LANポートを増設する3つの方法とは?ハブの選び方や増設手順を解説
「LANポートが足りないから増設したい」
「LANポートがない部屋に増設して、有線接続できるようにしたい」
このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。ルーターがある部屋でLANポートを増設する場合は、スイッチングハブという機器を用意して繋げるだけなので、比較的簡単に増設が可能です。
しかし、ルーターがある部屋以外でLANポートを増設するのであれば、モジュラージャックを増設したり、LAN配線工事が必要になったりします。
つまり、どこに設置するかによって増設の方法が異なるということです。
また、スイッチングハブやモジュラージャックには種類があるため、適切なものを選ばなければ、購入しなおさなければならない可能性もあります。
そこで、この記事ではLANポートの増設方法を3つのパターンに分けて解説しています。また、スイッチングハブの選び方やモジュラージャックの設置方法についても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
LANポートを増設する3つの方法
LANポートの増設は、ルーターがある部屋に増設したいのか、それ以外の部屋にLANポートを増やしたいのかで、方法が異なります。
増設方法は主に以下の3つがあるため、目的にあう方法を選びましょう。
- スイッチングハブを設置する
- モジュラージャックを増設する
- LAN配線工事をおこなう
では、詳しく解説していきます。
スイッチングハブを設置する
ルーターがある部屋でLANポートを増設したい場合は、スイッチングハブを設置すればLANポートを簡単に増設できます。スイッチングハブとは、複数の機器をケーブルで接続するときに中継となる機器のことです。
コンセントが足りない場合にテーブルタップを使用することがありますが、これと同じイメージです。
ルーターとスイッチングハブを接続すればよいだけなので、機器を用意すれば誰でも簡単にLANポートを増設できます。
モジュラージャックを増設する
ルーターがある部屋以外にLANポートを設置したい場合は、その部屋にモジュラージャックを増設します。ただし、モジュラージャックを設置するのであれば、壁内に増設する分のLANケーブルが壁内に通されていなければなりません。
壁内にLANケーブルが配線されていれば、モジュラージャックを設置するだけなので、手順さえ守れば自分でも増設可能です。
設置手順は、「モジュラージャックを増設する手順」で解説しています。
LAN配線工事をおこなう
ルーターがある部屋以外にLANポートを増設したい場合で、壁内にLANケーブルが配線されていないのであれば、LAN配線工事をおこなう必要があります。LAN配線工事をおこなえば、好きな部屋にモジュラージャックを設置でき、快適なインターネット環境を整えられます。
ただし、LAN配線工事を自分でやろうとすると失敗する可能性があるため、業者に依頼することをおすすめします。
LAN配線工事については、「LAN配線を伴うLANポート増設は業者に依頼した方がいい理由」で詳しく解説しています。
LANポートを増設するためのスイッチングハブの選び方
スイッチングハブでLANポートを増設する場合、機器の選び方を間違えると、追加で購入しなければならなかったり、十分な通信速度が出なかったりします。
そのため、以下のポイントに注目して選びましょう。
- ポート数
- 対応している通信速度
では、詳しく解説していきます。
ポート数
スイッチングハブのポート数は、多めのものを選ぶのがおすすめです。ポート数に余裕をもたせておくことで、今後有線で繋ぎたい機器が増えても、さらにスイッチングハブを買い足す必要がなくなります。
必要なポート数よりも多いものを選びましょう。
対応している通信速度
スイッチングハブには、100Mbpsまでしか対応していないものと、1,000Mbpsまで対応しているものがあります。「bps」とは通信速度のことで、光回線であれば300Mbpsほどが平均的な速度です。
300Mbpsの速度が出ていても、100Mbpsのスイッチングハブを使用した場合、最大100Mbpsしか出ません。そのため、せっかく有線で接続しているのに、通信速度が遅くなってしまい、動画視聴やオンライン会議などに影響が出る可能性があります。
そのため、基本的には1,000Mbpsに対応しているスイッチングハブを選ぶことをおすすめします。
モジュラージャックを増設する手順
壁内にLANケーブルが配線されている場合は、以下の手順でモジュラージャックを設置してみましょう。
- 工具・機材を用意する
- LANケーブルと互換性のあるモジュラージャックを選ぶ
- LAN配線をおこない、モジュラージャックと接続する
- モジュラージャックをコンセントベースに固定する
モジュラージャックは、LANケーブルと互換性があるものを選ぶ必要があります。
以下の記事では選び方や設置手順を詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
モジュラージャックとは|種類・設置方法・設置費用を解説
LAN配線を伴うLANポート増設は業者に依頼した方がいい理由
LAN配線されていない箇所にモジュラージャックを設置するのであれば、業者に依頼しましょう。「自分でLAN配線をおこないたい」と考える人もいますが、前述したように失敗してしまう可能性があるためおすすめできません。
以下は、LAN配線工事を専門でおこなうライフテックスにご相談いただいた、DIYの失敗例です。
▼LAN配線の失敗実例▼
「となりの部屋までの配管だから短い距離だろう」と買ってきた10メートルのLANケーブルを空配管に入れたが管の途中で足りなくなってしまった
モジュラープラグが付いた状態で売っているLANケーブルを空配管に入れて通線しようとしたが途中で詰まってしまい、強引に引き抜いたら先端のモジュラープラグだけが空配管の中に残ってしまった
必要なものをそろえて通線はできたがモジュラープラグをうまく取り付けできず、インターネットに接続できなかったため、結局、業者に依頼することになった
このように、自分でLAN配線をおこなってみたものの、通線する際などに失敗してしまい、自分たちではどうにもならなくなるケースが多く発生しています。
上記のような失敗をすると、工具や機材を揃えたのに結局業者に対応してもらわなくてはならず、無駄な費用と時間を使ってしまいます。
壁の中を通さないLAN配線工事でもDIYはおすすめできない
先ほどの失敗実例は「壁内に配線する場合」のケースでしたが、壁の中に配線しない場合でもDIYはおすすめできません。
壁内への配線以外だと、室内の壁を這わせる方法や、外壁を這わせる方法があります。
室内の壁を這わせると、想像以上に重労働であるため、途中で後悔する人も多くいます。また、苦労して壁を這わせても、見栄えが悪くなったり、足を引っかけてしまったりするなどのリスクもあります。
外壁を這わせる場合も、適したLANケーブル選びが必要になり、高所作業を伴うことも多いので非常に危険です。さらに、外壁に固定するために穴をあける必要があります。失敗できない作業であるため業者に依頼すべきでしょう。
LAN配線工事を業者に依頼した場合の費用相場
LAN配線工事を業者に依頼した場合の費用相場は、以下のとおりです。
配管を使用したLAN配線工事 | 10,000円~40,000円程度 |
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配管がない場合のLAN配線工事 | 30,000円~60,000円程度 |
配管とは、壁内に設置するLANケーブルなどを通すための管のことです。配管があらかじめ設置されている場合は作業内容が限定されるため、電話やメールでの問い合わせである程度の費用を把握できます。
LAN配線工事の費用については、以下の記事をあわせてご覧ください。
自宅のLAN配線工事はいくらかかる?費用相場や施工事例を解説
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ライフテックスと一般的な他社との費用比較
以下は、1階から2階へ1か所LAN配線工事をした場合の費用比較です。
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まとめ
この記事では、LANポートの増設方法について解説してきました。最後にまとめをご覧ください。
ルーターと同じ部屋に増設する場合 | スイッチングハブを使用 |
ルーターがある部屋以外に増設、かつ壁内にLANケーブルが配線されている場合 | モジュラージャックを設置 |
ルーターがある部屋以外に増設したいものの、LAN配線がおこなわれていない場合 | LAN配線工事の実施 |
- ポート数:使用予定よりも多いものを選ぶ
- 対応通信速度:1,000Mbpsのものを選ぶ
- 工具・機材を用意する
- LANケーブルと互換性のあるモジュラージャックを選ぶ
- LAN配線をおこない、モジュラージャックと接続する
- モジュラージャックをコンセントベースに固定する
ルーターと別の部屋にLANポートを増設したい場合は、LAN配線工事が必要になるケースがほとんどです。LAN配線工事は自分でおこなうと失敗するケースが多いため、LAN配線工事専門の業者に依頼するのがおすすめです。
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