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用語集

電離層 | 用語集|テレビのアンテナ工事ならライフテックス

電離層とは、地球を覆う大気の上層部に存在する領域のことです。

地球を覆う大気は、地表に近い順に、対流圏、成層圏、中間圏、熱圏、外気圏という、いくつもの層から成っています。このうちの中間圏と熱圏の両方を指して電離層と言います。中間圏は地表から50キロないし80キロ、熱圏は地表から80キロないし800キロの場所に存在します。紫外線やエックス線などの影響で、この層にある分子や原子が電離した状態になることが、名称の由来です。こうした状態にある層は、電波を通過させずに反射させるという働きをします。そのため、この性質をうまく利用することで、遠距離通信が可能となります。一方、これに反射した電波が望まない場所にまで届いてしまうこともあるため、テレビやラジオの混信障害の一因ともなり得ます。

お役立ち情報

電離層をさらに細かく分類していくと、地上に近い順に、D層、E層、F層に分けることができます。さらに、F層はF1層とF2層に分けられます。AMラジオを夜間に聞いていると、昼間には聞こえない遠隔地の放送波を受信できることに気付く場合があります。 これは、昼間のAMラジオ波は低い位置にあるD層に反射されるため近距離にまでしか届きません。しかし、夜間になるとこのD層は紫外線が当たらなくなることで電離状態を維持できないために消滅し、より高い位置にあるE層に反射されるため、電波がより遠くにまで届いてしまう現象が起こります。 また、夏場の日中にはE層に局所的な電離層が突発的に発生する場合があり、FM放送が思わぬ遠隔地まで届いてしまう現象も発生します。