【管理組合向け】テレビの共聴設備とは?寿命や緊急時の対応も解説
「テレビの共聴設備って?」
「マンションのテレビアンテナは寿命はあるの?」
テレビの共聴設備とは、マンションのような集合住宅でテレビを共同で視聴する設備の総称です。たとえば、共聴設備は以下のものが挙げられます。
- 共同受信用アンテナ
- 保安器(ケーブルテレビの場合)
- ブースター
- 分配器・分岐器
- 同軸ケーブル
ただ、これらの共聴設備には約10年の耐用年数があり、古くなってしまうと故障や不具合が発生するおそれもあります。設備が故障してマンション全体でテレビが見れなくなってしまうと、居住者からすると大きな問題です。
管理者側はアンテナや共聴設備のメンテナンスをおこない、約10年経った際には交換をおこなうようにしましょう。
マンションのアンテナ・共聴設備の設置や交換は、ライフテックスにおまかせください!
年間8,000件の工事実績を誇るライフテックスでは、小規模アパートから100世帯を超える大規模マンションまで幅広い規模の建物にも対応可能です。
長年の経験に基づいたノウハウを活かし、物件に合わせた適切な施工をおこなわせていただきます。相談やお見積もりは無料のため、お気軽にご相談ください!
テレビの共聴設備とは?
テレビの共聴設備とは、マンションのような集合住宅でテレビを共同で視聴する設備の総称です。たとえば、共聴設備は以下のものが挙げられます。
- 共同受信用アンテナ
- 保安器(ケーブルテレビの場合)
- ブースター
- 分配器・分岐器
- 同軸ケーブル
集合住宅では、上記の設備を通して電波を受信し、有線のケーブルを通じて建物全体に配信される仕組みとなっています。
マンションでテレビが見られる仕組み
マンションでは電波を共同で受信してテレビを視聴できますが、電波の受信方法には種類があります。大きくわけて以下の2種類です。
- アンテナ方式
- ケーブルテレビ方式
それぞれ詳しく解説します。
アンテナ方式
アンテナ
アンテナ方式は、屋上に設置した地デジ受信用アンテナやBS/110度CSアンテナでテレビ放送の電波を受信し、信号に変換したものを各部屋まで送信する方式です。
アンテナで受信した電波は信号となり「分配器」によって分けられますが、そのままでは弱い信号しか届かないので「ブースター(増幅機)」によって信号を増幅させます。
アンテナ方式は設置の初期費用が割高ですが、設置後はランニングコストがかかりません。アンテナの寿命は約10年と言われているので、約10年の間は費用がかからずコスパがよいといえるでしょう。
ケーブルテレビ方式
ケーブルテレビ
保安器
電源線や通信線において、落雷などによって生じた過剰な電圧・電流から繋がっている機器を保護するための設備で、マンションに引き込む前に設置されている
画像引用:Amazon.co.jp
ケーブルテレビ方式は、ケーブルテレビ会社のアンテナでテレビ放送の電波を受信し、保安器を経由してマンションまで引き込まれた電波を各部屋まで送信する方式です。
マンションでケーブルテレビの電波を受け取るためには、最寄りの電柱に敷設された分岐器(タップオフ)からケーブルで引き込み、各部屋に送信する必要があります。
電柱は落雷や異常気象により異常電圧を起こしてしまい、共聴設備に不具合を発生させてしまうおそれがあります。しかし、引き込み線に「保安器」を取り付けておくことで、異常電圧から機器を保護できます。
ケーブルテレビ方式は、電波の受信において周囲の環境の影響を受けにくいです。マンションの隣に高層マンションが建ったり、台風や異常気象が起きたりしても、あまり影響がありません。
ただし、月々の利用料金が発生するので、長期的に見るとアンテナ方式より費用が割高になってしまう点がデメリットです。
各部屋へ電波を届けるために必要な共聴設備
テレビを視聴するにはアンテナや保安器が重要ですが、各部屋へ電波を届けるためには以下の共聴設備も重要です。
- ブースター
- 分配器・分岐器
それぞれ詳しく解説します。
ブースター
アンテナ用
DXアンテナ製 CU35MS
CS/BS-IF・UHFブースター
ケーブルテレビ用
DXアンテナ製 CW40HS
CS/BS-IF・CATVブースター
出典:DXアンテナ
ブースターは「増幅機」とも呼ばれ、テレビ信号を増幅させる機器のことです。
アンテナで受信した電波は信号となって各部屋に分られますが、分けられる過程で信号の強さが弱くなっていきます。各家庭のテレビまで十分な強さの信号が届かないと、画面にノイズが出たり、テレビが視聴できなくなったりする原因になります。
ブースターは、この弱くなった電波を増幅することで集合住宅内の各部屋に、クリアな映像を届ける役割を果たしているのです。
分配器・分岐器
分配器
分岐器
出典:DXアンテナ
分配器・分岐器は見た目こそ似ていますが、機能が異なります。
画像引用:DXアンテナ
分配器は、文字通り入力された電波を均等に分配する機器です。写真は2分配器で、入力・出力・出力の3つの端子に分かれています。分配数は写真の2分配器から8分配器程度まで種類があります。
画像引用:DXアンテナ
分岐器(1分岐器)は、入力・出力・分岐の3つの端子があります。「分岐」の端子からの出力を少なくする分、「出力」の端子からの出力が大きくなる機器です。
図にあるとおり、「出力」端子からの電波量は「分岐」端子と比較して圧倒的に劣化が少ないことがわかります。
多くの世帯に電波を届ける必要があるマンションでは複数のブースターと分岐器を利用して配線を設計しているケースが多く見られます。
共聴設備の耐用年数は約10年
アンテナ本体や共聴設備は、約10年の耐用年数が設けられています。設備が古くなってしまうと経年劣化により、故障や不具合が発生するおそれもあります。
共聴設備が故障し、マンション全体でテレビが見れなくなってしまうと大きな問題となってしまいます。マンションの管理不足とみなされ、苦情も発生してしまうでしょう。
居住者が安心して暮らせるように、アンテナや共聴設備を設置して約10年経った際には、交換をおこなうようにしましょう。
また、故障はしていなくても、地上アナログ放送から地上デジタル放送への移行や、衛星放送の新規格(4K8K放送)に変更する際には、使用している設備を新しい規格に対応した設備に交換していく必要があります。
画像引用:DXアンテナ
とくに、4K8K放送に関しては大規模な工事が必要になる場合が多いです。アンテナやブースターはもちろん、分配器や分岐器、テレビ端子なども対応した設備に交換する必要があります。
テレビ共聴設備に関するお悩み解決方法
アンテナ・ケーブルテレビどちらも、定期的な点検をおこなうことでトラブルを未然に防ぐことができますが、現実には入居者から「テレビが映らない」などのご相談が突然やってきます。
そこで、「こんな症状が起こってしまった!」という緊急事態をどのように解決できるのか、よくあるお悩みと解決方法をご紹介します。
- 特定の部屋から「テレビが映らない」と相談をうけた
- 全棟でBS放送だけが映らなくなった
- 周辺に高層マンションが建ってから映りが悪くなった
特定の部屋から「テレビが映らない」と相談をうけた
ある日突然やってくる「テレビが映らない」という相談です。
とくに新たに入居された方からのご相談が多いです。他の部屋から同様のご相談がない場合に考えられる原因は2つ考えられます。
原因①
テレビ端子からテレビへの配線が間違っている
約半数はこのパターンが多いです。とくに地デジとBS両方視聴できる環境で多く発生します。
テレビやレコーダーには2系統の入力があります。「地デジ用の入力」と「BS用の入力」です。これを逆に繋ぐと地デジもBSも映りません。
- 配線のゆるみなどがないか、テレビ裏の配線をチェック
- テレビ端子側から繋ぎ間違いがないか追いかけていく
原因②
テレビの初期設定をおこなっていない
多くの場合、初期設定をおこなっていなくてもテレビは映ります。
しかし、たとえば関西でアンテナを使用して地デジ受信していた方が、東京へ引越してきた場合、アンテナ受信で使用している周波数が異なるため、テレビが全く映らない状況が発生します。
各メーカーの手順に従って初期設定(チャンネルスキャン)をおこなう必要があります。
テレビメーカーによって設定手順は異なります。
以下に各メーカーの代表的な設定(再スキャン)方法を記載します。
機種により操作が異なる場合がありますので、テレビの取り扱い説明書をご覧いただくか、メーカーへお問い合わせください。
各テレビメーカー別初期設定方法
Panasonic
チャンネル設定方法 | |
---|---|
VIERA |
~スキャンが開始されます~ |
SONY
チャンネル設定方法 | |
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BRAVIA |
~スキャンが開始されます~ |
SHARP
チャンネル設定方法 | |
---|---|
AQUOS |
~スキャンが開始されます~ |
TOSHIBA
チャンネル設定方法 | |
---|---|
REGZA |
~スキャンが開始されます~ |
HITACHI
チャンネル設定方法 | |
---|---|
Wooo |
「再スキャン」→「開始する」→「決定」 ~スキャンが開始されます~ |
全棟でBS放送だけが映らなくなった
マンション全棟の入居者から、「BS放送が映らないんだけど!」とクレームが来ていませんか?
都会のマンションでは、地デジをケーブルテレビで、BS放送はパラボラアンテナで視聴しているパターンが多いです。
そんな中、地デジは視聴できているのに、BS放送だけ映らないトラブルが発生することがあります。
原因
BSアンテナの経年劣化による故障
アンテナの耐用年数をオーバーして故障している場合が多いです。
修理することは不可能で、交換が必要です。
まずは迅速にマンションでのアンテナ工事に対応できる業者に調査を依頼しましょう。
原因がハッキリすれば入居者への明確な説明ができます。
家庭用とは比べものにならないほど大きなアンテナですので、業者も在庫をかかえていません。工事まで日にちがかかりますので、早め早めに動くことが重要です。
なるべくBSが見られない期間を短くしましょう。
周辺に高層マンションが建ってから地デジにノイズがはいる
原因
電波到来方向に高層マンションが建つことで電波が遮られ、地デジの受信状況が悪化した
都心部ではまれに起こりうる状況です。新築のビルだけではなく、修繕のために組んだ「足場」でも同様の状況が生じます。
通常、電波補強は後から建設された高層マンション側がするので、管理会社で解決するのはお門違いです。このような場合は高層マンション側のデベロッパーか建設会社に苦情申し立てをおこなう方法があります。
地デジアンテナの方向調整で修正できる可能性があります。
マンションでのアンテナ工事に精通した業者に依頼しましょう。
集合住宅で「テレビが映らなくなった!」というトラブル時は、集合住宅の大型工事ができるアンテナ専門業者にご相談ください。
ライフテックスなら、無料で出張見積もりさせていただきます。
マンションのアンテナ・共聴設備設置はライフテックスへ
マンションのアンテナや共聴設備設置をお考えの方は、ぜひライフテックスにおまかせください!
ライフテックスは、年間8,000件の工事実績を誇る実績豊富なアンテナ工事専門業者です。6世帯ほどの小規模アパートから100世帯を超える大規模マンションまで、幅広い規模に対応しております。
集合住宅のアンテナ工事は、戸建て住宅とは異なる専門知識と技術が求められます。ライフテックスでは、配線の長さや分配数などを考慮した損失計算、各住戸での適切な電圧設定など、長年の経験に基づいたノウハウを活かし、長期的に安心してご利用いただける共同受信設備の設置をおこなっております。
アパート・マンションの共聴設備でお困りの際は、ライフテックスにご相談ください。
マンションへの共同受信用アンテナ設置・交換事例
弊社ライフテックスがおこなった、マンションへの共同受信用アンテナ設置・交換工事を紹介します。
神奈川県12世帯マンション地デジ、BSCS110 度アンテナ工事
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新築マンションにて新規の地デジ、BSアンテナ工事のご依頼でした。東京都墨田区スカイツリー局受信に加え、鶴見区の横浜局のテレビ神奈川の視聴もご希望でしたので2局用で2基のUHFアンテナ設置になりました。横浜局は高性能アンテナの設置の必要がありそれでも2局にレベル差があったため、このような場合関東用UHF/UHF特殊混合器といった部材も必要になったりもします。 |
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埼玉県27 世帯マンション地デジアンテナ工事
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地デジ化に伴い特別に対策工事をしていなく、アナログ放送時代から設置してある地方局向けのUHFアンテナでそのまま地デジもなんとかぎりぎりで受信できていたケースです。アンテナ、配線の老朽化により新規でアンテナ、配線工事を行いました。 |
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神奈川県68 世帯マンション地デジアンテナ、BSCS110 度アンテナ設置工事
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NTT のフレッツテレビからランニングコストの面でアンテナ受信へ切り替えになりました。 既存アンテナはBS 専用の古いアンテナでしたが、そちらも今回取り替えたことにより、BS 拡張チャンネル、CS110 度放送の受信も可能になりました。 |
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東京都120 世帯マンションBS アンテナ追加工事
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ケーブルテレビでご視聴中のマンションでしたが、景観面やコストの面からBS 放送をアンテナ受信にして視聴したいというご要望でした。 配線材が衛星対応ではなかったため、一部屋内の配線交換工事が必要になりました。 全室で拡張チャンネルまで含めてBS 放送が視聴可能になり管理組合様もお喜びでした。 |
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よくある質問
集合住宅のアンテナ共聴設備のトラブル時や新たに導入したい場合には、どこに相談するのがおすすめですか?
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一番のおすすめは「ライフテックス」です。6世帯ほどの小規模アパートから、100世帯を超える大規模マンションまで、集合住宅のアンテナ工事も数多く請け負っているため、実績が豊富だからです。 |
マンションの共聴設備の寿命はどのくらいですか?
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屋上に設置してある地デジ受信用アンテナや衛星放送受信用アンテナはもちろん、共用部ボックスに収納しているブースターも10年から長くても15年間で交換が必要です。壊れてからの対応では入居者からの苦情対応が負担となり、業者選定も十分に行うことができなくなるため、早い段階で専門の業者に相談しましょう。 詳しくは「共聴設備の耐用年数」をご覧ください。 |
まとめ
マンションでテレビを視聴するためには、さまざまな共聴設備が必要です。
テレビを見る方法としては、「アンテナ方式」と「ケーブルテレビ方式」がありますが、おすすめはアンテナ方式です。
設置の初期費用が割高ですが、設置後はランニングコストがかかりません。長期的に見ると、ケーブルテレビ方式よりもコスパがよいためおすすめです。
ただ、アンテナをはじめとした共聴設備には約10年の耐用年数があり、古くなってしまうと故障や不具合が発生するおそれもあります。
管理者側はアンテナや共聴設備のメンテナンスをおこない、約10年経った際には交換をおこなうようにしましょう。
マンションのアンテナ・共聴設備の設置や交換は、ライフテックスにおまかせください!
年間8,000件の工事実績を誇るライフテックスでは、小規模アパートから100世帯を超える大規模マンションまで幅広い規模の建物にも対応可能です。
長年の経験に基づいたノウハウを活かし、物件に合わせた適切な施工をおこなわせていただきます。相談やお見積もりは無料のため、お気軽にご相談ください!
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