【電気ストーブvsエアコン】電気代が安い暖房器具はどっち?相場費用も解説

「電気ストーブとエアコンの電気代はどちらが安い?」
「できるだけ電気代の安い暖房器具を使いたいけど、どれを選べばいいかわからない…」
冬になると気になる、暖房器具の電気代を少しでも節約したいですよね。結論から言うと、部屋全体を温めたいならエアコンの方が電気代は安くなります。
| 比較項目 | 電気ストーブ | エアコン |
|---|---|---|
| 1時間あたりの電気代 | 4.65円~30.38円 | 13.95円~27.9円 |
| 実際の1ヵ月間の電気代 (1日8時間×30日) |
約1,116円~7,291円 | 約3,348円~6,696円 |
| 特徴 | 部屋が暖まると消費電力を抑えて運転 | 常に一定の電力で稼働 |
エアコンは部屋が暖まったあとに消費電力を抑えて稼動するのに対して、電気ストーブは常に一定の電力で稼働するという仕組みがあるため、エアコンのほうが節約しやすいです。
1ヵ月使用した場合、省エネエアコンと電気ストーブでは約2,000円~3,000円もの差が出ることがあります。
そのため、電気代を節約するなら省エネエアコンがおすすめです。
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電気ストーブとエアコン、電気代が安いのは?
部屋全体を温めたいのであれば、エアコンの方が電気代は安くなることが多いです。
ただし、電気ストーブにも種類があり、使い方によってはエアコンよりも電気代が安くなる可能性もあります。

| 種類 | 消費電力 | 1時間当たりの電気代 | 実際の1ヵ月間の電気代(1日8時間×30日) |
|---|---|---|---|
| ニクロム線電気ストーブ | 800W ※YAMAZEN/DS-D086 |
24.8円 | 約5,952円 |
| ハロゲンヒーター | 800W/1,200W ※TEKNOS/PH-1212 |
24.8円/37.2円 | 約5,952円/約8,928円 |
| カーボンヒーター | 450W/900W ※YAMAZEN/DC-S097 |
13.95円/27.9円 | 約3,348円/約6,696円 |
| グラファイトヒーター | 300W/600W ※YAMAZEN/ECTS-C0 |
9.3円/18.6円 | 約2,232円/約4,464円 |
| シーズヒーター | 500W/950W ※YAMAZEN/DBC-L0952 |
15.5円/29.45円 | 約3,720円/約7,068円 |
電気ストーブの種類によっても消費電力は異なるため、購入する際には消費電力を確かめる必要があります。
また、エアコンの消費電力は以下の通りです。
| エアコン | 150~980W ※シャープ/AY-P22DM |
4.65~30.38円 | 約1,116円~7,291円 |
|---|
電気ストーブの弱運転よりもエアコンの方が、消費電力が低いことがわかります。
1ヵ月間使用した場合の電気代を見ると、省エネエアコンなら約1,116円で済むのに対し、電気ストーブは種類によって約2,232円から8,928円かかります。長時間使用するほど、エアコンの方が大きく節約しやすいです。
基本的にエアコンは最初に電力を多く消費して部屋を一気に温め、その後消費電力を抑えながら部屋の温度を保ちます。
エアコンは起動直後、設定温度に達するまで多くの電力を消費しますが、安定運転時には消費電力が150W~400W程度に下がります。一方、電気ストーブは常に一定の電力で稼働するため、長時間使用するほど電気代の差が開きます。
結果として、長時間使用するのであれば、どの種類の電気ストーブよりもエアコンのほうが節電しやすいです。
使用時間による最適な選択基準
短時間(1時間未満)使う際や、局所的な暖房の場合は、電気ストーブが適しています。起動直後から暖かさを感じやすく、必要な場所だけを効率的に暖められます。
長時間(2時間以上)使う際や、広い部屋の暖房の場合は、エアコンが適しています。起動直後は消費電力が高くなりますが、安定運転時には消費電力が150W~400W程度に下がるため、長時間使用するほど電気代を抑えられます。
部屋をより効果的に温める方法
エアコンやファンヒーターなど、部屋全体を温める暖房器具を使用する場合に、暖房効率を高める効果的な方法を紹介します。
- 部屋の気密性を高める
- サーキュレーターを併用する
- 部屋の湿度を高める
- 省エネ性能の高いエアコンに買い替える
これらの対策を取ると、部屋を効率的に温められるようになります。また、温まった部屋の温度が下がりにくくなり、暖房器具の運転を弱めるなどすることで、電気代の節約に繋がります。
では、具体的に見ていきましょう。
方法①部屋の気密性を高める
まず、部屋を温まりやすく冷えにくい状態にするために、気密性を高めましょう。室内外の空気の出入りが減るため、冷たい空気が入ることを防ぐことができ、温められた空気が逃げにくくなります。
気密性を高めるには手間がかかりそうに思えるかもしれませんが、以下のようなものを使用することで、誰でも簡単に試せる方法です。
| 窓に断熱シートを貼る |
|
|---|---|
| プラダンを置く |
|
| スタイロフォームを置く |
|
| 厚手のカーテンを使う |
|
| 断熱カーテンを使う |
|
プラダンやスタイロフォームで窓を覆うのは非常に効果的でおすすめですが、暖房器具によっては換気が必要になるため、そのような場合は他の対処法を試してください。
また、階段と部屋に仕切りがない場合、暖房運転をおこなっても暖かい空気が階段へと逃げてしまいます。階段間仕切り用カーテンなどで仕切りを作るなどして、部屋を区切りましょう。
方法②サーキュレーターを併用する
サーキュレーターは夏場だけでなく、冬場でも活躍してくれます。
暖かい空気は上にのぼる性質があります。つまり、暖房器具によって温められた空気は天井に溜まってしまうのです。
そこで、サーキュレーターを天井に向けて回すと、天井に滞留している空気を部屋全体に行き渡らせることができ、部屋全体を効果的に温めることが可能です。
扇風機では真上を向けられなかったり、空気を循環させるには風量が足りなかったりするので、サーキュレーターの使用が望ましいでしょう。
方法③部屋の湿度を高める
人は湿度が高いと暖かく、低いと寒く感じやすいという特徴があります。そのため、暖房器具を使用するのであれば、加湿器などで湿度を50~60%に保つようにしましょう。
湿度を50~60%に保つことで、体感温度が上がり、エアコンの設定温度を低めにしても快適に過ごせます。設定温度を1℃下げることで、消費電力を約10%削減できるため、加湿器の消費電力よりもエアコンの節約効果の方が大きくなります。
加湿器がない場合や部屋の湿度を上げきれない場合は、部屋に濡らしたタオルを干す、洗濯物を室内に干すといった方法でも湿度を上げられます。
体調管理も同時にできるので、湿度にも気を使いましょう。
方法④省エネ性能の高いエアコンに買い替える
10年以上前のエアコンを使っている場合は、最新の省エネエアコンへの買い替えを検討しましょう。
最新型のエアコンは、高効率インバーター制御やAI自動運転などの技術により、10年前のモデルと比べて暖房時の年間電気代を6,000円~9,000円以上節約できます。
買い替え費用は約8~9年で回収でき、長期的に見れば確実にお得です。さらに、快適性も大幅に向上するため、電気代の節約と快適な暖房環境の両方を実現できます。
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シーン別・場所別のおすすめ暖房器具
暖房器具は、使用する場所や時間帯によって適切に使い分けることで、電気代を節約しながら快適に過ごせます。
おすすめ暖房器具
- リビングや寝室など広い部屋:エアコン
- トイレや脱衣所など狭い空間:電気ストーブ
リビングや寝室など広い部屋には、部屋全体を効率よく温められるエアコンがおすすめです。長時間使用する場合でも、消費電力を抑えて運転できるため電気代を節約できます。
トイレや脱衣所など狭い空間には、すぐに温まる電気ストーブが最適です。短時間の使用であれば、エアコンよりも効率的に暖を取れます。
電気ストーブは起動直後から暖かさを感じやすく、必要な場所だけを効率的に暖められます。エアコンは起動直後に多くの電力を消費するため、短時間の使用では電気ストーブの方が経済的です。
また短時間だけ利用したい場合は、こたつやホットカーペットがコストパフォーマンスに優れています。一方で一日中在宅する場合は、エアコンを弱運転で付けっぱなしにしたほうが、こまめにオン・オフするよりも電気代が安くなりやすいです。
一般的な暖房機器の電気代比較
では、エアコンよりも節約しながら部屋を温められる暖房器具はあるのでしょうか。以下は、一般的に使用されている暖房器具の電気代と特徴をまとめたものです。
| 暖房機器 | 1時間あたりの電気代 | 特徴 |
|---|---|---|
| エアコン | 4.65~30.38円 ※シャープ/AY-P22DM |
部屋全体を温められる |
| 電気ストーブ | 24.8円 ※YAMAZEN/DS-D086 |
局所的に温められる |
| こたつ | 9.3円 ※YAMAZEN/EYC-105752 |
こたつ内で足を温められる |
| オイルヒーター | 15.5~37.2円 ※アイリスオーヤマ /POH-1210KS-W |
部屋全体を温められる |
| 石油ファンヒーター | 0.31~0.62円 別途石油代も必要 ※コロナ/FH-G3222Y |
部屋全体を温められる |
| ホットカーペット | 16.12円 ※YAMAZEN/AUB-200 |
足元を温められる |
| 床暖房 | 46.5円 ※8畳の相場 |
部屋全体を温められる |
このように、部屋全体を温めるならばエアコンもしくは石油ファンヒーターがコストを抑えられることがわかります。ただし、石油ファンヒーターは電気代だけでなく、石油の購入費や購入・給油の手間まで考慮しなければなりません。
エアコンと電気ストーブの併用による節約効果
エアコンで部屋全体を暖めつつ、電気ストーブで特定の場所(デスク下や足元など)を補助的に暖めることで、エアコンの設定温度を1~2℃下げても快適に過ごせます。
設定温度を1℃下げることで、消費電力を約10%削減できるため、併用することで電気代を節約できます。
たとえば、エアコンの設定温度を21℃から20℃に下げ、電気ストーブで足元だけを暖める場合、エアコンの消費電力を約10%削減できます。電気ストーブの消費電力よりも、エアコンの節約効果の方が大きくなるため、トータルで電気代を抑えられます。
よくある質問
エアコンと電気ストーブ、どちらの電気代が安いですか?
|
一般的に、部屋全体を暖める場合はエアコンの方が電気代が安くなります。 エアコンは部屋全体を効率的に暖めることができ、長時間の使用に適しています。一方、電気ストーブは即暖性に優れていますが、消費電力が高く、長時間使用すると電気代が高くなる傾向があります。 たとえば、6畳用のエアコン(消費電力600W)と電気ストーブ(800W)を1日8時間使用した場合、エアコンは約4,464円/月、電気ストーブは約5,952円/月となり、エアコンの方が約1,488円安くなります。 |
電気ストーブの1時間あたりの電気代はどれくらいですか?
|
電気ストーブの消費電力は機種によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。 300Wの場合:1時間あたり約9.3円 600Wの場合:1時間あたり約18.6円 800Wの場合:1時間あたり約24.8円 1,200Wの場合:1時間あたり約37.2円 ※電気料金単価31円/kWhで計算 電気ストーブの種類(ハロゲンヒーター、カーボンヒーター、グラファイトヒーターなど)によっても消費電力が異なるため、購入時には消費電力を確認することが大切です。 |
エアコンの1時間あたりの電気代はどれくらいですか?
|
エアコンの消費電力は設定温度や外気温、部屋の広さによって変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。 6畳用エアコン(消費電力600W):1時間あたり約18.6円 10畳用エアコン(消費電力900W):1時間あたり約27.9円 ※電気料金単価31円/kWhで計算 エアコンは起動直後に多くの電力を消費しますが、安定運転時には消費電力が150W~400W程度に下がります。そのため、長時間使用するほど電気代を抑えられます。 |
短時間の暖房にはどちらが適していますか?
|
短時間で局所的に暖を取りたい場合は、電気ストーブが適しています。 電気ストーブはスイッチを入れてすぐに暖かさを感じることができ、必要な場所だけを効率的に暖められます。エアコンは起動直後に多くの電力を消費するため、短時間の使用では電気ストーブの方が経済的です。 脱衣所やトイレなど、狭い空間を短時間暖める場合は、電気ストーブがおすすめです。ただし、長時間の使用では電気代が高くなるため、短時間の使用に留めることが大切です。 |
電気ストーブとエアコンを併用することで電気代を節約できますか?
|
はい、エアコンと電気ストーブを併用することで電気代を節約できます。 エアコンで部屋全体を暖めつつ、電気ストーブで特定の場所(デスク下や足元など)を補助的に暖めることで、エアコンの設定温度を1~2℃下げても快適に過ごせます。設定温度を1℃下げることで、消費電力を約10%削減できるため、併用することで電気代を節約できます。 たとえば、エアコンの設定温度を21℃から20℃に下げ、電気ストーブで足元だけを暖める場合、エアコンの消費電力を約10%削減できます。電気ストーブの消費電力よりも、エアコンの節約効果の方が大きくなるため、トータルで電気代を抑えられます。 |
エアコンの設定温度を下げると、どのくらい電気代が節約できますか?
|
エアコンの設定温度を1℃下げることで、消費電力を約10%削減できます。 環境省は冬季の室温目安を20℃と推奨しています。21℃から20℃に変更するだけでも、約10%の節約効果が期待できます。外気温との差が小さいほど、エアコンが消費する電力が少なくなるためです。 加湿器を併用して湿度を50~60%に保つことで、体感温度が上がり、設定温度を低めにしても快適に過ごせます。 |
エアコンと電気ストーブを併用する際の注意点はありますか?
|
エアコンと電気ストーブを併用する場合、以下の点に注意してください。 電気容量の確認:同時使用によりブレーカーが落ちる可能性があるため、家庭の電気容量を確認してください。一般的な家庭の電気容量は30A~60Aです。 適切な使用時間:電気ストーブは短時間の使用にとどめ、長時間の暖房はエアコンを使用することで、電気代を抑えられます。 安全対策:電気ストーブは可燃物から離して設置し、転倒防止対策を行ってください。また、就寝時や外出時は電源を切るようにしましょう。 これらの点に注意することで、安全かつ経済的に暖房器具を使用できます。 |
まとめ
電気ストーブとエアコンの電気代についてあらためておさらいしましょう。
| 種類 | 消費電力 | 1時間当たりの電気代 | 実際の1ヵ月間の電気代(1日8時間×30日) |
|---|---|---|---|
| エアコン | 150~980W ※シャープ/AY-P22DM |
4.65~30.38円 | 約1,116円~7,291円 |
| ニクロム線電気ストーブ | 800W ※YAMAZEN/DS-D086 |
24.8円 | 約5,952円 |
| ハロゲンヒーター | 800W/1,200W ※TEKNOS/PH-1212 |
24.8円/37.2円 | 約5,952円/約8,928円 |
| カーボンヒーター | 450W/900W ※YAMAZEN/DC-S097 |
13.95円/27.9円 | 約3,348円/約6,696円 |
| グラファイトヒーター | 300W/600W ※YAMAZEN/ECTS-C0 |
9.3円/18.6円 | 約2,232円/約4,464円 |
| シーズヒーター | 500W/950W ※YAMAZEN/DBC-L0952 |
15.5円/29.45円 | 約3,720円/約7,068円 |
消費電力にも差があり、一般的にはエアコンを使用したほうが安くなります。
ただ暖房器具を使いたいシーンや状況によって、最適な製品が変わってくるため、慎重に判断してエアコンの使用を検討しましょう。
これから暖房器具を購入するのであれば、省エネエアコンがおすすめです。
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