【マンション管理者向け】共同受信用アンテナと家庭用アンテナの違いを徹底解説

共同受信用アンテナとは、マンションやビルなどの屋上に設置されるアンテナのことです。共同受信用アンテナを設置すると、受信した電波が有線ケーブルを通じて建物全体に配信され、全住戸でテレビが視聴できます。

共同受信用アンテナと家庭用アンテナの違いは、共同受信用アンテナは性能重視、家庭用アンテナは見た目の良さが重視されている点にあります。共同受信用アンテナは、マンションやビルに住んでいる人たち全員がテレビを見るために必要なアンテナです。そのため、かんたんに破損しない、天候の影響を受けにくいといった、性能の高さが重視されています。

本記事では、共同受信用アンテナの概要や種類、家庭用アンテナとの違い、共同受信用アンテナ設置に伴って必要なものなどについて解説します。

もしお持ちのマンションやビルに共同受信用アンテナの設置を検討されている場合は、実績豊富な弊社ライフテックスにおまかせください。マンションやビルなどへの共同受信用アンテナ工事は、建物の形状や環境によって、適しているアンテナや配線設計が大きく異なります。ライフテックスでは事前に現地見積もりを実施し、適切なアンテナや設置場所、配線設計のご提案をさせていただきます。出張見積もりは無料で実施させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

共同受信用アンテナとは？

共同受信用アンテナとは、マンションやビルなどの屋上に設置されるアンテナのことです。

テレビアンテナと聞くと戸建て住宅などに設置されているものをイメージしますが、家庭用アンテナとはまた違ったものです。マンションやビルなどに共同受信用アンテナを設置すると、受信した電波は有線ケーブルを通じて建物全体に配信されます。その信号を利用して、全住戸でテレビが視聴できるようになるのです。

マンションやビルでは住んでいる個々人がアンテナ設置・契約するケースもありますが、共同受信用アンテナが設置されていると個人で設置・契約する必要がないので、入居者の満足度が高くなるでしょう。

また、共同受信用アンテナはマンションやビルの屋上のような高所に設置されることが一般的なため、強風に対応できる・「アルミ仕様」や「ステンレス仕様」など強度が高い仕様になっています。家庭用アンテナに比べて耐久性が高くなっているといえるでしょう。

共同受信用アンテナの種類

共同受信用アンテナにはさまざまな種類があり、アンテナによって特徴や視聴できるチャンネルが異なります。ここからは共同受信用アンテナの種類について解説します。

UHFアンテナ

UHFアンテナは、地上デジタルテレビ放送（地デジ）を見るために必要なアンテナです。共同受信用アンテナにおけるUHFアンテナは以下の3種類あります。

それぞれ詳しく解説します。

小型アンテナ

小型アンテナは名前の通り、小型化している共同受信用アンテナです。他のアンテナに比べて小型のため場所を取らず、設置しやすくなっています。形としては小型ですが、雪や風に強く、天候が悪くても電波をしっかりと受信可能です。また、耐久性・耐候性に優れている仕様になっているものも多いので、アンテナとしての性能劣化を防止できます。

八木式アンテナ

八木式アンテナは、日本ではもっとも普及しているアンテナです。矢印型の骨組みに、「素子」と呼ばれる横棒の短い金属がいくつもついており、魚の骨のような形状をしています。ちなみに、この素子を使って電波を受信します。

アンテナのなかでは値段がリーズナブルですが電波感度が高く、性能の高いアンテナを設置したい人におすすめです。ただし、天候の影響を受けやすく、台風によってアンテナが倒れたり折れたりしやすいです。もちろん戸建てについているような八木式アンテナよりは、共同受信用アンテナの八木式アンテナの方が強度が高いですが、共同受信用アンテナの種類のなかでは少し強度が低い傾向にあります。そのため、台風の影響をあまり受けない、基本的に積雪しないといった地域での利用がおすすめです。

パラスタック式アンテナ

パラスタック式アンテナは八木式アンテナの種類の1つで、通常の八木式アンテナよりもさらに電波感度が高いです。一般的な共同受信用アンテナの八木式アンテナは素子数が20素子ですが、パラスタック式アンテナは27素子・30素子など素子数が多くなっています。この素子数の多さが、パラスタック式アンテナの電波感度の高さを実現しています。また、「アルミ仕様」や「ステンレス仕様」など強度が高い仕様になっているものがほとんどで、風や雪などの天候・サビや塩害などの被害も対策可能です。

性能の高さから通常の八木式アンテナより価格は高くなってしまいますが、電波感度の高さ・強度の高さから、「テレビが映らない」というようなトラブルは発生しにくいのでおすすめです。

BS・110度CSアンテナ

BS・110度CSアンテナは、BSやCSなどの衛星放送を見るためのアンテナで、「パラボラアンテナ」という種類のものを指します。マンションやビルで地デジ放送とBS・CSとをすべて視聴できるようにするためには、UHFアンテナとBS・110度CSアンテナのどちらも設置する必要があります。

BS・110度CSアンテナは、アンテナ本体の反射鏡の直径を元にして「○○形」と示され、45形（直径45cm）から120形（直径120cm）まであります。この直径が大きくなるほど高性能で受信感度は高くなります。一般的な家庭なら45形で十分ですが、共同受信用アンテナは75形（直径75cm）以上が基本です。

家庭用のものよりサイズが大きいため風の影響を受けやすいですが、共同受信用アンテナは「耐風速」が非常に高い仕様となっています。アンテナが以下のそれぞれの条件を満たせる時の最大風速を「耐風速」といいます。

家庭用は破壊風速60(m/s)のものが多いですが、共同受信用は破壊風速90(m/s)まで耐えられるモデルが主流です。とても強度が高く、台風のような悪天候時でもトラブルが発生しにくくなっています。

家庭用アンテナとの違い

共同受信用アンテナと家庭用アンテナの違いは、共同受信用アンテナは性能重視、家庭用アンテナは見た目の良さが重視されている点にあります。

家庭用アンテナにも八木式アンテナはありますが、魚の骨のような見た目をしていることから、家の外観にこだわりたい人には敬遠されている傾向にあります。家の外観を損ないたくない人向けに、家庭用アンテナには「デザインアンテナ」や「ユニコーンアンテナ」といったおしゃれな見た目のアンテナが存在します。家の外観にこだわりたい人はデザインアンテナやユニコーンアンテナの設置を選択することが多いです。このように家庭用アンテナは、さまざまな種類のものからアンテナを選べます。

一方で共同受信用アンテナは、先ほど紹介したアンテナの種類が一般的なため、見た目の良さが重視されているとはいえません。しかし、強風や積雪などに対応できたり、「アルミ仕様」や「ステンレス仕様」など強度が高い仕様になっていたりなど、性能の高さが重視されています。

共同受信用アンテナは、マンションやビルに住んでいる人たち全員がテレビを見るために必要なアンテナです。そのため、常に安定した電波の受信が求められます。そのため、かんたんに破損しない、天候の影響を受けにくいといった、性能の高さが常に求められるのです。

共同受信用アンテナ設置に伴って必要なもの

マンションやビルなどに共同受信用アンテナを設置した際、あわせて設置が必要なものがあります。主に以下の2点です。

それぞれ詳しく解説します。

混合器

混合器（アンテナミキサー）は、地上デジタル放送とBS・CS放送などの異なる電波を1つにまとめるための装置で、UHFアンテナとBS・110度CSアンテナのどちらも設置する場合に必要となります。

先ほども触れたように、マンションやビルで地デジ放送とBS・CS放送とをすべて視聴できるようにするためには、UHFアンテナとBS・110度CSアンテナのどちらも設置する必要があります。それぞれのアンテナで受信した電波を混合器でまとめ、1本の同軸ケーブルで各住戸のテレビへ配線することで、地デジ放送とBS・CS放送を視聴できるようになります。

共同受信用ブースター

ブースターとは、テレビアンテナが受信した電波信号のレベルを向上させるための機器です。そのなかでも共同受信用ブースターは、マンションやビルなど共同で電波信号を受信する際に、電波信号のレベルを増幅・補強するために使用するブースターとなっています。

アンテナが受信した電波は、同軸ケーブルや混合器、分配器などさまざまな伝送機器を通じて各住戸のテレビに伝わります。しかし、さまざまな機器を通過することで、テレビに届くまで信号の強度が低下してしまいます。テレビに届く電波が足りなければ、テレビが視聴できなかったり、画面にブロックノイズが発生したりするのです。

共同受信用ブースターを設置して電波を増幅・補強させることで、各住戸のテレビに十分に電波が伝わり、快適に視聴できるようになります。

共同受信用ブースターについて詳しくは
▶関連記事をご覧ください。

共同受信用アンテナの設置や修理はライフテックスへ

お持ちのマンションやビルに共同受信用アンテナの設置を検討されている場合は、実績豊富なライフテックスにおまかせください。弊社は、小規模アパートから100世帯を超える大規模マンションまで、集合住宅のアンテナ工事も数多くご依頼いただいております。

共同受信用アンテナ工事は、建物の形状や環境によって、適しているアンテナや配線設計が大きく異なります。アンテナや必要な機器を正しく設置しなければ、各住戸で快適にテレビが視聴できなくなるおそれがあります。

ライフテックスでは事前に現地見積もりを実施し、適切なアンテナや設置場所、配線設計のご提案をさせていただきます。出張見積もりは無料で実施させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

マンションへの共同受信用アンテナ設置・交換事例

弊社ライフテックスがおこなった、マンションへの共同受信用アンテナ設置・交換工事を紹介します。

神奈川県12世帯マンション地デジ、BSCS110 度アンテナ工事

	新築マンションにて新規の地デジ、BSアンテナ工事のご依頼でした。東京都墨田区スカイツリー局受信に加え、鶴見区の横浜局のテレビ神奈川の視聴もご希望でしたので2局用で2基のUHFアンテナ設置になりました。横浜局は高性能アンテナの設置の必要がありそれでも2局にレベル差があったため、このような場合関東用UHF/UHF特殊混合器といった部材も必要になったりもします。

埼玉県27 世帯マンション地デジアンテナ工事

	地デジ化に伴い特別に対策工事をしていなく、アナログ放送時代から設置してある地方局向けのUHFアンテナでそのまま地デジもなんとかぎりぎりで受信できていたケースです。アンテナ、配線の老朽化により新規でアンテナ、配線工事を行いました。

神奈川県68 世帯マンション地デジアンテナ、BSCS110 度アンテナ設置工事

	NTT のフレッツテレビからランニングコストの面でアンテナ受信へ切り替えになりました。 既存アンテナはBS 専用の古いアンテナでしたが、そちらも今回取り替えたことにより、BS 拡張チャンネル、CS110 度放送の受信も可能になりました。

東京都120 世帯マンションBS アンテナ追加工事

	ケーブルテレビでご視聴中のマンションでしたが、景観面やコストの面からBS 放送をアンテナ受信にして視聴したいというご要望でした。 配線材が衛星対応ではなかったため、一部屋内の配線交換工事が必要になりました。 全室で拡張チャンネルまで含めてBS 放送が視聴可能になり管理組合様もお喜びでした。

共同受信用アンテナ設置の流れ

1  お問い合わせ

	お気軽にお問い合わせ下さい。お電話、もしくはお問い合わせフォームから相談が可能です。 お客様のご希望やご相談をおうかがいいたします。 対応エリア：東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、愛知県、静岡県、宮城県、山形県　※一部地域を除く

2  無料お見積もり

	お客さまお立会いのもと、こちらからのご提案もしつつ、設置場所をお打ち合わせいたします。 マンションやビルなどの集合住宅共聴アンテナ工事は、建物ごとの階層や配線設計が大きく異なりますので、必ず事前に現地見積もりを行う必要がございます。 屋上やMDF・IDF（TV 機器収納盤）の鍵と管理者様のお立ち会いが必須となります。

3  ご依頼

	お見積り内容に了承を頂きますと、工事日のお時間などをお打ち合わせの上で工事の予約をいたします。   ご希望などございましたらなんなりとお申し付け下さい。

4  工事施工

	ご訪問日時になりますと弊社工事担当者がご訪問いたします。

5  視聴確認サポート

	工事が完了致しますと最終チェックとなります。 高性能レベルチェッカーにて任意のTV 端子で電波の異常がないかを確認いたします。 最終チェックは実際の映像をご確認いただきます。

6  料金お支払い

	最終チェック完了後、請求書を発行いたします。 後日振込にてお支払いください。入金完了後、保証書を郵送いたします。

住居に適した共同受信用アンテナを選ぼう

本記事では、共同受信用アンテナの概要や種類、家庭用アンテナとの違い、共同受信用アンテナ設置に伴って必要なものなどについて解説しました。

共同受信用アンテナは、マンションやビルなどの屋上に設置されるアンテナのことで、受信した電波を有線ケーブルを通じて建物全体に配信します。その信号を利用して、全住戸でテレビが視聴可能となります。

共同受信用アンテナは、建物の形状や環境によって、適しているアンテナや配線設計が大きく異なります。また、アンテナや必要な機器を正しく設置しなければ、各住戸で快適にテレビが視聴できなくなるおそれがあります。そのため、共同受信用アンテナを設置する際は、設置の実績が多い業者に依頼するのがおすすめです。

ライフテックスは、小規模アパートから100世帯を超える大規模マンションまで、集合住宅のアンテナ工事を数多くご依頼いただいております。出張見積もりは無料で実施させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。