戸建ての壁にあるLANポートの種類は?ケーブル差し込み口の新設・増設方法も解説
「新築戸建を購入したが、LANポートがどこにもない」
「仕事部屋にLANケーブルの差し込み口がない」
LANポートの有無や、設置されている場所で困った経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
LANポートがない・パソコンを使いたい部屋の壁に差し込み口がない場合には、以下の3つの方法でLANケーブルの差し込み口を作成できます。
- 室内の壁を這わせて配線する
- 壁内の配管(CD管)を通す
- 外壁に配管を作って配線する
そこで本記事では、
- 壁のコンセントプレートに設置できる差し込み口の種類
- LANのカテゴリーによる通信速度の違い
- 壁に差し込み口を設置する方法
について順を追って解説しています。
また、LANケーブルの配線を業者に依頼するべき状況や費用についてもご紹介していますので、ご自分に合った方法を知ることができます。ぜひ最後までお読みください。
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LANポートの種類は「RJ-45」のみ

壁にあるポート(モジュラージャック)には2種類がありますが、LANケーブルを差し込めるのはRJ-45という形状のみです。 LANケーブルのコネクタ部分はRJ-45の形状で統一されているので、LANケーブルのメーカーや太さにかかわらず差し込むことが可能ですできます。 RJ-45に対して一回り小さい形状のポートがありますが、これはRJ-11という電話線用のポートです。LANポートには「LAN」と記載されており、電話線用のポートには「TEL」と記載されているので注意しましょう。
対応規格には種類がある
LANケーブルの差し込み口はRJ-45の1種類のみですが、LANポートやLANケーブルには規格が定められています。規格ごとに対応できる速度も異なるので、規格に適した適切な機器を導入する必要があります。
まず、LANケーブルには「カテゴリ(Cat)」と呼ばれる規格があり、カテゴリは通信速度に大きく関わります。
規格 | 通信スピード | 最大通信速度 | 伝送帯域 |
---|---|---|---|
カテゴリ5 (Cat5) | 遅い ↓ 速い |
100Mbps |
100MHz |
カテゴリ5e (Cat5e) | 1Gbps | ||
カテゴリ6 (Cat6) | 1Gbps | 250MHz | |
カテゴリ6A (Cat6A) | 10Gbps |
500MHz | |
カテゴリ7 (Cat7) | 600MHz | ||
カテゴリ7A (Cat7A) | 1000MHz | ||
カテゴリ8 (Cat8) | 40Gbps | 2000MHz |
カテゴリごとに最大通信速度が決められているので、高速の光回線を契約していたとしても、LANケーブルの最大通信速度が遅ければ通信速度は遅くなります。たとえば5G(ギガ)bpsの光回線を利用している場合、Cat6A未満のLANケーブルやLANポートを使用すると、本来の回線速度が反映されません。Cat6やCat5eの最大通信速度は5G(ギガ)bpsに満たないからです。
LANポートにも規格があり、規格によって対応できる速度が異なります。
規格 | 対応速度 |
---|---|
100BASE-TX | 100Mbps |
1000BASE-T | 1Gbps |
1000BASE-TX | 1Gbps |
10GBASE-T | 10Gbps |
この規格ごとの対応速度にあわせて、適したLANケーブルを選ぶ必要があります。たとえば、1000BASE-TのLANポート(対応速度は1Gbps)には、最大通信速度が1Gbpsのカテゴリ6のLANケーブルが適しているということです。
このように、使用している光回線の通信速度を確認して対応したカテゴリのLANポートとLANケーブルを使用する必要があります。
技術の進歩に応じて求められるカテゴリも上がっています。LANポートやLANケーブルを選ぶ際には、これから主流になっていく10ギガ光回線に対応できるカテゴリ6A (Cat6A)がおすすめです。

カテゴリの違いや通信速度、伝送帯域幅について
詳しくは ▶関連記事をご覧ください。
LANケーブル差し込み口を壁に増設する3つの方法
それではここからは、LANケーブル差し込み口を壁に増設する方法を配線方法ごとに具体的に解説していきます。
室内の壁を這わせて配線する
DIYで配線しようとする際に多くの方が最初に思いつく方法です。
この場合、必要な長さのLANケーブルを購入して希望の位置まで配線をおこないます。
ただ、床にそのまま配線すると見栄えが悪く、足を引っ掛けてケガをしてしまう可能性があります。
オススメの方法は、壁や部屋の隅にモールを使用して配線する方法です。

出典:オーム電機ダイレクト
モールとは壁や床に両面テープで固定して保護カバーの中をLANケーブルなどの配線を通線できる部材です。
ホームセンターなどで気軽に購入できるため、DIYに最適です。この場合、壁にLANポートを取り付けることは難しいため、LANケーブルの先端にモジュラープラグがあらかじめ取り付けられたLANケーブルを購入すると良いでしょう。
ただ、扉や壁の向こう側に配線することは難しいため、ONUがある部屋の中で別の場所に配線したい場合などに適した方法と言えます。
■DIYの失敗事例
くっそ適当に配線したLANケーブル
— RuruTV (@RuruTV_) June 22, 2023
DIYします😡❤️
誰かやってくれ😫 pic.twitter.com/zxbIF1tjZS
壁内の配管(CD管)を通す
建設時に壁の中にあらかじめ設置された配管(CD管)を使用する方法です。
配管(CD管)は電気配線やガス配管と同様に壁を取り付ける前に設置されます。
オレンジ色の管がCD管です。
配管はONUがある部屋や、配管がまとまっているマルチメディアポートへと繋がっています。通線器具を使用すれば比較的簡単にLANケーブルを通線できます。
ただし、自分で工事をおこなう際にはリスクが伴います。多くの場合、配管は10メートル程度あり、途中でLANケーブルが詰まってしまった際には対処が難しいからです。
そのため、配管(CD管)を使用する場合は専門業者への依頼が安心・確実です。
■DIYの失敗事例
だれかー助けて😱CD菅にLANケーブル通してたんだけど詰まった
— Technical Supervisor (@truststaff) August 12, 2022
通線ワイヤーも詰まった
引けない押せない😂
CD菅長さは9m程度
16日までにどうにかしたいのです😂 pic.twitter.com/P5Qcd9OYKV
外壁に配管を作って配線する
壁内に配管がない場合には、LANケーブルを外に出し、外壁を這わせて配線することも可能です。
ライフテックスが実際におこなった工事の内容をご紹介します。
東京都西東京市芝久保町
・戸建住宅(新築・2階建て)
・Cat6A新規配線工事×1(モジュラープラグ・モジュラージャック)
・新設PF管通線
・地デジアンテナ設置
お引っ越しに合わせて10ギガ通信に対応した高速光回線を契約したため、Cat6A規格での有線LAN工事をご依頼いただきました。Cat6A規格は10ギガ通信に対応していますので、高速光回線のスペックを活かすことができます。
しかし、有線LANを設置したい2階洋室にはLANケーブルを通線することができる配管がありませんでした。そのため、外壁に新たに配管を作成して工事をおこないました。
外壁
ONU・ルーターが設置されている1階リビングと配線をおこないたい2階洋室それぞれに室内から貫通穴をあけ、配管を作成しました。
ちょうど上下の位置関係にあたる場所でしたので、配管は短く収まりました。
1階リビング
1階リビングにはインターネットの起点となるONUとルーターが設置されています。
直接接続できるようにLANケーブル先端にモジュラープラグを取り付けました。
2階洋室
2階洋室にはCat6Aモジュラージャック(LANポート)を設置してLAN工事完了です。
お客様も「今から新しい回線が開通するのが楽しみです」とお話しになっていらっしゃいました。
お役に立てて何よりでした。
外壁に配管を作って配線する場合、PF管やジャンクションボックスといった屋外用の部材を使用して配管を作成します。
工事後はしっかりと防水処理をおこなう必要があります。部屋の中から屋外に向けて貫通穴を開ける必要があるからです。
また、高所での作業が必須になりますのでDIYはおすすめできません。
■DIYの失敗事例
『自宅建設のエピソード14』
— アルノ@自称10万人に1人の資格を持つ現場監督 (@arno011201) February 5, 2023
15年前自宅を建てた時
ルーターとテレビで
LANを渡せるように
床下にPF管の配管をお願いした。
しかしサイズを指示しなかった為
PF16を配管されてしまった。
おかげでコネクタ部分が通らず
使えずじまい。
何も考えないんだな。
用途も話したんだけどなぁ。
LAN工事は業者に依頼するのがおすすめ
ここまでの解説で、工事の仕上がりや失敗のリスク、必要な費用などを考えると専門業者への依頼が安心であることがわかりました。
それでは業者に依頼した場合の費用相場を確認してみましょう。
配管(CD管)を使用したLAN配線工事 | 10,000円~40,000円程度 |
---|---|
配管(CD管)がない場合のLAN配線工事 | 30,000円~60,000円程度 |
工事を依頼する前にCD管が設置されているかどうか確認しておくとスムーズに依頼ができます。CD管の有無で工事費用が大きく異なるからです。
配管(CD管)がない場合には、お見積りが必要になります。状況によって必要な部材や、作業が異なるからです。
LAN工事はライフテックスにおまかせください
ライフテックスは自社で仕入れから集客、工事までおこなっているため、余計な費用が発生しません。
そのためお客様に高品質なサービスを低価格でご提供することが可能となっています。
ライフテックスと一般的な他社との費用比較
上記は、1階から2階へ1か所LAN配線工事をした場合の費用比較です。
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まとめ
この記事ではLANポートの種類や、LANポートが必要な場所にない場合の増設方法について解説しました。最後にまとめをご覧ください。
ポートの大きさによる違い
RJ-45 | LAN用 |
---|---|
RJ-11 | TEL用 |
カテゴリの違い
カテゴリ | 通信速度 |
---|---|
Cat5 | 100Mbps |
Cat5e | 1Gbps |
Cat6 | 1Gbps |
Cat6A | 10Gbps |
Cat7 | 10Gbps |
Cat7A | 10Gbps |
Cat8 | 40Gbps |
- 室内の壁を這わせて配線
- 壁内の配管(CD管)を通す
- 外壁に配管を作って配線する
LANケーブルやLANポートには種類があり、カテゴリによって通信速度が違うため、使用している光回線に応じたカテゴリを選択する必要があります。
また、LANケーブル差し込み口の増設は自分で工事すると仕上がりが悪かったり、せっかく購入した工具や部材が無駄になってしまう可能性もあります。
インターネット環境は、電気・水道・ガスなどと同様にライフラインの一部であるといえます。
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よくある質問
LANポートがない部屋の壁へポートを増設できますか?

お部屋のコンセントプレートを確認してみましょう。内部に配管(CD管)があればLANポートの増設が可能です。もし配管がない場合は、外壁に配管を作って配線する方法もあります。

配管の有無に関して
詳しくは ▶関連記事をご覧ください。
LANポートがあるのにインターネットが遅いのはなぜですか?

ご使用中の光回線の速度よりも、LANポートやLANケーブルの通信速度が低い可能性があります。LANポートの正面に記載しているカテゴリ(Cat)を確認してみましょう。