ケーブルテレビとアンテナどっちがいい?費用やメリット・デメリットを比較解説
視聴できるチャンネル数の多さや、テレビとインターネットを一緒に契約できる手軽さからケーブルテレビを利用する方も多くいらっしゃいます。
しかし、ケーブルテレビは月額利用料が高くつくため、長期的にみるとテレビアンテナと光回線を契約するほうがお得です。
以下の表は、テレビアンテナとケーブルテレビをインターネット回線とあわせて3年間利用した場合の料金です。
テレビアンテナ | ケーブルテレビ | |
---|---|---|
テレビ料金 | 35,860円 (地デジ+BSアンテナ工事) |
339,048円 (J:COM/スマートお得プラン1G(TV+NET)) ※料金シミュレーター |
インターネット料金 | 138,600円(NURO光3年契約) | |
合計 | 174,460円 | 339,048円 |
※地域・プランにより前後します(2024年10月時点)
キャンペーンや特別な割引によって価格は変動しますが、お得にテレビを楽しみたいのであれば、テレビアンテナが断然おすすめです。
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ケーブルテレビとテレビアンテナの特徴
テレビの視聴方法の1つにケーブルテレビがありますが、「ケーブルテレビって何?」と聞かれると答えにくいですよね。
そこで、まずはケーブルテレビとテレビアンテナの特徴について詳しく解説します。
ケーブルテレビの特徴
ケーブルテレビは、光ファイバーケーブルや同軸ケーブルを介してテレビやインターネット回線を提供するサービスです。
ケーブルテレビ局が地上波放送や衛星放送の番組を受信し、それをケーブルを使って各家庭に届けるという仕組みです。
ケーブルテレビは全国に数百の事業者があり、各地域によって契約できる事業者が異なります。視聴できる番組も契約する事業者によって異なるため、見たい番組があるかは契約前に確認が必要です。
テレビアンテナの特徴
テレビアンテナは、屋根や外壁に設置したアンテナで電波を受信し、テレビを視聴します。
テレビアンテナには、地デジ用と衛星放送用の2種類があります。地デジ用は民法各局やローカル局の地デジ放送を受信でき、衛星放送用のアンテナではBS放送やWOWOW、スカパーなどのCS放送を受信できます。
地デジの視聴に月額費用は発生しませんが、スカパーやWOWOWを視聴する場合は、別途有料契約が必要です。
ケーブルテレビとテレビアンテナの費用比較
ケーブルテレビとアンテナのどちらを選ぶか決める際、もっとも気になるのは費用費用ですよね。
そこで、具体的にインターネット回線とあわせて3年間利用した際の、ケーブルテレビとアンテナの費用を比較してみましょう。
テレビアンテナ | ケーブルテレビ | |
---|---|---|
テレビ料金 | 35,860円 (地デジ+BSアンテナ工事) |
339,048円 (J:COM/スマートお得プラン1G(TV+NET)) ※料金シミュレーター |
インターネット料金 | 138,600円(NURO光3年契約) | |
合計 | 174,460円 | 339,048円 |
※地域・プランにより前後します(2024年10月時点)
表を見てわかる通り、ケーブルテレビのテレビとネット回線のセットプランに加入するよりも、テレビアンテナと光回線を別で契約した方がお得です。
アンテナは初期の設置費用がかかりますが、設置した後はテレビを見るためにお金を払う必要がありません。お得さでいえば確実にケーブルテレビよりも「アンテナ」のほうが優れています。
ケーブルテレビのメリット
費用面ではテレビアンテナと光回線を別で契約するほうがお得です。実はケーブルテレビならではのメリットが5つあります。
ここでは、ケーブルテレビのメリットについて解説します。
インターネットと同時に契約すれば初期費用を抑えられる
ケーブルテレビとネットをセットで契約をすると、工事費用をはじめとする初期費用を抑えられることが多いです。
ケーブルテレビとテレビアンテナの費用は、先述の通りテレビアンテナの方が安いです。
しかし、インターネット回線と同時契約で適用になる割引やキャンペーンが実施されていることが多く、なかでも工事費用が無料になるキャンペーンは多くのケーブルテレビ会社がおこなっています。
こうしたお得なキャンペーンを活用することで、初期費用をぐっと抑えられますよ。
専門チャンネルを視聴できる
ケーブルテレビは事業者にもよりますが、番組数が60~90チャンネルほどあります。そのため、契約によっては多くのチャンネルを視聴できることが最大のメリットになります。
ただし、チャンネル数だけを見て契約すると、実際にはほとんどの番組を視聴せず、無駄になるといったこともあるので、チャンネル数だけでなく見たい番組があるかも確認しましょう。
アンテナでの視聴が難しい地域でもテレビを視聴できる
ケーブルテレビはテレビ局が受信した電波をケーブルを介して各家庭に届けるため、テレビの電波が受信できないエリアのご自宅でもテレビを視聴できます。
周辺の環境によってはアンテナでは電波がキャッチできず、テレビが視聴できないケースもあります。そのような場合でも、ケーブルテレビであれば問題なくテレビを視聴する環境を整えることが可能です。
台風や雪の影響を受けにくい
前述の通りケーブルテレビはアンテナを設置しないため、台風や雪など天気の影響を受けにくいです。
アンテナは降っている雨や雪そのものが遮蔽物となり、電波を受信できなくなることがあります。また、強風でアンテナが倒れたり、雪が積もって折れたりといったケースも多いです。
しかし、ケーブルテレビではアンテナが不要なうえに有線での配信のため、雨や雪が遮蔽物となることもありません。
建物の外観を損ねない
ケーブルテレビはアンテナを設置する必要がないため、建物の外観を損ねません。
アンテナを設置するとアンテナが目立ってしまい、外観にこだわって建てたおしゃれなご自宅とマッチしないことがあります。
ケーブルテレビはアンテナではなくケーブルを介してテレビを視聴できるようにしているので、おしゃれな外観を保ちながらテレビを楽しめます。
ケーブルテレビのデメリット
ケーブルテレビのメリットを5つ紹介しましたが、費用面を含めデメリットがいくつかあります。ここでは、ケーブルテレビのデメリットを4つ紹介します。
利用中は月額料金がかかる
ケーブルテレビを視聴するには、月額料金を払い続けなければなりません。月額料金の相場は、6,000~9,000円ほどです。
つまり、テレビ視聴に年間72,000~108,000円ほどの費用が必要になります。地デジアンテナとBSアンテナの両方を35,860円で設置できることを考えると、毎月の月額料金はデメリットに含まれます。
初期費用や機器の購入に費用がかかる
ケーブルテレビはインターネット回線と併せて申し込むことで、初期費用を抑えられるとお伝えしました。しかし、インターネットを別で契約する場合、工事費用が20,000~50,000円ほどかかり、その他に事務手数料も発生します。
また、インターネット回線とセットで契約する場合でも、無線ルーターをはじめとする機器を購入しなければならないケースもあり、機器の購入費も考えなければなりません。
タイミングによっては解約金がかかる
ケーブルテレビは契約期間が定められていることが多く、更新月以外での解約には解約金が発生します。
たとえば、2年契約で前後1か月のみ解約金なしという内容で2022年の10月に新規で契約した場合、2024年の9月〜11月の間に解約すれば解約金はかかりません。
しかし、それ以外のタイミングでの解約には解約金がかかります。ケーブルテレビ会社ごとに異なりますが、引っ越しによる解約でも解約金が発生することもめずらしくありません。
開通までに時間がかかる
ケーブルテレビは、テレビを視聴するための工事をおこなう必要があります。しかし、その工事がおこなわれるまで2〜3週間、繁忙期ともなると1〜2か月ほど待たなければいけない可能性があります。
つまり、申し込んでからテレビを視聴できない期間が長くなるケースもあるということです。
テレビアンテナのメリット
テレビアンテナは費用が圧倒的に安いことが比較してみてわかりましたが、それ以外にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、テレビアンテナのメリットについて費用面も踏まえながら解説します。
一度設置すればその後の費用がかからない
前述したように、テレビアンテナは設置費用はかかるものの、設置さえしてしまえばその後は費用がかかりません。
設置後のアンテナの寿命は約10年ほどと長く、自然災害による破損や倒壊がなければメンテナンスも基本的には不要です。
ケーブルテレビでテレビを視聴するには毎月利用料を支払わなければならず、その費用をアンテナの寿命である10年に当てはめて考えた場合、かなりの節約になることがわかります。
アンテナ設置までに時間がかからずすぐに視聴環境を整えられる
ケーブルテレビは工事までに待たされる可能性があるとお伝えしましたが、アンテナの設置工事はそれほど時間がかかりません。
設置する業者の空き状況や依頼するタイミングにもよりますが、ケーブルテレビよりも視聴環境を整えるまでの期間は短いことが多いです。
アンテナが故障した場合火災保険を適用できる可能性がある
自然災害でアンテナが故障して交換が必要となった場合、火災保険が適用できるケースもあります。故障しても保険で交換費用をまかなえるため、自然災害が多い地域でも安心です。
ただし、火災保険が適用できるかは保険によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
テレビアンテナのデメリット
費用面でのメリットが大きいテレビアンテナですが、いくつかのデメリットもあります。アンテナの設置を決定する前に、デメリットについて確認しておきましょう。。
自然災害で破損するおそれがある
積雪や台風などの自然災害によって、アンテナが破損することがあります。
先ほども解説したように、故障したアンテナの交換に火災保険を適用できるケースもありますが、そもそも自然災害の影響を受けにくいデザインのアンテナを選ぶのがおすすめです。
魚の骨に似た八木式アンテナは自然災害の影響を受けやすいですが、薄い箱型のデザインアンテナやポール状のユニコーンアンテナは影響を受けにくく、長持ちしやすいです。
CSやBSの視聴にはBS/110度CSアンテナを設置する必要がある
八木式アンテナやデザインアンテナは、「地上波用」のアンテナです。そのため、CSやBSを視聴するのであれば、別途お椀型の「BS/110度CSアンテナ」を設置する必要があります。
同時に設置すると少し費用が安くなるケースもあるため、アンテナ工事を依頼する際には、どの番組が見たいのかを明確にしておきましょう。
アンテナを設置しても電波をキャッチできないところもある
地域や周囲の状況によっては、アンテナを設置しても電波を受信できず、テレビが視聴できないケースもあります。そのような場合には、ケーブルテレビや光テレビといった方法を選ばなくてはなりません。
アンテナでテレビを視聴できるかは、電波調査で確認します。まずは、アンテナ専門業者に現地調査を依頼しましょう。
アンテナの種類によっては家の外観を損ねる
アンテナは種類によって見た目が大きく異なり、中には外観にこだわったおしゃれな家にマッチしにくいものもあります。
魚の骨に似た八木式アンテナは屋根上に設置するため目立ちやすく、外観を損ねてしまうこともめずらしくありません。
しかし、最近はデザインアンテナやユニコーンアンテナなど悪目立ちしないアンテナも登場し、おしゃれな外観をキープすることも可能です。
年間8,000件の施工実績を誇るライフテックスでは、外観にあわせて選べる4色のデザインアンテナをご用意しています。
デザインアンテナについて詳しくは
▶関連記事をご覧ください。
ケーブルテレビとテレビアンテナはどちらがおすすめ?
ここまで、ケーブルテレビとアンテナの特徴やメリット・デメリットを紹介してきましたが、結局どちらを選ぶべきなのでしょうか。
人によってどちらが適しているかは異なるため、それぞれのおすすめな人の特徴を紹介します。
ケーブルテレビがおすすめな人
ケーブルテレビがおすすめなのは、以下のような人です。
- アンテナでは電波が届かない家に住んでいる
- 地デジだけでは物足りない
- インターネットや固定電話などとまとめて契約したい
これらにあてはまるのであれば、ケーブルテレビを検討してみましょう。
やはりケーブルテレビはチャンネルの豊富さが魅力なので、スポーツや映画といった趣味の番組や、子どもも楽しめるアニメなどを楽しみたい方はケーブルテレビがおすすめです。
テレビアンテナがおすすめな人
アンテナで電波を受信できることが前提になりますが、以下にあてはまる場合はテレビアンテナでの視聴がおすすめです。
- 地デジしか視聴しない
- なるべく費用を抑えたい
- 契約したいインターネット回線がある
テレビアンテナは費用面でのメリットが大きいため、安さを重視する方にはテレビアンテナがうってつけです。
また、ケーブルテレビが提供している回線以外で契約したいインターネット回線がある方も、テレビアンテナを設置するのが向いています。
ケーブルテレビを契約する際の注意点
ケーブルテレビを契約する際は、以下の2点に注意しましょう。
- 早めに申し込む
- 契約期間を確認する
この2つを気にせず契約すると、後悔する可能性があります。それでは、2つの注意点について詳しく解説します。
早めに申し込む
契約するケーブルテレビ会社が決まったら、早めに申し込みましょう。
例えば、引っ越し先でケーブルテレビを契約する場合、入居日に申し込んでもすぐには開通工事に来てもらえず、数日、もしくは数週間テレビが見れない状態となります。
特に引っ越しシーズンは契約・解約をするユーザーが多く、申し込んだ翌月まで開通工事ができないといったこともあります。
そのため、契約するケーブルテレビ会社を決めたら、なるべく早く申し込みましょう。
契約期間を確認する
ケーブルテレビを契約する前に、契約したいプランが契約期間を設けているか確認しましょう。
ケーブルテレビの多くが2年の契約期間を定めており、途中解約の場合は解約違約金が発生します。
「数か月後に引っ越すから契約期間満了まで契約し続けられない」という方は、解約違約金がかかることを把握したうえで契約しましょう。
テレビアンテナを設置する際の注意点
テレビアンテナを設置する際は、なるべく早く工事を依頼しましょう。
ケーブルテレビを早く申し込まなければならないのと同じで、アンテナ工事専門業者も引っ越しシーズンは依頼が殺到します。
希望の日時にアンテナ工事をしたい場合や、入居日にテレビが見られないのは困るという方は、少なくとも1か月前には工事の依頼を済ませましょう。
ケーブルテレビで「テレビ視聴+インターネット」を契約するより、「テレビアンテナ+光回線」の方が断然おすすめ
費用の比較でもお伝えしたように、ケーブルテレビでインターネット回線も合わせて契約するよりも、テレビアンテナと光回線を組み合わせて契約するほうがお得です。
また、おすすめなのは費用面だけでなく、インターネットの速度も一般的な光回線の方が優れています。
以下は、JCOMとNURO光の速度比較です。
J:COM | ダウンロード:268.94Mbps アップロード:46.83Mbps |
---|---|
NURO光 | ダウンロード:581.22Mbps アップロード:575.76Mbps |
参考:みんそく
このように、ダウンロード速度は2倍以上、アップロード速度に関しては10倍以上もの差があります。
費用も重要な要素ですが、インターネットは速さがでなければ快適に利用できません。
通信速度の遅さはストレスの原因になるため、光回線は高速インターネット通信が可能な事業者を選びましょう。
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まとめ
ケーブルテレビとアンテナの違いと、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。最後にまとめを見てみましょう。
それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
ケーブル テレビ | メリット |
|
---|---|---|
デメリット |
|
|
アンテナ | メリット |
|
デメリット |
|
これらを踏まえると、テレビ視聴方法別でおすすめの人は以下のようになります。
ケーブルテレビがおすすめ |
|
---|---|
アンテナがおすすめ |
|
ケーブルテレビは毎月安くない月額料金が発生し、インターネット回線もあまり速くないため、電波が届くのであれば、アンテナ+光回線の方がおすすめです。
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