パケットロスとは|調べ方や原因&改善方法をわかりやすく解説
パケットロスとは、送信したパケットが正常に届かず、消失してしまうことです。
パケットロスが多いほど通信に時間がかかり、映像・音声の品質も低下します。
しかし、パケットロスの原因は多岐に渡るため、改善するには適切な対処法を順に試していく必要があります。
本記事ではパケットロス率の目安や確認方法、パケットロスが多い場合の原因と改善方法を解説しています。
通信速度が遅い、音声や映像の品質が低下して困っているという方は、ぜひ最後までお読みください。
パケットロスとは「パケットが正常に届かず消失する」こと
パケットロスとは、言葉のとおりパケットが通信先へと正常に届かず、消滅してしまうことをいいます。
そもそもパケットとは、通信内容を分割したもののことで、パケットで送信することによって、複数人が同時に通信をしても誰かがネットワークを占領することがなくなり、正常な通信が可能になります。
では、パケットロスが多いと、どのようなことが起こるのか、パケットロスはどの程度に抑えるべきなのかについて解説します。
パケットロスが多いと起こること
パケットロスが多いと、データを再送しなくてはならないため、通信にかかる時間が長くなります。すると、通信が遅いと感じる原因となります。
また、パケットロスが多いことで、映像・音声の品質も低下します。たとえば、オンライン会議中にパケットロスが多いと、画質が粗くなる・フリーズする・音声が途切れるといったことが起こるのです。
オンラインゲームであれば、操作にタイムラグが生じ、プレイに影響することもあります。
パケットロス率は何%以下が理想?
パケットロス率は、送信したパケットに対してどの程度の割合で通信先が受け取れなかったかを表します。
以下はパケットロス率の目安です。
パケットロス率 | 状態 |
---|---|
0% | パケットロスの影響をまったく受けず、もっとも理想的な状態 |
1~2% | あまりパケットロスの影響は受けないが、まれに遅延が発生することがある |
3%以上 | 通信に悪影響を与え、遅延や不具合が頻発する可能性がある |
パケットロス率が高い場合、0~2%以下を目安として改善しましょう。
パケットロスが発生しているか調べる方法
パケットロスを調べる方法は、PCとスマートフォン・タブレットで異なります。
それぞれの調べ方を見ていきましょう。
PCで調べる方法
- Windowsキーを押す
- 検索窓に「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを開く
- コマンドプロンプトの画面で「ping -n 50」+(通信先のホスト名もしくはIPアドレス)を入力する(※「www. google.com」にアクセスした際のパケットロスを調べる場合は、「ping -n 50www. google.com」と入力)
- パケットロス率が表示される
上記画像では、「0%の消失」と出ているので、パケットロス率は0%ということです。
この方法はWindowsの場合ですが、Macを使用している場合はApp Storeから「スピードテスト」などのアプリをダウンロードして測定しましょう。
スマートフォン・タブレットで調べる方法
スマートフォンやタブレットで調べる場合も、通信速度を調べる「スピードテスト」などのアプリでパケットロスも測定できる場合があります。
無料で調べられるものも多いので、探してみましょう。
パケットロスが多い場合に考えられる原因
パケットロスが多い場合に考えられる原因は、以下のとおりです。
では、これらの原因について解説します。
ネットワークの混雑
同時に多くのユーザーが通信をおこなったり、誰かが大容量の通信をおこなったりすると、ネットワークが混雑します。
ネットワークが混雑すると、ネットワーク機器の負荷が高まり、パケットロスが発生する、通信速度が落ちるといったことが起こります。
接続先のサーバーの問題
通信先のサーバーやネットワーク機器に障害が出ている場合、こちらからパケットを送信しても高騰がないことで、パケットロスになります。
このような場合はこちらから改善できないため、復旧を待つしかありません。
Wi-FiルーターやLANケーブルが古い
いくら高速なインターネット回線を契約していても、Wi-FiルーターやLANケーブルが古く規格が合わなければ、パケットロスが発生します。それぞれの規格が回線に適しているか確認しましょう。
たとえば、最大1ギガのプランを契約しているならWi-Fiルーターは「Wi-Fi5以上」、LANケーブルは「Cat5e以上」が最低限必要です。
LANケーブルの規格に関しては、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
LANケーブルの規格を一覧で紹介|カテゴリ別に性能や選び方についても解説
回線速度に対して送信するデータ量が大きすぎる
回線速度に対し、送信するデータ量が多すぎる場合も、パケットロスが発生する原因になります。データ量が多すぎることで、ルーターやサーバーのメモリ領域を超えてしまうと、処理待ちをしているパケットが破棄されてしまうからです。
無線接続している
Wi-Fiなどで無線接続しているという人も多いかと思いますが、実は無線接続していること自体がパケットロスの原因になります。
無線接続はWi-Fiルーターなどから発せられる電波を受け取り、インターネットに接続するため、壁などの障害物の影響を受けやすく、それによりパケットが損傷してしまうからです。
つまり、いくら高速なインターネット回線を使用していても、無線接続していればパケットロスが起きる可能性があるということです。
パケットロスを改善する方法
パケットロスの原因について解説してきましたが、改善方法についても見てみましょう。
改善方法は以下のとおりです。
では、詳しく解説していきます。
バックグラウンドで起動しているアプリやソフトなどを閉じる
バックグラウンドでアプリやソフトを開いていると、ネットワークが混雑したり、PCの動作に負荷をかけたりします。そのため、可能な限りバックグラウンドで立ち上がっているアプリやソフトは閉じましょう。
動画や音声を再生しているブラウザタブを開いている場合も、ネットワークが混雑する原因になるため、閉じてください。すぐに使用しないものはできる限り終了させましょう。
回線に合う規格のWi-Fiルーター・LANケーブルを使用する
契約しているインターネット回線の最大通信速度を確認し、同時に現在使用しているWi-Fiルーター・LANケーブルの規格もチェックしましょう。
もしWi-FiルーターやLANケーブルの規格が合っていないのであれば、適切なものに交換してください。
Wi-Fiルーターを選ぶ際には、規格以外にマンション向けや戸建て向け、最大接続台数なども確認して選びましょう。
不要なデータやキャッシュを削除する
メモリやハードディスクの空きが少なくなると、データのアクセスに時間がかかることでパケットロスが発生しやすくなる可能性があります。
また、ブラウザにキャッシュが溜まっていることで、メモリを圧迫して処理速度が低下するケースもあります。
そのため、定期的に不要なファイル・データ・ブラウザのキャッシュは削除するようにしましょう。
混雑しにくい光回線に乗り換える
時間帯によってパケットロスが増えるのであれば、混雑しにくい光回線に乗り換えましょう。
たとえば、現在フレッツ光や光コラボ(ドコモ光・ソフトバンク光・とくとくBB光など
を使用している場合、これらは同じ回線を利用しているため、混雑しやすいという特徴があります。
対して、NURO光やauひかりはそれぞれ独自の回線を利用しているため、フレッツ光や光コラボ回線よりも混雑しにくいというメリットがあります。そのため、NURO光などへの乗り換えを検討してみましょう。
また、1ギガなどのプランから10ギガといった超高速プランに変更した場合も、混雑しにくくパケットロスを改善できる可能性があります。
有線接続する
無線接続は通信速度を低下させるだけでなく、パケットロスが発生する原因にもなります。そのため、PCやゲーム機などで快適にインターネットを使用したいなら、可能な限り有線接続しましょう。
ただし、Wi-Fiルーターなどから離れた場所や部屋に有線接続する場合、LAN配線工事が必要です。一度配線してしまえば長期的に快適なインターネット環境を整えられるので、検討してみましょう。
有線接続に関しては、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
有線LANは速い!無線LANとの速度の比較、費用、配線方法を解説
また、LAN配線工事の費用や施工事例は、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも併せてご覧ください。
自宅のLAN配線工事はいくらかかる?費用相場や施工事例を解説
パケットロスを改善して快適なインターネット環境を整えたいなら有線接続がおすすめ
パケットロスを改善したいなら、Wi-Fi接続よりも有線接続をおすすめします。有線で直接接続すると通信ロスが少なくなり、パケットロスも減るからです。
無線LANの場合、モデムがある部屋と別の階や部屋で利用しようとすると、壁などの障害物の影響で電波が悪くなることもあります。しかし、有線LANは直接接続するため、そのようなこともありません。
快適なインターネット環境を構築したいのであれば、LAN配線工事をおこない、各部屋で快適にインターネットが利用できる環境を整えましょう。
有線接続をするならLAN配線工事を依頼しよう
有線接続をする場合、Wi-Fiルーターとインターネット接続する機器をLANケーブルで繋げなければなりません。
LAN配線工事を依頼すると、壁の中や外壁などにLANケーブルを配線できるため、ケーブルが絡まったり散乱したりすることなく、各部屋で有線接続できます。
自分で配線しようとすると、ケーブルが目立って部屋の見栄えが悪くなり、足にひっかけて断線させてしまうなどのリスクがあります。
弊社がご相談いただいた中には、壁の中を通そうとした際にケーブルが動かなくなり自分ではどうにもできなくなった…といったケースも多々ありました。
そのため、LAN配線工事は業者に依頼した方が、確実かつ安心です。
LAN配線工事はライフテックスにおまかせください
年間施工件数3,000件を誇るライフテックスでは、ご相談受付から施工完了まで、すべて経験豊富な自社スタッフが直接対応。
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まとめ
本記事では、パケットロスについて詳しく解説してきました。最後にまとめをご覧ください。
- パケットが通信先へと正常に届かず、消滅してしまうこと
【パケットロス率の目安】
パケットロス率 | 状態 |
---|---|
0% | パケットロスの影響をまったく受けず、もっとも理想的な状態 |
1~2% | あまりパケットロスの影響は受けないが、まれに遅延が発生することがある |
3%以上 | 通信に悪影響を与え、遅延や不具合が頻発する可能性がある |
パケットロスの改善を含め、快適なインターネット環境を整えたいなら、LAN配線工事をおこなって有線接続することをおすすめします。
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