エアコンの効きが悪いのはガス漏れが原因?症状別の確認方法と対処法を解説
「エアコンの効き目が突然悪くなったが、原因がわからない…」
「エアコンが不調で部屋がなかなか涼しくならない」
エアコンの効きが悪く、なかなか部屋が涼しくならない際に考えられる原因は以下の6つです。
万が一エアコンがガス漏れを起こしていると、エアコンの冷房・暖房機能が正常に使えないだけではなく電気代が無駄にかさんでしまうケースもあるので、注意しましょう。
原因によっては自分ですぐに対処できる場合もあるので、修理や買い替えを検討する前に、一度ご紹介する方法を試してみるのがおすすめです。
本記事では、エアコンの効きが悪い原因や自分でできる4つの対処法、ガス漏れが起きているかの確認方法について解説します。また万が一故障が発覚した場合、修理と買い替えはどちらがお得になるのかを詳しくお伝えします。
最後まで読めば、エアコンの効きが悪い原因が見つかり、修理や買い替えが必要なのかを判断できるようになります。エアコンの効きが悪くてお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
風がぬるい、涼しくならない…エアコンの効きが悪い6つの原因
「温度が高くて暑いのに、なかなか涼しくならない…」
上記のようにエアコンの効きが悪いと感じる場合の原因は、主に以下の6つです。
- フィルターの汚れで効きが悪くなっている
- 運転モードの設定が正しくできていない
- エアコンの能力値と室内の大きさが合っていない
- コンプレッサーの劣化・室外機の運転効率が下がっている
- 冷媒ガスが漏れている
- エアコンの故障・寿命が来ている
ここからはひとつずつ、原因の詳細と自分で対処できるのかどうかをお伝えします。どの原因があてはまるか、を考えながら読み進めてみてください。
フィルターの汚れで効きが悪くなっている
エアコンのフィルターをまったく掃除していない場合は、フィルターの汚れを確認しましょう。もしも、ほこりやごみで目詰まりしているようなら、それが原因である可能性が高いでしょう。
エアコンのフィルターが汚れていると、空気が循環しにくくなるため、風量が落ちてエアコンの効きも悪くなります。
フィルターの汚れが原因でエアコンの効きが悪くなっている場合は、セルフクリーニングで対処できるでしょう。クリーニングの方法について詳しくは、「エアコンのクリーニングをする」の章で後述しています。
運転モードの設定が正しくできていない
エアコンの効きが悪い場合に、意外と多い原因が「リモコンの設定」です。最近のエアコンはさまざまな運転メニューがあり、中には電流を制御するものも多くあります。たとえば、省エネ運転や静音運転、快眠運転などです。
そのような運転メニューを設定している場合、風が弱くなることで効きが悪いと感じてしまうこともあるでしょう。また、自動運転の場合も室内が設定温度に達すると風量が弱まり、送風運転の場合は風が冷やされたり温められたりしないため、ぬるい風しか出ません。
運転メニューかどうかを確認するためには、冷房・暖房で風量を強にし、低め・高めの温度設定で運転してみましょう。それでも効きが悪いと感じる場合は、他に問題があると判断できます。
エアコンの能力数と室内の大きさが合っていない
対応畳数6〜9畳のエアコンがあった場合、どのような部屋でも6〜9畳の広さであれば充分に効果を得られると勘違いしてしまいやすいですが、実はこれは間違いです。「6〜9畳」という数字は、木造の家で使用した場合と鉄筋造の家で使用した場合の畳数を表しており、「木造なら6畳、鉄筋造なら9畳まで対応」という意味だからです。
つまり、対応畳数6〜9畳のエアコンを木造9畳の部屋で使用すると、効きが悪く部屋が効率的に暖められない可能性があるということです。
コンプレッサーの劣化・室外機の運転効率が下がっている
室外機は空気を温めたり冷やしたりする役割を持つため、掃除しなければ運転効率が落ちてしまいます。特にエアコンの効きが悪い場合は、室外機の背面や側面にある「アルミフィン(熱交換器)」が汚れている可能性が考えられます。
また室外機周辺にものを置いていると、空気が循環しにくくなり、運転効率が落ちます。その結果、熱がうまく排出できず熱がこもってしまい、エアコンの効きが悪くなるケースがあります。アルミフィンが原因でエアコンの効きが悪くなっている場合は、自分で対処可能です。
室外機のコンプレッサー(圧縮機)は冷媒ガスを圧縮し、高温にする役割を持ちます。冷房の場合は、さらに室外機の熱交換器を通る際に熱をファンで外へと放出し、減圧機で低温にされて室内機へと送られます。
コンプレッサーが劣化すると、冷媒ガスを高温にしたり、熱交感が行われにくくなったりするため、エアコンからぬるい風しか出ない原因になります。コンプレッサーの交換が必要になると、修理費用が高額になりやすいので、買い替えも検討した方がいいでしょう。
冷媒ガスが漏れている
エアコンのガス漏れとは、エアコン内部にある冷媒ガスが何らかの原因で外に漏れだしてしまい、ガスが減少してしまう状態のことを指します。
エアコン内部に存在する冷媒ガスには毒性がありません。そのため、吸ったり浴びたりしても人体に大きな健康被害はないといわれています。
しかし、冷媒ガスは火に接触すると有害物質を生成してしまうおそれがあります。鼻水やのどの痛みなどを感じることがあれば、冷媒ガスが塩化水素やフッ化水素などの有害物質に変化し、それらの影響を受けてしまっているかもしれません。命に関わる大きな被害は報告されていませんが、ガス漏れの疑いがある場合は火気は近づけないように注意してください。
ここでは、エアコンのガス漏れはどのような原因で起きてしまうのかを解説します。ガス漏れの原因を正しく理解し、エアコンのガス漏れにスムーズに対応しましょう。
室外機の無理な移動や転倒
すでに設置済みの室外機を移動したり、誤って転倒させたりしてしまうことによってガス漏れの原因となる可能性があります。配管の接触不良や部品が損傷して、冷媒ガスが漏れだしてしまうのです。
室外機の配管は経年劣化でどんどん固くなるため、少しの衝撃で損傷しやすくなっています。地震の発生などで転倒したり、設置場所がずれてしまったりした場合は自分で直そうとせず、業者に相談が必要です。
エアコン内部にある部品の劣化
エアコン本体の熱交換器や室外機の配管が経年劣化で腐食することによって、冷媒ガスが漏れだしてしまう原因になります。腐食した部分に穴が開いたり、接触不良を起こしたりするケースも多いようです。
排水用のホースを下水道に直接繋いでいるケースは、下水道のアンモニアによって腐食しやすくなる原因になるため、直接繋がないようにしましょう。また、海の近くや温泉地も塩分や硫黄の影響で腐食しやすいといわれています。
エアコンの標準使用期間は10年とされているため、設置から10年以上経過している場合は、経年劣化でガス漏れを起こすことも考えられます。また、室外機の配管は外にあるため、どうしても天気の影響を受けやすいです。さらに海や温泉地などの塩分や硫黄ガスの影響を受けやすい地域では、熱交換器が腐食してしまうケースもあります。
ガス漏れが原因でエアコンの効きが悪い場合は、修理や交換が必要です。
エアコン工事の不備
エアコンは本体と室外機を配管で繋いでいます。この配管作業に不具合があり、少しの隙間やずれが発生してしまうと、エアコンがガス漏れを起こす原因になる可能性があります。
エアコン本体に問題がなく取り付け作業ミスによる原因であれば、エアコンを取り付けた初年度から不具合が起きるため判断しやすいでしょう。エアコンを自分でつけたり、安いからといって経験の浅い業者に依頼したりなどは注意が必要です。
エアコンの故障・寿命が来ている
エアコンは設計上の標準使用期間が10年とされているため、寿命もそれが目安となります。エアコンの効きが悪い他に、以下のような症状がある場合は寿命のサインかもしれません。
- エアコンから出る風が臭い
- 室内機から水が漏れる
- 運転中に異音がする
- リモコンの操作が効かない
- ブレーカーが落ちる
エアコンが必須の時期に故障してしまうと、取り換え工事が混んでいてなかなか新しいものに換えられず困ってしまうこともあるので、故障のサインを見逃さず、早めに交換しましょう。
またエアコンの省エネ性能は年々向上しており、買い替えることで電気代が安くなる可能性があります。特にエアコンの使用時間が長い場合は、年間1万円以上もの節約になるでしょう。
10年以上使用しているのであれば、電気代節約のためにも買い替えを検討してくださいね。
エアコンの効きが悪い時に自分で試したい5つの対処法
ここまでは、エアコンの効きが悪い場合の主な原因6つを解説してきました。ガス漏れがある場合や部品の劣化や故障は、修理または買い替えが必要ですが、自分で対処できる場合もあります。
そこで本項では、エアコンの効きが悪い際に自分でできる対処法を紹介します。
- エアコンをリセットしてみる
- 運転モードを確認する
- 室外機の周辺環境を整える
- 室内の空気を循環させる
- エアコンのクリーニングをする
具体的なやり方をひとつずつ詳しく解説します。
エアコンをリセットしてみる
エアコンの効きが悪い場合、まずリセットを試してみましょう。スマートフォンやPCなども再起動するとフリーズなどの不具合が直ることがありますが、エアコンも同じです。
エアコンのリセットは以下の手順で進めてください。
- エアコンの運転を停止する
- 1~10分の時間を置き、電源プラグを抜く
- 電源プラグを抜いたまま1~10分放置する
- 電源プラグをコンセントに差し込む
- エアコンの運転を再開する
1~10分と時間に幅があるのは、メーカーによって指定している時間が異なるからです。10分間置けば確実だと考えましょう。上記を試してエアコンの調子が改善されれば、問題がない可能性が高いです。
また、リモコンに「リセット」というボタンがついていることがありますが、多くの場合はリモコン内部をリセットするためのものです。リモコンのリセットを押してもエアコン本体のリセットにはならないケースがほとんどであるため、電源プラグの抜き差しで試しましょう。
エラーコードを確認する
リモコンにエラーコードが出ていないか、を確認しましょう。エラーコードの表示はメーカーによって異なりますが、説明書で対処法が確認できます。
リモコンの設定温度に達した際や、室外機に熱がこもった際に、動作が自動的に停止することがあります。これはエアコンを稼働させていれば起こることであり、故障ではありません。そのため、時間が経てば再度動き出します。
すぐに故障かを確認したい場合は、冷房なら18℃、暖房なら30℃程度の極端な温度設定で稼働させてみましょう。これで動けば、室外機には何も問題がないということです。
室外機の周辺環境を整える
室外機の吹き出し口や吸い込み口周辺に、ものが置かれていないかチェックしましょう。空気が通る箇所にものが置かれていると、空気の循環がうまくできなくなります。すると、熱交換器から熱を放出したり、蓄熱したりする効率が低下します。
そのため、室外機周辺にはものを置かないようにスペースを確保しておきましょう。
室内の空気を循環させる
暖かい風は部屋の上部に溜まりやすいです。そのため冬場はサーキュレーターを使って、上にたまった空気を攪拌してあげると部屋全体が暖かくなります。
具体的には以下の3点を意識して、サーキュレーターとの併用をしましょう。
- エアコンのルーバー(風向調整)は下向きに
- サーキュレーターは部屋の中心付近に
- サーキュレーターをまっすぐ天井に向ける
上手にサーキュレーターを使えばエアコンの効果を高めるだけではなく電気代の節約にもつながります。
エアコンのクリーニングをする
自分でできる範囲のエアコンクリーニングは、定期的に行いましょう。クリーニングを行うことで冷房・暖房効率を上げられるため、エアコンの効きが良くなり電気代の節約にもなります。
反対にクリーニングをしないで汚れを放置すると、エアコンの寿命が縮まる原因になるので、できる範囲できれいにしましょう。
エアコンの効きが悪い時に、自分でできるクリーニングは以下の3箇所です。
- 室外機
- 室内機の吹き出し口
- フィルター
表面的な部分のクリーニングですが、効果は期待できます。ここからは、上記3箇所の具体的なクリーニング方法を解説していきます。
室外機を掃除する
エアコンの効きが悪いと感じる場合は、室外機を掃除してみましょう。室外機の背面や側面にある薄い金属板が並んでいるアルミフィンの汚れを落とすことで、改善される可能性があります。
アルミフィンとは熱交換器のことで、薄い金属板が並んでいる部分のことです。アルミフィンは冷暖房の効率に直接かかわる部分なので、しっかりと掃除することでエアコンの運転効率を高められます。
アルミフィンにごみが溜まっている場合は、掃除機やブラシで念入りに取り除きます。金属板がかなり薄く、触るとけがをする可能性があるため、十分に注意して行いましょう。
吹き出し口の掃除をする
次に、エアコンの風が出る吹き出し口を掃除しましょう。エアコンの電源を切り、コンセントを抜いてから行いましょう。
まず、中性洗剤を薄めたものと、汚れてもいい雑巾やタオルなどを用意します。洗剤を薄めたものを雑巾やタオルに染み込ませ、ルーバーなどにこびりついた汚れを拭き取っていきます。
ある程度拭けたら、割り箸や定規などに雑巾やタオルを巻きつけ、手が入らない部分までしっかりと拭きましょう。
綺麗になったらコンセントを差し直し、送風運転で乾かしてください。
フィルター掃除をする
フィルターを掃除する際は、吹き出し口の掃除と同様に必ずエアコンの電源を切り、コンセントを抜いてから行いましょう。
フィルターは、すぐに取り外すとホコリが舞ってしまう可能性があります。そのため、まずはエアコンに付けたまま掃除機である程度ホコリを吸い取ります。
次にフィルターを外して、再度掃除機でしっかりとホコリを吸い取ります。
最後に、水洗いをしますが、汚れがひどい場合は柔らかい歯ブラシなどを使って、フィルターを傷つけないよう注意しながら優しく擦りましょう。
洗い終わったら陰干しをして完全に乾かします。乾かす際に天日干しをしたりドライヤーを使ったりすると、フィルターが熱さで変形してしまう可能性がありますのでやめましょう。
効きの悪い原因がエアコンのガス漏れかを確認する方法
前項では、自分でできる対処法をお伝えしましたが、試しても効きの悪さが直らない場合やガス漏れ、故障が疑われる際には、修理が必要です。とはいえ「いきなり高額な修理を依頼するのは、ためらためらってしまう…」という方もいるのではないでしょうか。
実は修理を依頼する前に、本当にガス漏れが起きているのか確認する方法があります。そこで本項では、エアコンがガス漏れを引き起こしているのかどうか、自力でチェックする方法をご紹介します。
- 配管や熱交換器に霜や氷がついている
- 配管の接続部が油でべたべたになっている
- エアコンから水が飛んでくる
- 中性洗剤を使うと泡が出る
- ガス漏れ検知器が反応する
上記のような症状が見られたら、エアコンがガス漏れを起こしているかもしれません。エアコンの効きが悪い原因が、ガス漏れかどうか自分でまず判断したい方は、チェックしてみましょう。
配管や熱交換器に霜や氷がついている
ガス漏れのもっともかんたんな確認方法が、熱交換器や配管に霜が下りていないか目で見てチェックすることです。熱交換器や配管に霜が下りていると、ほぼほぼ冷媒ガスが漏れてしまっていると判断してよいでしょう。
熱交換器(フィン)とは、エアコン本体のカバーやフィルターを外した時に見つけられるアルミ製の金属板のことです。エアコンがガス漏れを起こしてエアコン内部の冷媒ガスが減ると、熱交換器に霜がつきます。
さらに、室外機の配管に霜がついている場合もあります。ガス漏れの疑いがある場合は、熱交換器・室外機の配管をチェックしてみましょう。
配管の接続部が油でべたべたになっている
エアコンのガス漏れが起こると、室外機の配管部分が油でべたべたになることがあります。この症状は、配管の中で流れている冷凍機油がガス漏れによってガスと一緒に出てしまっているのが原因です。
配管の継ぎ目は室内機側と室外機側で2ヵ所存在しているため、かんたんに目で見て確認できるでしょう。
エアコンから水が飛んでくる
エアコンのガス漏れが起こると、エアコンの本体から水が飛んでくるという症状が現われるケースもあります。冷媒ガスが漏れてしまうことによって、予期しないところで冷却されて結露が発生し、その水分が送風口から飛んでくるのです。
ただし、エアコンから水が飛んでくる原因は単なるエアコンの冷房/除湿機能による結露や、ドレンホースのつまりによっても起こりえる症状です。その他のガス漏れの症状がないかどうか、合わせて確認が必要です。
中性洗剤を使うと泡が出る
食器用洗剤のような中性洗剤を使って、エアコンのガス漏れをチェックする方法があります。手順は以下の通りです。
- 中性洗剤を水で薄め、室外機の配管が接続されている部分にかける
- ガスが漏れている場合は、洗剤を薄めた水がかかっている所へ泡ができてくる
泡が出てくる場合はガス漏れの可能性がありますが、漏れ出す冷媒ガスの勢いが強い場合や冷媒ガスが完全に漏れきってゼロの場合だと泡にならないケースもあります。
ガス漏れ検知器が反応する
エアコンのガス漏れをチェックするための検知器があります。ガス漏れ検知器なら、漏れているガス量が少なかったとしても検知できるため、ガス漏れの可能性を見逃す確率は低いでしょう。
ただし、ガス漏れを検知する専用の検知器は高価な商品も多いため、一般家庭ではほとんど活躍する機会がなくコスパが悪いといえます。エアコン取り付け・修理業者に相談するほうが効率がいいかもしれません。
エアコンの故障や修理が必要な際の料金相場
エアコン修理は5,000円程度で直るものから100,000円以上かかるようなものまでさまざまです。
そのため、安易に修理を依頼すると買い替えるよりも出費がかさんでしまう可能性があります。
どのような症状が出ているか、どのような修理をするべきかを判断してから依頼するようにしましょう。
エアコンの修理相場一覧は以下の通りです。
本項では、エアコンの効きが悪い際に起こりうる修理の費用相場を3つご紹介します。
エアコンからの風が弱い場合
エアコンから十分な風が出ない場合に考えられる原因は、以下の通りです。
原因 | 修理費用相場 |
---|---|
熱交センサーの故障 | 約9,000~18,000円 |
室内ファンモーターの故障 | 約12,000~32,000円 |
冷凍サイクルの故障 | 約80,000〜100,000円 |
熱交センサーや室内ファンモーターの故障によって風が出ない場合の修理相場は、9,000〜32,000円程度です。
もし、冷凍サイクルの故障の場合は80,000〜100,000円が修理相場で、場合によっては100,000円以上かかることもあります。
室外機の故障で風がぬるい、涼しくならない場合
室外機の故障により暖房が効かなくなっている場合は、以下の修理工事が必要になります。
原因 | 修理費用相場 |
---|---|
室外機の故障 | 約24,000〜36,000円(基板のみ) |
約80,000〜170,000円(四方弁の故障) | |
熱交センサーの故障 | 約9,000~18,000円 |
室内ファンモーターの故障 | 約12,000~32,000円 |
冷凍サイクルの故障 | 約80,000〜100,000円 |
室外機の故障の場合は、基板のみの修理なら24,000〜36,000円程度が相場ですが、四方弁という冷媒ガスの流れを切り替える部品が故障している場合は80,000〜170,000円程度と相場も高額です。
エアコンのガス漏れを修理する際の料金相場
冷媒ガスが漏れている場合の修理相場は27,000〜50,000円程度です。しかし、設置場所や購入年数などによってさらに高額になる可能性もあるでしょう。
冷媒ガスは冷たい風や暖かい風を出すために、室内機と室外機を循環させているガスです。配管の劣化でひびが入ったり穴が開いてしまうとこのガスが漏れてしまい、エアコンを運転していても効きが悪いと感じるようになります。
エアコン修理より買い替えたほうがお得になるケース
エアコンが故障した場合、まず修理することを考えるかもしれませんが、場合によっては買い換えたほうがお得になることもあります。
なぜなら、修理箇所によっては高額な修理費用がかかってしまったり、新しいエアコンに買い換えたほうが毎月の電気代をコストダウンできたりすることもあるからです。
下記のような場合は修理より買い換えたほうがお得になります。
- エアコンを購入してから10年以上経過している場合
- ガス漏れを起こしている場合
- コンプレッサーが故障している場合
- エアコンの能力が部屋の広さや環境にあっていない場合
修理より買い替えがおすすめの理由をひとつずつ解説していきます。
購入してから10年以上経過している
エアコンの使い方や使用している環境にもよりますが、一般的にエアコンの寿命は10年程度といわれています。設置してから10年以上使用している場合は買い替えを検討することをおすすめします。また、最近の機種は10年以上前の古い機種に比べて省エネ性能がアップしています。たとえば、2010年の製品と2020年の省エネタイプの期間消費電力量を比較すると、年間約12%の電力量が削減され、電気代が約2,920円下がったと報告されているほどです。
出典:一般財団法人家電製品協会
買い替えの費用はかかっても、その後の月々の料金は抑えられるため、早めに買い替えたほうが節約につながる可能性が高いです。
ガス漏れを起こしている
ガス漏れを起こしている際も、修理より買い替えのほうがお得な可能性があります。エアコン内部にある冷媒ガスが外に漏れてしまっている場合、自分での対処は難しいため業者に依頼する必要があります。
ガス漏れの修理相場は30,000〜50,000円程度ですが、設置場所や購入年数などによってさらに高額になるおそれもあります。
業者に見積もりを依頼し、高額になる場合は買い替えを検討したほうがよいでしょう。
室外機のコンプレッサーが故障している
室外機のコンプレッサーが故障している場合も、修理が高額になる可能性があります。室外機のコンプレッサーの修理費用は、メーカーや機種などによって変動がありますが、安くても40,000円程度、高ければ100,000円以上になることもあります。
修理費用が高額になりやすいので、買い替えを検討することをおすすめします。
エアコンの能力が部屋の広さや環境にあっていない
エアコンには「8畳用」「10畳用」といったように、適切な部屋の広さが畳数で設定されています。エアコンの機能よりも部屋が広い場合、エアコンが効きづらくなってしまいます。また、住んでいる環境が木造なのか鉄筋なのかによってエアコンの効き具合は変わります。通常は木造住宅のほうが空気が外に逃げやすいため、鉄筋住宅よりもエアコンの効きが悪くなる傾向にあります。
エアコンが部屋の広さや環境にあっていないのに、設定温度をかなり低くしたり、パワーを強くして無理に涼しくしたりすると、電気代が高額になってしまうかもしれません。無理に使い続けるのではなく、エアコンの買い替えを検討してみてください。
買い替えにおすすめのエアコン機種4選
ここからはエアコンの買い替えを検討している方に向けて、弊社ライフテックスで取り扱っているおすすめエアコンを紹介します。
画像 | 迷ったらコレ! | |||
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商品名 | シャープ ルームエアコン AY-S22DJ | 東芝 RAS-2213T(W) |
日立 RAS-AJ22R |
ダイキン Eシリーズ S224ATES-W |
エアコン本体+取り付け標準工事費込み | 65,780円(税込) | 71,940円(税込) | 70,510円(税込) | 81,840円(税込) |
ポイント |
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サイズ | H252×W795×D233mm 10kg |
H250×W795×D230mm 10kg |
H280×W780×D215mm 7.5kg | H250×W798×D255mm 8.5kg |
冷房能力・暖房能力 | 2.2kw | 2.2kw | 2.2kw | 2.2kw |
期間消費電力量を元に算出した電気料金目安 | 19,359円 | 19,359円 | 19,359円 | 19,359円 |
詳細 | ▼詳細を見る | ▼詳細を見る | ▼詳細を見る | ▼詳細を見る |
【シャープ】ルームエアコン DJシリーズの2024年モデル AY-S22DJ
6畳用 65,780円(税込)
狭いスペースにも設置ができる、高さコンパクトのシンプルエアコン
汚れを浮かせる「親水性コート」を搭載。エアコン内部に汚れがつきにくくなっています。運転停止後は、内部洗浄でカビの繁殖を抑えてくれます。
- コンパクト設計ですっきり収まる
- 親水性コートでエアコン内部をきれいに保つ
- 内部洗浄でカビの発生を抑える
対応畳数 | 本体+取り付け工事価格 |
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AY-S22DJ(6畳用) | 65,780円(税込) |
AY-S25DJ(8畳用) | 77,550円(税込) |
AY-S28DJ(10畳用) | 92,400円(税込) |
AY-S36DJ(12畳用) | 111,320円(税込) |
AY-S40DJ(14畳用) | 130,460円(税込) |
◾️AY-S22DJ(6畳用)のスペック
メーカー名 | シャープ |
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商品名 | AY-S22DJ |
電源・プラグ形状 | 単相100V15A |
室内機寸法 | (高さ×幅×奥行):252×795×233mm 10kg |
室外機寸法 | (高さ×幅×奥行):530×660×244mm 21kg |
適用畳数 | 6畳 |
冷房能力 | 2.2kW |
暖房能力 | 2.2kW |
期間消費電力量を元に算出した電気料金目安 | 19,359円 |
【東芝】 T/Vシリーズの2023年モデル RAS-2213T
6畳用 71,940円(税込)
コンパクト設計かつ、シンプルで使いやすいベーシックモデル
エアコン内部の掃除・乾燥を自動でおこなうセルフクリーン機能を搭載。除湿や冷房を使用時に発生した水で内部を洗浄してくれます。「オートリスタート」機能でエアコン運転中に万が一停電しても、復帰後に自動で運転を再開できます。
- 冷房・除湿運転をしながら内部を清潔に
- 停電しても、復帰後に自動で運転を再開できる
- 運転停止後には、「セルフクリーン運転」で送風路内を自動乾燥
対応畳数 | 本体+取り付け工事価格 |
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RAS-2213T(6畳用) | 71,940円(税込) |
RAS-2513T(8畳用) | 87,450円(税込) |
RAS-2813T(10畳用) | 95,920円(税込) |
RAS-3613T(12畳用) | 117,040円(税込) |
RAS-4023T(14畳用) | 133,320円(税込) |
RAS-5623T(18畳用) | 158,620円(税込) |
※在庫状況につきましては、販売ページをご覧ください。
◾️RAS-2213T(6畳用)のスペック
メーカー名 | 東芝 |
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商品名 | RAS-2213T(W) |
電源・プラグ形状 | 単相100V15A |
室内機寸法 | (高さ×幅×奥行):250×795×230mm 10kg |
室外機寸法 | (高さ×幅×奥行):530×660×240mm 21.5kg |
適用畳数 | 6畳 |
冷房能力 | 2.2kW |
暖房能力 | 2.2kW |
期間消費電力量を元に算出した電気料金目安 | 19,359円 |
【日立】 AJシリーズの2024年モデル RAS-AJ22R
6畳用 70,510円(税込)
狭いスペースやベランダにもスッキリ収まる
外気温10℃(室内温度16℃)から使える、吹き出す風の量をコントールするソフト除湿が特徴で、夏の弱冷房としてもおすすめです。
専用アプリをインストールすれば、外出先からスマートフォンでエアコンの操作や運転状態の確認できます。(※別売の無線LAN接続アダプターが必要です。)
- エアコン内部クリーン機能でカビなどの発生を抑制
- ソフト除湿で風の量をコントロールし、肌寒さを抑えながら除湿
- コンパクトな室内ユニット
対応畳数 | 本体+取り付け工事価格 |
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RAS-AJ22R(6畳用) | 70,510円(税込) |
RAS-AJ25R(8畳用) | 80,190円(税込) |
RAS-AJ28R(10畳用) | 90,200円(税込) |
RAS-AJ36R(12畳用) | 111,320円(税込) |
RAS-AJ40R(14畳用)※100V | 113,850円(税込) |
RAS-AJ40R2(14畳用)※200V | 124,850円(税込) |
RAS-AJ56R2(18畳用) | 142,780円(税込) |
※在庫状況につきましては、販売ページをご覧ください。
◾️RAS-AJ22R(6畳用)のスペック
メーカー名 | 日立 |
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商品名 | RAS-AJ22R |
電源・プラグ形状 | 単相100V15A |
室内機寸法 | (高さ×幅×奥行):280×780×215mm 7.5kg |
室外機寸法 | (高さ×幅×奥行):530×658×275mm 19.5kg |
適用畳数 | 6畳 |
冷房能力 | 2.2kW |
暖房能力 | 2.2kW |
期間消費電力量を元に算出した電気料金目安 | 19,359円 |
【ダイキン】 Eシリーズ 最新2024年モデル S224ATES-W
6畳用 81,840円(税込)
シンプルな構造で掃除がしやすく衛生的
エアコンに必要な機能を厳選したシンプルなモデルです。デザインの見直しがされ、高さ250㎜×奥行き255㎜のコンパクトデザインにリニューアル。ダイキンの製品なので「エアコンの効きが悪い」などということはなく信頼性が高いです。「ストリーマ」や「水内部クリーン」(自動お掃除機能ではありません)といった機能が搭載されているので、掃除が難しいエアコンの内部を清潔にたもちます。
またダイキンのエアコンはこちらのモデルに限らず構造がシンプルで、エアコンクリーニング業者が本体を分解する際の破損トラブルが少ないところもポイントです。
- 水内部クリーン機能でカビやニオイの原因菌を抑制
- 「寒すぎ」「暑すぎ」を検知して自動運転
- カーテンレール上にも設置しやすいコンパクト設計
- スマートフォンやスマートスピーカーで、さらに便利
対応畳数 | 本体+取り付け工事価格 |
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S224ATES-W(6畳用) | 81,840円(税込) |
※在庫状況につきましては、販売ページをご覧ください。
◾️S224ATES-W(6畳用)のスペック
メーカー名 | ダイキン |
---|---|
商品名 | S224ATES-W |
電源・プラグ形状 | 単相100V15A |
室内機寸法 | (高さ×幅×奥行):250×798×255mm 8.5kg |
室外機寸法 | (高さ×幅×奥行):550×675×284mm 20kg |
適用畳数 | 6畳 |
冷房能力 | 2.2kW |
暖房能力 | 2.2kW |
期間消費電力量を元に算出した電気料金目安 | 19,359円 |
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「ガス漏れで調子が悪いし、この機会にエアコンを買い替えたい」
「本体、工事費合わせてコスパのいいところで購入したい」
という方はぜひライフテックスでのエアコン取り付け工事をお申し付けください。ライフテックスでは、エアコンセットが激安価格で買える期間限定の特大キャンペーンを実施中です。当社が厳選した2023年モデルのエアコンを本体送料工事費込で65,780円(税込)からご用意しています。エアコン本体は安心の大手メーカーで、大手通販サイトよりも3,000円以上安い価格で提供しています。ライフテックスでエアコンをご購入いただいた際は、安心の長期保証をつけることも可能です。また、現金払いのほか、クレジットカード、ポイント高還元のPayPay決済にも対応しております。
これから来る夏の季節に向けて、事前に試運転をおこない、不具合がないかを確認する必要があるでしょう。もしも不具合があった場合は買い替えを検討する必要がありますが、買い替えが夏の真っ只中だと工事予約がいっぱいで待たせしてしまう可能性があります。
夏になってから「エアコンの調子が悪くて動かない!」と困らないように、早めに確認をおこない、買い替える場合はぜひライフテックスにご相談ください!
建設許可を持つ電気工事店であり、建設やリフォーム時の設置工事も承っております。豊富な実績に基づいた、細やかな施工でご自宅のエアコンの設置工事もご満足いただけるでしょう。
よくある質問
エアコンのガス漏れはどこで修理したらいい?
エアコン修理を依頼する場合、大きく分けて4つの方法があります。
エアコン修理をおこなう方法は、おもに保証期間で選択できます。 しかし修理するとかえって購入するよりも費用がかさんでしまう可能性があります。ライフテックスではエアコン本体と工事費用がセットでお得なプランをご用意していますので、買い替えをご検討中の方はまずはライフテックスキャンペーンページもご覧ください。 |
エアコンのガス漏れで危険性はある?
エアコンの冷媒ガスに毒性はなく、人体に影響はないとされています。しかしガスが火気に接触して化学反応を起こすと、塩化水素やフッ化水素などの有害物質に生成されてしまうおそれがあります。 詳しくは「冷媒ガスが漏れている」をご覧ください。 |
新しいエアコンに買い換えたほうが良いの?
エアコンが故障した場合、状況によっては修理よりも買い換えたほうがお得になるケースがあります。修理箇所によっては高額な修理費用がかかってしまったり、新しいエアコンに買い換えたほうが毎月の電気代をコストダウンできたりすることもあるためです。 |
まとめ|エアコンの効きが悪い時は原因を突き止めて改善しよう!
エアコンの効きが悪く、風がぬるい、涼しくならない場合の主な原因は以下の6つです。
- フィルターの汚れで効きが悪くなっている
- 運転モードの設定が正しくできていない
- エアコンの能力値と室内の大きさが合っていない
- コンプレッサーの劣化・室外機の運転効率が下がっている
- 冷媒ガスが漏れている
- エアコンの故障・寿命が来ている
部品の劣化や故障がある場合は、修理または買い替えが必要ですが、自分で対処できる場合もあります。
エアコンの効きが悪い際に自分でできる対処法は以下の5つです。まずはこちらを試してみるのがおすすめです。
- エアコンをリセットしてみる
- 運転モードを確認する
- 室外機の周辺環境を整える
- 室内の空気を循環させる
- 自分でできるエアコンのクリーニングをする
上記の方法を試してみても、まだエアコンの効きが悪い場合は、エアコンが故障してしまっているかもしれません。修理や買い替えを検討しましょう。ただし、故障内容によっては修理よりも買い替えがお得になるケースもあります。
エアコンの買い替えを依頼するならライフテックスがおすすめです。ライフテックスなら、『コスパのいい型落ちエアコン+取り付け工事パック』でよりお得な買い替えができます。大手メーカーで安心のエアコン機種ばかりですので、お得にエアコンを購入したい方は必見です。
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