扇風機とエアコンを併用すると効果的?電気代の節約にも役立つ置き方を解説
扇風機とエアコンを併用すると効率よく室内を適温にできるだけでなく、エアコンの負担も軽減でき、結果節約につながります。
ただ、なんとなく扇風機を併用すればいいわけではなく、扇風機の置き方や節約につながる使い方があるのはご存知でしょうか?
そこでこの記事では扇風機とエアコンの併用がおすすめの理由から電気代を抑える使い方のコツまで解説します。
エアコンを賢くつかうために、ぜひ最後まで記事をチェックしてくださいね。
なぜエアコンと扇風機の併用がおすすめなのか
エアコンと扇風機の併用がおすすめの理由は2つあります。
- 温度ムラが解消できる
- 節電効果がある
それぞれ詳しくみてみましょう。
温度ムラが解消できる
エアコンと扇風機の併用がおすすめの理由は、温度ムラをなくせることです。
「温度ムラ」とは、一般的に冷たい空気は下に溜まりやすく、エアコンをつけていても「部屋の上のほうは暑く、下のほうは冷たい」という状態になることです。
温度ムラが生じると、すでに充分部屋の中は適温になっているにもかかわらずエアコンが「まだ設定温度になっていない」と勘違いして過剰に運転を続けてしまいます。
また、部屋が充分に冷やされていないのに、エアコンが設定温度に達したと感知し、運転をセーブしてしまうこともあるでしょう。
そうなると、よりエアコンを稼働させようと設定温度を低くしたり、風力を強めたりと電気代のかかる設定を選ぶことにつながります。
そのような非効率な運転を防ぐためには、扇風機を使って室内の空気を攪拌し、室温を均一にすることがおすすめなのです。
節電効果がある
扇風機とエアコンを併用すると、節電効果が期待できます。
併用することで部屋の温度を均一にでき、設定温度を極端に下げたり上げたりする必要がなくなるからです。
また、温度ムラがあるとエアコンが設定温度まで室温を下げるために過剰に運転してしまうため、電気代が高くなってしまいます。
そのため、エアコンの設定温度を1〜2度上げても快適に過ごせるでしょう。
夏にエアコンの温度を1度上げるだけで、約10%消費電力を抑えられるといわれています。
このように設定温度を1〜2度上げることで、約10%〜20%消費電力を抑えられ節電につながります。
なお電気代が節約できる仕組みは、下記の記事で詳しく解説しているので確認してみてください。
エアコンと扇風機を併用した場合の節電効果
エアコンと併用する際の扇風機の置き方
エアコンと併用する際の扇風機の置き方を紹介します。
エアコンと扇風機を併用する際に参考にしてください。
室内の空気を循環させるなら扇風機をエアコンの近くに置く
扇風機をエアコンの近くに置くと、室内の空気を循環させられます。
室内の空気を循環させるための扇風機の置き方は、下記のとおりです。
- エアコンの近くに扇風機を置く
- エアコンの風向きは水平にする
- 扇風機の首を上向きに設定し、風向きはエアコンと同じ方向にする
これにより、扇風機がエアコンから出た風を上方向に飛ばすので、部屋の空気を循環させられます。
満遍なく部屋を冷やしたり暖めたりしたいときは、この置き方を試してみてください。
広い部屋にエアコンの風を行きわたらせるなら扇風機を離して置く
広い部屋でエアコンの風を行き届かせるなら、扇風機はエアコンから離して置きましょう。
この場合は、下記のような置き方がおすすめです。
- エアコンの風は下向きにする
- 扇風機をエアコンと向かい合うように置き、首は上向きに設定する
- 扇風機とエアコンを部屋の対角線上に配置する
扇風機とエアコンを部屋の対角線上に配置すると、効率よく室内の空気を循環させることが可能です。
このように扇風機を置くことで、広い部屋でも快適な室温になるでしょう。
別の部屋にエアコンの風を送るなら扇風機は部屋の境目に置く
2つの部屋に1台のエアコンの風を送るなら、扇風機は部屋の境目に置きましょう。
その際に、エアコンのある部屋とエアコンの風を届けたい部屋の仕切りをすべて開けます。
ドアは全開、ふすまは開けるだけでなく外すのがおすすめです。
そして、扇風機はエアコンの風を届けたい部屋に前面を向けます。
この状態で扇風機を動かすと、2部屋の空気が循環し両方の部屋にエアコンの風が届きます。
1台のエアコンで2部屋冷やしたり暖めたりしたい場合は、このように扇風機を置いてください。
エアコンと扇風機を併用した場合の節電効果
扇風機と併用することで効率的に部屋を冷やせるので、エアコンの設定温度を1〜2度上げられます。
エアコンの温度を1度高くすると約10%の消費電力が削減できるといわれており、電気料金の節約が可能です。
たとえば15畳用エアコンの消費電力が1.5kW、電力会社の料金が1kwhあたり31円だった場合、1時間の電気代は1.5kW×31円=約46円になります。
1時間のエアコンの電気代が約46円とすると、1日つけっぱなしにした場合は、46円×24時間=1,104円になります。
扇風機の1時間の電気代は約0.54円といわれており、扇風機を1日つけっぱなしにすると、0.54円×24時間=12.96円です。
設定温度を1度上げるだけで電気代が10%削減できるといわれており、節電できる電気代の目安は下記になります。
1,104円×0.1=110円
110円節約できるなら、扇風機の電気代を加味しても十分節電効果が高まるといえるでしょう。
夏に電気代を節約する扇風機の置き方
夏に電気代を節約するための扇風機の置き方を紹介します。
- 扇風機を置く位置を工夫する
- 扇風機の前に凍らせたペットボトルを置く
電気代を節約したい方は試してみてくださいね。
扇風機を置く位置を工夫する
エアコンの風を効率よく部屋全体に行き届かせるには、扇風機を置く位置が重要です。
扇風機をエアコンと向かい合うように置き、扇風機の頭を天井に向けましょう。
このように置くことでエアコンの風を上に送れるようになり、エアコンと扇風機の風が合わさり室温が均一になります。
部屋の下にたまった冷気が混ざり、顔や首元に届くことで体感温度が下がれば体感としては涼しいと感じやすくなります。
それによりエアコンの設定温度を下げる必要がなくなり、電気代節約につながるでしょう。
扇風機の前に凍らせたペットボトルを置く
扇風機の前に凍らせたペットボトルを置くことでも電気代の節約が可能です。
こうすることで、周囲の空気が冷やされ、扇風機から涼しい風が送られます。
そのため、部屋の温度が下がりやすくなり、エアコンの設定温度を上げても快適に過ごせるでしょう。
エアコンの温度を1度高くすると約10%の消費電力が削減できるといわれているので、電気料金の節約が期待できます。
冬もエアコンと扇風機の併用がおすすめ
「扇風機は夏に使うもの」というイメージが強いですが、じつは冬も活用できるのはご存知でしょうか?
エアコンの暖房と扇風機を併用した場合の効果は以下のとおりです。
- 扇風機を上向きに設置すれば部屋全体を暖められる
- 結露対策にも効果的
それぞれ詳しく解説するので、冬の暖房としてエアコンを使っている人はチェックしてみてください。
扇風機を上向きに設置すれば部屋全体を暖められる
冬もエアコンと扇風機を併用し、扇風機を上向きに設置すれば部屋全体を暖められます。
記事の前半でもお伝えしましたが、一般的に暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまりやすくなります。
そのため、エアコンだけだと暖かい空気が上にたまり、足元は寒いままになってしまうのです。
エアコンと扇風機を併用し、扇風機の風が上に行くようにすることで、空気が混ざり合い部屋全体を暖められます。
効率的に部屋を暖めるためにも、冬もエアコンと扇風機を併用しましょう。
結露対策にも効果的
冬にエアコンと扇風機を併用することで、結露対策にも効果的です。
エアコンを使用すると外気温との差で窓に結露が発生しやすくなりますが、窓に向かって扇風機の風を当てるだけで結露を防げます。
扇風機の風で温かい空気や湿度が分散され、空気中の水分が窓に付着するのを防げます。
なお、窓に1台ずつ扇風機を置くのが難しい場合は、下記の扇風機を使うのがおすすめです。
- ハンディタイプ
- 卓上タイプ
- クリップ式
エアコンを使うと窓の結露が気になるという方は、扇風機と併用して使用しましょう。
エアコンの電気代を抑える5つの方法
エアコンの電気代を抑える5つの方法を紹介します。
- 設定温度に注意する
- 短時間の外出ならエアコンをつけっぱなしにする
- 使用前に部屋を換気する
- 定期的にフィルターを掃除する
- 自動運転を使う
これらの方法を参考に電気代を節約してください。
設定温度に注意する
エアコンの電気代を抑えるためには、設定温度に注意しましょう。
環境省はエアコンの設定温度を冷房は28度、暖房は20度を推奨しています。
エアコンの設定温度を1度変えると、消費電力量は冷房で約13%、暖房で約10%削減できるといわれています。
参照:環境省
たとえば冷房時に設定温度を26度にしていた場合、28度にして設定温度を2度上げることで、約26%消費電力を抑えられます。
エアコンの電気代を抑えたいなら、設定温度を下げすぎたり上げすぎたりしないように意識してください。
短時間の外出ならエアコンをつけっぱなしにする
1時間程度の外出であれば、エアコンはつけたままのほうが電気代節約につながります。
エアコンは電源を入れると、室温を設定温度に近づけるため消費電力が大きくなるのです。
一度部屋の温度が下がれば、その温度を保つのにあまり電力を消費しません。
しかし、エアコンを付けたり切ったりをすることで、再び部屋の温度を下げる必要が生じるので消費電力も多くなってしまいます。
そのため電源を付けたり切ったりすると、エアコンをつけっぱなしの状態より電気代が高くなってしまいまうのです。
ただし1時間以上の場合は、つけっぱなしにしたほうが消費電力が高くなるのでエアコンを切りましょう。
使用前に部屋を換気する
夏は、エアコンを使う前に部屋を換気することが大切です。
部屋が暑い場合は、換気してからエアコンを使うほうが効率的に部屋を涼しくでき、さらに節電効果も高くなります。
エアコンは、部屋の温度を設定温度にするまでにもっとも電力を使います。
たとえば、帰宅直後で部屋が暑いままですぐに冷房をつけると、部屋を設定温度にするためにエアコンが多く電力を使います。
そのため、換気し部屋の熱気を逃がしてからエアコンを使ったほうが、エアコンの消費電力を抑えられるでしょう。
電気代を抑えたいなら、夏は部屋を換気してからエアコンを使うのがおすすめです。
定期的にフィルターを掃除する
電気代を抑えるためには、定期的にフィルターを掃除することが大切です。
エアコンのフィルターが汚れていると、室内の空気を十分に取り込めないため冷房や暖房の稼働効率が下がります。
その結果、エアコンの設定温度の下げすぎや上げすぎにつながり、電気代が高くなってしまうのです。
フィルターは、月に1回ほど掃除機で掃除するのがおすすめです。
冷房や暖房の効率を下げないためにも、定期的にフィルターを掃除しましょう。
自動運転を使う
電気代を節約するためには、エアコンを自動運転にするのがおすすめです。
エアコンは室温が設定温度になるまでの間に電気代がかかるため、自動運転にすることで効率よく室温を設定温度に近づけられます。
たとえばエアコンを弱運転のまま使用すると、室温が設定温度になるまでに時間がかかるので、その分電気代がかかってしまいます。
一方自動運転は設定温度に到達すると省エネモードや弱運転に切り替わり、効率よく設定温度に近づけてくれるので、電気代の節約につながります。
電気代を抑えるためにも、エアコンの自動運転を活用しましょう。
扇風機を併用して効果的エアコンを使おう
扇風機と併用すると、エアコンの風と扇風機の風が合わさり、部屋の温度が均一になり温度ムラが解消できます。
部屋の温度を均一にできれば設定温度を極端に下げたり上げたりする必要がなくなり節電が期待できます。
夏だけでなく冬もエアコンと扇風機を併用することで、部屋全体を暖められ、結露対策にも効果的です。
エアコンを使用する際には扇風機を併用し、効率よく部屋を冷したり暖めたりして、節電につなげましょう。
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