【ヒーターvsエアコン】電気代が安い暖房器具はどっち?おすすめの節約方法を紹介!

「ヒーターとエアコンの電気代は、どちらが安い?」
「なるべく電気代は抑えて暖房器具を使いたい…」
電気代が高騰する冬場、暖房器具の賢い使い方は家計を助ける最重要テーマです。
結論からお伝えすると、ヒーターとエアコンを比較した場合、「エアコン」の方が圧倒的に電気代は安く、最も効率的に利用できます。
特に、現在お使いのエアコンが10年近く前の製品であれば、最新モデルに買い替えるだけで、省エネ性能は約15%も変化し、大きな節電に繋がります。(経済産業省 省エネポータルサイトより)
本記事では、 エアコンの電気代が安い理由を解説し、さらにヒーターとの具体的な電気代の差をシミュレーションします。また、買い替えずに電気代を抑えるための効率的な使い方・節約術も徹底解説しています。
あなたのライフスタイルに合った最適な暖房方法を見つけ、この冬の電気代を賢く抑えましょう。
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エアコンとヒーター、電気代はどちらが安い?
エアコンとヒーターは、どちらの方が電気代が安いのでしょうか。結論から言うと、ヒーターの種類によって異なります。
では、具体的に見ていきましょう。
※本記事の電気代は1kWhあたりの電気代を31円として計算しています。
ヒーターの種類によって電気代は大きく異なる
ひとことで「ヒーター」といっても、主に以下のような種類があります。
さらに細かく見ていくと他にも種類があるのですが、ここでは一般的に使用されているヒーターについて解説します。
それぞれ、特徴も消費電力もまったく異なるので、どのような違いがあるのかを見ていきましょう。
セラミックファンヒーター

まず、セラミックファンヒーターです。
セラミックファンヒーターは、セラミックの発熱で空気を温め、ファンで温風を出すヒーターです。燃焼しない暖房器具であるため、空気が汚れにくく頻繁に換気する必要がありません。
効きによっては加湿機能がついているものもあり、そうしたものであれば乾燥しすぎることもありません。
| 暖房能力 | 広い部屋全体は温められない |
|---|---|
| 暖まりやすさ | すぐに温かくなる |
| 消費電力 | 640~1170W |
| 1時間あたりの電気代 | 19.84~36.27円 |
※パナソニックDS-FN1200の場合
石油ファンヒーター

石油ファンヒーターは非常に消費電力が少ないという特徴がありますが、別途石油代が必要です。また、石油を給油する手間もかかるというデメリットがあります。
暖房能力は高く、効率よく部屋を温められますが、その反面空気が乾燥しやすい・定期的な換気が必要・吹き出し口でやけどする可能性があるといった注意点もあります。
| 暖房能力 | 部屋全体を温められる |
|---|---|
| 暖まりやすさ | 温め始めるまでにやや時間がかかる |
| 消費電力 | 点火時最大:650W 燃焼時:10~20W |
| 1時間あたりの電気代 | 燃焼時:0.31~0.62円 |
※コロナFH-G3222Yの場合
電気ストーブ

電気ストーブは、ハロゲンヒーター・カーボンヒーター・シーズヒーターなどがありますが、基本的に暖房能力が低く、スポット暖房として使用するのに向いています。
遠赤外線を放出するため、身体の芯まで温まりやすいという特徴があります。
同じ電気ストーブでも種類によって電気代も大きく変わるため、購入する際には消費電力のチェックが大切です。
| 暖房能力 | スポット暖房であり、広い範囲は温まらない |
|---|---|
| 暖まりやすさ | すぐに温かくなる |
| 消費電力 | 330~1150W |
| 1時間あたりの電気代 | 10.23~35.65円 |
※コロナDH-1222Rの場合
オイルヒーター

オイルヒーターは、電気で温めたオイルを放熱板に循環させ、ふく射熱で部屋全体を温める暖房器具です。
火災リスクが低い・音が静か・風が出ずほこりを舞い上げないといったメリットがあります。その反面、器具自体が温かくなるまでに30分程度かかるものもあり、電気代が高くなる傾向があります。
| 暖房能力 | 部屋全体を温められる |
|---|---|
| 暖まりやすさ | 温め始めるまでにかなり時間がかかる |
| 消費電力 | 1200W |
| 1時間あたりの電気代 | 37.2円 |
※デロンギRHJ21F0812の場合
エアコンの電気代相場
では、ここまで紹介したヒーターと比べるために、エアコンについても見てみましょう。エアコンは、弊社でも取り扱っている「シャープ AY-P22DM」の消費電力を参考にしています。
| 暖房能力 | 部屋全体を温められる |
|---|---|
| 暖まりやすさ | 温め始めるまでにやや時間がかかる |
| 消費電力 | 150~980W |
| 1時間あたりの電気代 | 4.65~30.38円 |
このように、石油ファンヒーター以外では、エアコンの方が安いという結果となりました。
ヒーターよりもエアコンの方が優秀
ここまで、ヒーター各種とエアコンの特徴・消費電力・電気代を比較しましたが、もちろんそれぞれの機種によって消費電力は異なるため、必ずしも「エアコンの方が消費電力は低い」とは言いきれません。
しかし、エアコンには自動運転があり、自動的に部屋の温度を調節してくれます。
つまり、部屋を温めるまでは強風で温かい風を出し、設定温度付近になったら弱風や送風などで温度を調節してくれるため、電気代も抑えながら長時間使用できるのです。
ヒーターは「強」「弱」程度の設定はありますが、エアコンほど細かな運転切替はできません。そのため、部屋が温まり過ぎてしまうといったことが起こります。
また、リビングなどの広い空間は、石油ストーブ以外のヒーターでは暖めきれないため、広い空間を温めるならエアコンが適しているのです。
エアコンとヒーターは使い分けが重要
それぞれの器具の特徴からもわかる通り、エアコンとヒーターは電気代でどちらかを選ぶのではなく、使い分けが大切です。
例えば、エアコンは広い部屋全体を長時間温めるのに最も適しています。しかし、短時間しか使わないトイレやお風呂場(脱衣所)であれば、スイッチを入れてすぐに暖かくなるセラミックファンヒーターや電気ストーブの方が適しています。
このように、使用する場所と滞在時間に応じて、エアコンとヒーターを上手に使い分けることこそが、快適さを保ちながら電気代を節約するための重要なポイントです。
暖房の電気代が気になるなら取り入れるべき節約方法
電気代を節約したいと考えるなら、暖房器具と同じくらい部屋の環境づくりも大切です。環境を整えるか否かで、暖房の効きがまったく異なるからです。また、電気プランそのものを見直すのも有効です。
本章では、暖房の電気代を節約する以下の方法を解説します。
では、詳しく見ていきましょう。
サーキュレーターの併用
夏場はサーキュレーターを使用しているものの、冬場は片付けてしまうというご家庭もあるのではないでしょうか。しかし、冬場でもサーキュレーターは多いに活躍してくれます。
暖かい空気は上にのぼる性質があります。つまり、暖房器具によって温められた空気は天井に溜まってしまうのです。
そこで、サーキュレーターを天井に向けて回すと、天井に滞留している空気を部屋全体に行き渡らせることができ、部屋全体が温まります。
暖房器具の温度設定をやや低めに設定しても、寒さを感じにくくなるでしょう。
加湿器の併用
冬場の暖房効率と快適性には、湿度が大きく関係しています。
人間は、室温が同じでも湿度が高いと暖かく、湿度が低いと寒く感じやすい特性があるからです。体調を崩さないようにするだけでなく、暖房効率を高め、電気代を節約するためにも加湿器は非常に重要です。
- 快適で節電効果の高い推奨湿度: 40%~60%
一般的に、体感温度が上がり、かつインフルエンザウイルスなどの活動が抑えられる快適な湿度は40%~60%とされています。
エアコンの設定温度を下げていても、加湿器を併用して湿度をこの範囲に保つことで、体感温度を上げながら電気代を節約するという体調管理と節電の2役を担ってくれます。
加湿器は暖房を使う際にぜひ併用することをおすすめします。
部屋の気密性を高める
部屋の気密性を高めると室内外の空気の出入りが減るため、温められた空気が逃げにくく、冷たい空気が入ることを防げます。
具体的には、窓に以下のような処置をおこないましょう。
| 窓に断熱シートを貼る |
|
|---|---|
| プラダンを置く |
|
| スタイロフォームを置く |
|
| 厚手のカーテンを使う |
|
| 断熱カーテンを使う |
|
特に、プラダンやスタイロフォームで窓を覆うのは非常に効果的です。しかし、暖房器具によっては換気が必要になるため、そのような場合は他の対処法を試してください。
電力会社そのものを見直す
暖房だけにとらわれず、電力会社そのものを見直すことも大切です。電力会社によって電気料金には大きな差があるからです。
以下は東京電力とCDエナジーダイレクトの電気料金を比較したものです。
| 電力会社 | 東京電力(スタンダードS) | CDエナジーダイレクト(ベーシック電気でんき) |
|---|---|---|
| 基本料金 | 10Aにつき311.75円 | 276.90円 |
| 電力量料金 |
|
|
※2025年11月時点
このように、電気代に大きな差があることがわかります。
これまで電力会社を見直してないのであれば、まずここから始めてみましょう。
電気代を節約したいならもっともおすすめな暖房器具は「省エネエアコン」
エアコンとヒーターの電気代比較を見て、「エアコンって意外と安いのか」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
エアコンは部屋全体を温める暖房器具としては、電気代は安い方です。しかし、省エネエアコンならさらに電気代は安くなります。
特に、しばらくエアコンを買い替えていない場合、現在の方が省エネ性能が向上しているため、かなり電気代を節約できるようになるでしょう。
また、エアコンの寿命は10年程度です。それ以降は壊れる可能性があるため、買い替えがおすすめです。
もし買い替える場合は、省エネエアコンを選んでみてはいかがでしょうか。
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よくある質問
セラミックヒーターとエアコンはどちらが電気代が多くかかりますか?
|
一般的に、セラミックヒーターの方がエアコンより電気代がかかる傾向にあります。 セラミックヒーターは速暖性が高いですが、広い部屋で使用したり、長時間使用したりするのには適していません。そのため、広い部屋で使用すると必要以上のパワーを要し、使う時間も長くなるので電気代がかかってしまいます。 そのため、「セラミックヒーターとエアコンはどちらが良いか・悪いか」ではなく、目的に合わせて使い分けることが重要です。 狭い空間や短時間ですぐに暖まりたいのであればセラミックヒーターを使い、広範囲を効率的に暖めたいのであればエアコンを使いましょう。 |
一番電気代がかからない暖房器具は何ですか?
|
一番電気代がかからない暖房器具は、電気毛布や電気ブランケット、ホットカーペットです。これらの暖房器具は、直接体に触れて身体を温めるか、床や座る場所を暖めるため、非常に省エネで電気代を抑えられます。 ただし、部屋全体は暖められないので、エアコンと併用して使うのがおすすめです。 |
エアコンの購入に使える補助金はありますか?
|
個人でエアコンを購入する際、以下の補助金制度が利用可能です。
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まとめ
この記事では、ヒーターとエアコンの電気代について解説しました。最後にまとめをご紹介します。
ヒーター4種類とエアコンの比較
| 暖房器具 | 1時間あたりの電気代 |
|---|---|
| セラミックファンヒーター ※パナソニックDS-FN1200 |
19.84~36.27円 |
| 石油ファンヒーター ※コロナFH-G3222Y |
0.31~0.62円 ※燃焼時の電気代 |
| 電気ストーブ ※コロナDH-1222R |
10.23~35.65円 |
| オイルヒーター ※デロンギRHJ21F0812 |
37.2円 |
| エアコン ※シャープAY-P22DM |
4.65~30.38円 |
※機種によって電気代は変わります
最も効率よく利用できて節電につながるのは、省エネ性能に優れたエアコンです。
もしいまお使いのエアコンが10年近く前に買ったものなら、買い替えもおすすめです。
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