二階にエアコン取り付けをする際の費用相場|パターン別で簡単に解説
「二階にエアコンを取り付けたいけれど、工事費用はいくらぐらい?」
「同じ二階でもエアコンを取り付ける場所によって費用は変わってくるの?」
新しくエアコンを二階に取り付けようとしたとき、気になるのはやはり費用面ですよね。
一階と二階で費用相場は変わるのか、また変わるとしたらいくらぐらいが目安なのかを知りたいはずです。
実際に室外機をどこに置くかで値段が変わることも多くあります。
エアコンは自分で取り付けようとすると余計に費用がかかったり、またエアコン工事業者の選び方を間違えたりすると故障などのトラブルに発展することもあります。
そこで、この記事では二階にエアコンを取り付ける際の費用相場を中心に、場所によって相場は変わるのか、また事業者を選ぶ際の注意点まで詳しく解説します。
この記事を読めば二階のエアコン工事をスムーズに検討できるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
二階にエアコンを取り付ける費用が高くなる3つの理由
エアコンを二階に取り付けようとすると、どうしても一階に取り付けるよりも費用が高くなりがちです。しかし「なぜ高くなるの?」と思われる方も多いでしょう。
この章では二階のエアコン取り付けが高くなる3つの理由について、まず解説します。
- 室内機と室外機の距離が遠くなり、配管の延長に追加料金がかかるから
- 1階から電線を引く分の追加料金がかかるから
- コンセントの増設に追加料金がかかるから
室内機と室外機の距離が遠くなり、配管の延長に追加料金がかかるから
1つ目の理由は1階の室外機と接続する場合、2階の室内機との距離が離れてしまい、配管の延長で追加料金がかかってしまうからです。
エアコンと室外機が同一階になく、配管が下ろされている状態を「立ち下ろし」といいます。
室外機は設置する場所があらかじめ複数の条件によって定められています。例えば地盤が安定している場所であることや、また配管経路・配管の長さ・高低差が充分であることなどが挙げられます。2階のベランダに設置できる場合は標準工事の範囲内で済む可能性が高いですが、立ち下ろしになる場合は延長分の配管とその分の化粧カバー、特殊工事費用が追加となってしまいます。
1階のブレーカーから専用回線を引く分の追加料金がかかるから
2つ目の理由は、1階のブレーカーから専用回線を引く分の追加料金がかかるからです。これにはエアコンの使用電力量が関係しています。
そもそもエアコンは消費電力が他の家電製品に比べて非常に高く、例えば電子レンジの消費電力は200W〜700W(0.2kw〜0.7kW)ほどですが、エアコンの消費電力は2kW以上にものぼります。消費電力が高いため、エアコンは他の電化製品とコンセントを共有することができず、エアコン1台に対してブレーカーから直接1つの専用回路を引かなければなりません。
専用回路の延長は伸ばした分の長さで追加料金が変動します。そのため1階のブレーカーから2階のエアコンまで伸ばそうとすると、追加料金がかさんでしまうのです。
コンセントの増設に追加料金がかかるから
3つ目としてはコンセントの増設に追加料金がかかるからです。もともと専用回線のコンセントのない部屋にエアコンを設置しようとした場合、コンセントを増設しなければなりません。コンセント増設工事を業者がするためには電気工事士の資格が必要なため、その分工事費用がかかってしまうのです。
価格は5000円前後であることが多いものの、業者によっては1万円かかることも。
【表で理解】二階にエアコンを取り付ける際の費用相場
それでは、実際に二階にエアコンを取り付ける際の費用相場を見ていきましょう。この章では分かりやすく表を使って解説していくので、ぜひ参考にしてください。
まず、エアコン取付工事は「標準工事費用」と「追加工事費用」の2つで決まります。
標準工事費用
対応畳数 | 標準工事相場 |
---|---|
6〜12畳 | 10,000〜20,000円 |
14畳以上 | 13,000〜30,000円 |
標準工事には、一般的に以下のような内容が含まれています。
- 室内機の設置
- 室外機の設置(平地置き/ベランダ置き/既設平地架台上段設置)
- 配管接続(冷媒管/内外接続線/ドレンホース 4mまで)
- 真空引き
- アース端子への接続
- エアコン接続回路への接続
- 配管穴あけ・スリーブ処理 1ヶ所
つまり、エアコンが設置できる環境が整っており、室内機のすぐそばに室外機が設置できる場合には、標準工事のみで取り付けができる可能性があるということです。上記の内容ではエアコンが設置できない場合や、オプションを追加したい場合には標準工事の他に追加工事をおこないます。
追加工事費用
追加工事の内容は業者によって異なりますが、主に以下のようなものがあります。
追加工事 | 費用相場 |
---|---|
室外配管パイプ化粧カバー取り付け | 5,000〜15,000円 |
室内配管パイプ化粧カバー取り付け | 10,000〜20,000円 |
配管延長 | 1m3,000円 |
コンセント新設 | 14,000〜20,000円 |
差し込み口の交換 | 7,000〜10,000円 |
配線の交換・分岐・延長 | 12,000〜15,000円 |
コンセントの電圧切り替え | 4,000〜30,000円 |
配管用穴あけ/軽量鉄骨 | 5,000円 |
配管用穴あけ/タイル・レンガ壁 | 6,000円 |
配管用穴あけ/コンクリート壁 | 10,000〜70,000円 |
隠蔽配管工事 | 10,000~14,000円 |
室外機の吊り下げ/壁掛け/屋根置き | 16,500円 |
室外機の2段置き | 20,000円 |
階段上げ | 3,000円 |
断熱材 | 1mあたり1,000円 |
エアコン移設時運搬費 | 3,000~5,000円(近距離) |
2階にエアコンを設置して1階に室外機を設置する場合などは、確実に配管延長が必要なため追加工事が必要です。
他にも配管の劣化を防いだり見栄えを良くするために、化粧カバーを設置する場合など、オプションを追加する場合も費用がプラスになります。
各家電量販店のエアコン取り付け費用の目安
家電量販店で購入する場合、取り付け費用は本体代金とセットになっている場合がほとんどです。ただ、家電量販店の取り付け工事費がわからないと、エアコン本体の値段が安いのか判断できませんよね。
そこで、大手家電量販店の取り付け標準工事費用をお伝えします。いずれも、2023年4月時点で確認できるオンラインショップ上での情報ですが、参考にしてくださいね。
ヤマダ電機
冷房能力 | 料金(税込) |
---|---|
2.2kw~4.9kw | 14,300円 |
5.6kw以上 | 20,680円 |
参考:ヤマダウェブコム
ビックカメラ
エアコンの種類 | 料金(税込) |
---|---|
冷房能力3.6kw以下のエアコン (6畳~12畳までのお部屋) |
10,780円 |
冷房能力3.7kw以上のエアコン (14畳~の広いお部屋用) |
15,950円 |
窓用エアコン | 7,700円 |
参考:ビックカメラ.com
ヨドバシカメラ
冷房能力 | 料金(税込) |
---|---|
2.2kw~4.9kw | 10,780円 |
5.6kw以上 | 15,950円 |
ジョーシン
適用エアコン(能力) | 料金(税込) |
---|---|
4.0kwまで | 14,300円 |
4.1kw以上 | 19,800円 |
ケーズデンキ
エアコンの冷房能力 | 料金(税込) |
---|---|
4.0kwまで | 14,300円 |
4.1kw以上 | 19,800円 |
各家電量販店の標準工事費用が表の通り異なることもそうですが、実際の工事は下請け業者に外注しているため、信頼性が低い傾向があります。普通なら標準工事に含まれている内容を追加工事として請求されたり、追加工事の料金が一般的な金額より高額な場合もあったりなどのトラブル報告もSNS上では見受けられます。
金額だけ見ると量販店も安く感じますが、最終的に工事費が高くなることもあるので、工事当日は事前に工事費用の見積もりを出してもらうなど注意が必要です。
【パターン別】エアコン設置の値段はどう変わる?
この章では、同じ二階でも場所によって値段はどのように変わるのかを見ていきます。具体的には以下4つのパターンです。
- 室外機を二階のベランダに置く場合
- 室外機を一階に置く場合
- 室外機を屋根に置く場合
- 隠ぺい配管工事が必要な場合
室外機を二階のベランダに置く場合
追加費用がかからないのは、室外機が二階のベランダなどに置ける場合です。ベランダに設置できる充分なスペースがあるならば標準工事費用と配管延長のみで済む可能性があります。
室外機を一階に置く場合
立ち下ろしによる室外機の「直置き」「地面置き」と呼ばれる一般的な方法では、配管延長のみで済む可能性があります。
室外機を屋根に置く場合
室外機を屋根に置く場合やエアコン裏すぐの壁に取り付けるなどのイレギュラーな場合には、配線を延長する必要はなくなりますが、代わりに追加工事費用と高所作業代がかかる場合があります。
追加工事費用はおおよそ15,000円〜20,000円、高所作業代は5,000円前後が目安であるため、標準工事費用に加えて上記の金額が必要と言って良いでしょう。
隠ぺい配管工事が必要な場合
隠ぺい配管工事とは室外機と室内機をつなぐ配管を壁の中に埋め込んで隠すことで、外から見えなくさせる手法のことです。見た目が綺麗に見える一方で、費用が高くなりやすい側面もあります。
隠ぺい配管工事を行うにはおおよそ16,000円前後の費用がかかります。マンションではやむを得ずよく見られる工事です。
ライフテックスでエアコン工事をする場合の総額例
前章では、エアコンの設置パターンによって取り付け費用が変わることを説明しました。ここでは、ライフテックスが実際に行ったエアコン取付工事の総額例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
10畳用エアコンで室内機は2階、室外機は1階地面置きにした際の各費用と総額は以下の通りです。
【オプション】
- 室外機特殊設置工事(2F→1F作業)
- 配管セット延長
- 配管化粧カバー
【各費用】
標準工事費 | 18,480円(税込) |
---|---|
室外機特殊設置工事費 | 3,300円(税込) |
配管セット延長2m | 5,500円(税込) |
配管化粧カバー(6mまで) | 19,140円(税込) |
【総額】
46,420円(税込)
エアコン工事業者を値段だけで選んではいけない理由
エアコンの取付工事を業者にお願いする場合、できるだけ安く取り付けてくれる業者を探す人が多いのではないでしょうか。エアコンの取付工事費用が高いほど質が良い工事をしてくれるというわけではないので、費用が安いに越したことはありませんが、工事の値段だけで工事業者を選ぶのはおすすめできません。
なぜなら、エアコンの取り付けには専門知識と技術力が欠かせないからです。もし、専門技術や技術力が欠けている業者や接客が雑な業者に依頼してしまった場合、以下のようなリスクがあります。
- 正しく取り付けされておらずエアコンが故障する
- 取り付けてすぐにエアコンが動かなくなる
- 高額な工事費用を請求される
- 不具合が発生したのに保証がなく修理費用を請求される
- 工事業者と連絡が取れず、工事日が決定できない
- 作業員に清潔感がなく不快な思いをする
これらは実際に起こっているトラブルの一例です。
このようなリスクを避けるためにも、業者選びは工事の値段だけでなく、安心して任せられる業者かも見極める必要があります。実際にエアコンの取付工事に対してこのようなトラブルが起きた例もあるようです。
もやってたエアコン設置工事の件、オットが電話かけて、私が現状写真メールで送ってって感じで、残り1台のエアコンは違う業者を手配して貰えるようになった。前の工事の変なところもちゃんとしてもらう〜。
— かぷかぷ (@smilingkapukapu) April 16, 2023
こういうクレームっての? 、時間取られるし気疲れする〜💦💦
エアコンが元々付いてない部屋に、業者が隠蔽配管の下見に来たのだけど、3線のケーブルが短すぎて工事できないって...
— 🏭陽キャなエンジニア✨🔭 (@engineer_rogue) April 15, 2023
ソッコーで不動産会社にクレーム入れた😡
安心して任せられるエアコン工事業者の見分け方
どのような業者であれば「安心して任せられる業者」なのでしょうか。
業者を判断するための基準は以下の通りです。
- 細かい見積もりを提示してくれる
- 問い合せの対応が丁寧
- 保証制度がある
- 隠蔽配管などの難しい工事に対応している
なぜ、これらが安心して任せられる業者の基準になるのかについて詳しく解説します。
細かい見積もりを提示してくれる
見積もりは、適正な価格なのかを判断するために欠かせません。また、見積もりを出してもらえば事前にどのくらい費用がかかるのかも把握することができます。
しかし、業者の中には標準工事や追加工事の項目ごとに分けず「工事一式」と大雑把な見積もりを提示してくる業者がいます。
一式で出されても、標準工事がいくらなのか・追加工事は何にいくらかかっているのかがわかりません。
そうすると、金額におかしなところがないかを確認することができないため、安いのか高いのかも判断が難しくなります。
細かな見積もりを再度出すように依頼してもいいですが、そのような見積もりを出してくる業者は依頼主のことをあまり考えておらず、安心して任せられる業者とはいえないでしょう。
見積もりの内容は、業者選びの1つ目の判断基準と考えましょう。
問い合わせの対応が丁寧
見積り依頼や不明点の問い合わせなどにも丁寧に答えてくれる業者を選びましょう。
そのような業者はスタッフの教育がしっかりされており、窓口だけでなく作業員の対応も丁寧である可能性が高くなります。
また、窓口の対応が丁寧であれば、施工後に万が一トラブルが起きた際にもしっかりと対応してくれるでしょう。
問い合わせに不信感があるのであれば、依頼するのを考え直してみてください。
保証制度がある
どんなにベテランの作業員でも、100%トラブルがないということはありません。
そのため、保証制度がある業者を選ばなければ、施工後にエアコンが作動しないなどのトラブルが起きても、無償で直してもらうことができなくなってしまいます。
保証があるのかどうかを依頼前に必ず確認しましょう。
隠蔽配管などの難しい追加工事に対応している
エアコンの取付工事を行う業者の中には、工事内容によって対応ができない場合がある業者もいます。
そのような業者は技術力がなかったり、必要な資格を持っていなかったりするため、取付工事を安心して依頼できません。
家電量販店で取付工事を依頼した場合は下請け業者が取付工事を行いますが、家電量販店では施工可能と言われて依頼したのに、当日になって業者から施工できないと言われたというケースもあります。
そうなると、余計な費用がかかったりするだけでなく、業者の探し直しをしなければならず取り付けまでの期間が長くなってしまいます。
そのようなリスクを避けるためにも、隠蔽配管やコンセントの増設工事など、技術力や資格がなければ施工できない追加工事に対応しているかを確認してから依頼をしましょう。
隠蔽配管が施工できる業者は技術力のある業者の可能性が高いので、業者のホームページなどに記載された追加工事一覧から確認してみてください。
エアコン工事の見積もりから当日までの流れ
エアコンの取付工事が見積もりから工事までどのような流れで進むのかについて、ライフテックスの場合を例に解説します。
1 お電話かホームページよりお申込ください。
![]() |
ご希望のエアコンをお選びいただき、専用お申込フォームよりお申込ください。 専用お申込フォームはこちら。またはフリーコール0120-985-449よりお気軽にお電話下さい。 |
---|
2 お電話にてお打合せ・ご予約完了
![]() |
弊社スタッフよりお客様へご連絡いたします。 ご都合の良い工事の日程を決定してご予約完了となります。 |
---|
3 工事前日(前日確認連絡)
![]() |
工事前日の夕方に、翌日の工事の具体的なお時間をお電話にてお知らせいたします。 |
---|
4 工事施工
![]() |
当社専門スタッフがエアコンをお持ちし、丁寧に取り付け工事を行います。工事の際には真空引きのために電源コンセントをおかりします。何卒ご了承くださいませ。 |
---|
5 工事完了・保証スタート
![]() |
工事が完了致しますと間もなく試運転となります。 この時点から保証もスタートしますのでご安心ください。 |
---|
6 料金お支払い
![]() |
最終チェック完了後、ご精算となります。現金払いのほか、クレジットカード、スマホ決済PayPayもご利用いただけます。 本体故障の保証期間はメーカー保証に準じ1年保証となります。 |
---|
関東のエアコンの販売・取付工事はライフテックスにおまかせください
ライフテックスは関東を中心にエアコンの販売と取付工事を一貫して行っています。
「専門業者って高いんじゃない?」と思われるかもしれませんが、ライフテックスはエアコン本体と取付工事がセットになったパックを65,780円(税込)からご用意しており、大手通販店よりも安くご提供しています。もちろん他店で購入されたエアコンの取り付けも可能です。
隠蔽配管などの難しい工事にも対応可能で、技術力にも自信があります。
ぜひ、エアコンの設置をお考えの方はお問い合わせください。
まとめ
二階にエアコンを取り付ける工事には、場合によっては追加料金が発生し、一階にエアコンを設置するよりも高額になる場合が多いです。取付工事をする際には自分に合った業者を見つけ、この記事で紹介した選び方を参考にしながらぜひ複数比較してみてください。
エアコン取付工事業者は以下の基準で選びましょう。
- 細かい見積もりを提示してくれる
- 問い合せの対応が丁寧
- 保証制度がある
- 隠蔽配管などの難しい工事に対応している
これらを満たす業者であれば、安心して任せられる業者の可能性が高いでしょう。
よくある質問
二階の部屋へエアコンを設置する費用はいくらですか?
![]() |
二階の部屋へエアコンを設置するには、一階に取り付けるよりも高額の費用がかかることが多く、一般的には5万円前後が多いです。 詳しくは「【表で理解】二階にエアコンを取り付ける際の費用相場」をご覧ください。 |
家電量販店と専門業者だったら、どちらに依頼するのがいいですか?
![]() |
「エアコン取付専門業者」への直接の依頼をおすすめします。 エアコン工事専門業者のライフテックスでは、難易度の低い配管工事から、業者でも難しいといわれる隠ぺい配管工事やコンクリートのコア抜き(穴あけ)まで、どんなオーダーにも適正価格で対応します! 詳しくは「ライフテックスのエアコン工事ページ」をご覧ください。 |
\格安エアコンの購入・取付はこちら!/