で見て判断ができません。そのため、ほかの原因が思い当たらない場合は、まずリセットをおこなってみましょう。
エアコンのリセットは、次の手順でおこないます。
- エアコンの運転を停止する
- 1~10分時間をおき、電源プラグを抜く
- 電源プラグを抜いたまま1~10分放置する
- 電源プラグをコンセントに差し込む
- エアコンの運転を再開する
おくべき時間はそれぞれ、メーカーによって指定している時間が異なります。そのため、どのエアコンであっても、10分間おいておけば十分です。
一時的な不具合が原因の場合は、上記を試してエアコンがリセットされれば、正常に運転するようになるでしょう。
エアコンの設定を確認する
エアコンの効きが悪い場合は、エアコンの設定も見直してみましょう。
たとえば、
- 冷房、暖房、除湿、送風が正しく設定されているか
- 風量は「弱」になっていないか
- 設定温度が低すぎたり高すぎたりしないか
- 省エネモードになっていないか
などです。
意外と設定ミスを見落としているケースもあるので、一つひとつチェックしてみてください。
風向きが適切か確認する
暖房や冷房の空気には特性があります。、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まる性質があるため、風向きは次のように設定しましょう。
- 暖房運転時:下向きに設定
- 冷房運転時:上向き(水平)に設定
暖かい空気は上に溜まりやすいため、下向きに風を送ることで足元まで風を行き届かせられます。逆に冷たい空気は下に溜まるため、可能な限り上に向けて風を出すことで、部屋全体を冷やしやすくするのです。
風向き一つでもエアコンの効きに大きく影響するので、運転にあわせて適切に設定しましょう。
フィルターを掃除する
エアコンのフィルターをしばらく手入れしていないのであれば、きれいに掃除してみましょう。
フィルターを掃除する際には、掃除機で汚れを吸ってからフィルターを外し、ある程度きれいになるまでさらに掃除機で吸います。汚れがひどい場合は水洗いし、完全に乾くまで陰干しをしましょう。
エアコンの効率を下げないためには、2週間に1回程度の頻度でフィルターを掃除するのがおすすめです。
室外機を掃除する
エアコンから出る風がぬるい場合は、室外機の背面や側面にある「アルミフィン(熱交換器)」が汚れている可能性が考えられます。アルミフィンとは、薄い板状の金属が並んだ部分です。
ブラシなどで優しくこすって、ほこりや汚れを取りましょう。また、室外機全体を拭いてきれいにします。
直射日光が当たる場所に設置している場合は、日よけを設置するのも効果的です。
室外機の掃除方法については、関連記事で詳しく解説しています。
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室外機の周りを片づける
室外機の周りにものが置かれていたり、周辺がふさがれていたりする場合は、熱を排出しやすくなるように片づけましょう。
とくに、アルミフィン周りや室外機の前面の周辺には、絶対に物を置かないようにしてください。雑草が生えている場合は、抜いておくことも大切です。
修理を依頼する・買い替える
ここまで解説した対処法で改善しない場合は、故障している可能性があります。
修理する場合は、費用が高額になる可能性もあるため、あらかじめ複数の業者から見積もりをとりましょう。
すでに長期間使用しているエアコンであれば、買い替えも検討しましょう。
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エアコンに問題がない場合に効きをよくする3つの方法
部屋全体にエアコンが効いていなかったり、そもそも部屋自体の気密性が低かったりする場合は、以下の方法で改善できる可能性があります。
では、これらの方法について詳しく解説します。
サーキュレーターを併用する
エアコンの風を部屋全体に行きわたらせるには、エアコン本体の風向きだけでは限界があります。
そこで、エアコンを使用する場合はサーキュレーターを併用してみましょう。サーキュレーターの風をプラスすることで風を部屋全体に行きわたらせ、効率的に冷やしたり暖めたりできます。
冷房運転の場合は、エアコンに向かってサーキュレーターを回します。
暖房の場合はサーキュレーターを部屋の真ん中に置き、天井に向かって回しましょう。
なお、最近ではサーキュレーター付きシーリングライトもあります。風を下に放出したり、上に放出したりできるため、サーキュレーターの置き場所がない場合にはこちらもおすすめです。
サーキュレーターの置き方や選び方は、関連記事で詳しく解説しています。
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窓やドアのすきまをふさぐ
すきま風が入ってくる場合は、以下の方法ですきまをできるだけふさぎ、気密性を高めましょう。
窓に断熱シートを貼る |
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プラダンを置く |
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スタイロフォームを置く |
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厚手のカーテンを使う |
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すきまテープを貼る |
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材料を購入する必要がありますが、比較的試しやすい方法ばかりですので、試してみましょう。
プラダンやスタイロフォームは高い効果が期待できるものの、すぐに窓が開けなくなります。そのため、普段は開けることがない窓に設置するのがおすすめです。
厚手のカーテンを使用する
遮光カーテンや厚手のカーテンは、断熱効果が期待できます。
また、西日が入る部屋の場合は、遮光性の高いカーテンをかけておくことで、部屋の温度を上昇させにくくなり、夏場の冷房が効きやすくなります。
故障や寿命が疑われる場合の修理・買い替えの判断基準
故障や寿命によってエアコンの効きが悪くなっている可能性がある場合は、修理か買い替えを選択する必要があります。
しかし、「修理すれば使えるかもしれないけれど、もう長いこと使っているし…」といったように、修理すべきか買い替えるべきか決めかねてしまうケースもあるでしょう。
そこで、修理と買い替えの判断基準を解説します。
故障の場合は見積もりで判断する
エアコンがまだ保証期間内なら、無料で修理してもらえる可能性があります。そのため、保証書がある場合は、まずメーカーに連絡してみましょう。
すでに保証期間外になっているエアコンを修理する場合は、必ず事前に複数の修理業者から見積もりを取ることが大切です。複数の業者の金額を比較し、適切な価格の業者を選びましょう。
ただし、修理費用が高額になった場合は買い替えたほうがいいケースもあります。修理金額が高額でないことを確認してから、修理を依頼しましょう。
また、エアコンが製造年月日から10年近く経っている場合は、修理せず買い替えることをおすすめします。
修理費用が高額な場合やエアコンを長期間使用している場合は買い替えがおすすめ
エアコンの修理費用は10万円を超えるケースもあるため、見積もりが高額な場合は買い替えを検討しましょう。
また、エアコンを10年近く使用している場合は、修理費用が安かったとしても修理か所以外も経年劣化によって故障しやすくなっていると考えられます。そのため、修理後も繰り返し故障する可能性が高いため、寿命ととらえて買い替えることをおすすめします。
エアコンの購入・買い替えならライフテックスにおまかせください
エアコンの故障によって、購入や買い替えを検討している方は、ぜひライフテックスにご相談ください。
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まとめ
この記事では、エアコンの効きが悪い原因と対処法について解説しました。最後にまとめをご覧ください。
- エアコンに一時的な不具合が起きている
- 設定や使い方に問題がある
- 運転に合わせた風向きになっていない
- 室内機のフィルターが目詰まりしている
- 霜取り運転によって暖かい風が出ていない(暖房時)
- 室外機のアルミフィン(熱交換器)が汚れている
- 室外機が熱をうまく排出できていない
- 室外機のコンプレッサー(圧縮機)が劣化・故障している
- 冷媒ガスが漏れている
- エアコンの能力が部屋に合っていない
- その他の故障や経年劣化による性能低下
- エアコンをリセットする
- エアコンの設定を確認する
- 風向きが適切か確認する
- フィルターを掃除する
- 室外機を掃除する
- 室外機の周りを片づける
- 修理を依頼する・買い替える
- サーキュレーターを併用する
- 窓やドアのすきまをふさぐ
- 厚手のカーテンを使用する
エアコンの効きが悪くなる原因はさまざまですので、原因にあわせた対処法を試しましょう。それでも直らない場合は、修理か買い替えをおこなってください。
修理費用が高額だったり、エアコンを10年近く使用していたりする場合は、買い替えをおすすめします。