室内アンテナでテレビが映らない?対処法と失敗を防ぐコツを徹底解説
「室内アンテナを設置したいけど、映らないって本当?」
「室内アンテナ買ったのはいいけど、数局のチャンネルが映らない…。」
安くてコンパクトな地デジ受信用室内アンテナは手軽に利用できる反面、屋外に設置するアンテナに比べて電波の受信が難しいというデメリットがあります。
そのため、強電界域という電波塔から近い地域にお住まいでないと快適なテレビの視聴ができない場合が多いです。
この記事では地デジ室内アンテナの設置を検討している方、室内アンテナを購入したけど映らない方へ向けて以下の内容を説明します。
この記事を読めばご自身のご自宅の環境に適した手段で、なるべくお金をかけずにテレビを見られるようになるでしょう。
あなたに合ったテレビ視聴方法が見つかりますよ。
「室内アンテナでテレビが映らないから他のアンテナを設置したい!」という方は、以下の記事でアンテナ設置工事の費用について詳しく説明しております。ぜひ参考にしてくださいね。
【関連記事】騙されないために知っておきたいテレビアンテナ工事の費用相場!業者選びや安く設置する方法
室内アンテナとは|メリット・デメリット
室内アンテナは、部屋の中に設置することができるコンパクトな地デジ受信用アンテナです。室内アンテナには以下のようなメリットとデメリットがあります。
- 価格が安い
- 設置工事不要でテレビ端子が無い部屋でも設置できる。
- 外に設置しないため、景観を損ねない。
- 電波を受信しにくいため、購入しても使用できない場合がある。
- テレビの台数分必要
室内アンテナが映らないときに考えられる原因
室内アンテナを設置してもテレビが映らない場合、以下のような原因が考えられます。
- 山地、山林など地形の影響で電波が届きにくい
- 高層ビルや背の高い木の陰になっていて電波が遮られている
- 自宅の電化製品が電波に干渉している
- ソーラーパネルを使用している
- 複数の送信塔から電波を同時に受信している
- 建物の素材がコンクリートで電波が届きにくい
では、室内アンテナでテレビが映らない場合に、テレビを見るためにはどうしたらよいのでしょうか?次の項目で解説していきます。
室内アンテナの感度を上げる方法│大切なのはこの2点!
室内アンテナの感度を上げるコツは以下の2点です。
- 設置する高さ・場所・向きに注意する
- 電化製品からなるべく遠ざける
以下では、それぞれ詳しく解説していきます。
設置する高さ・場所・向きに注意する
室内アンテナで電波を受信するには、設置する場所に注意が必要となります。設置場所のポイントとなるのは以下の3つです。
高さ
アンテナと電波塔の間に遮蔽物があると、電波を受信しづらくなってしまいます。電波をとるために家の中のなるべく高い位置に設置しましょう。
場所
電波を最も拾いやすいのは、窓際です。室内アンテナは、電波塔に近い窓際に設置しましょう。
ただし、窓際でもペアガラスや網入りガラスであるなどといった場合は電波を通しにくいことがあります。
向き
室内アンテナは、地域にある一番近い放送局・中継局へアンテナが向いていれば受信可能です。ピッタリ向きを合わせなくても大体向きが合っていれば大丈夫です。
次の項目では自宅近くの放送局・中継局の方角の探し方を紹介します。
一番近い放送局・中継局の方角を探す
地デジを送信する放送局・中継局は「A-PAB一般社団法人 放送サービス高度化推進協会」というサイトで調べることができます。
検索すると地図上に中継局の位置と、その中継局で強電界地域にあたるエリアの目安が色によって表示されます。しかし、建物までの間の障害物や建物の材質などにより受信できないこともありますので、あくまで目安程度にしましょう。
放送局・中継局がどの方向にあるのかも確認しておきましょう。
近所のアンテナの方向を参考にするのもアリ
電波塔の方角を調べるのには、自宅周りの家のアンテナを参考にしてみるという手もあります。
屋外アンテナは基本的に専門の業者が電波を測定して設置工事を行っていますので、これを参考にして、同じ方向にアンテナを向ければうまく受信できる可能性が高いです。
魚の骨のような形をした八木式アンテナの場合、くの字型の反射器(リフレクター)がある方向とは反対方向に放送局・中継局があります。
電化製品からなるべく遠ざける
室内に電子レンジや掃除機が近くにあると、電波に干渉し、ノイズが発生する可能性があります。
それらの電化製品からは遠ざけて設置してみましょう。
金属製のボウルやアルミ箔を近くに置いてみる
金属には電波を反射する性質があることを利用して、アルミ箔などで電波を反射させ受信する方法もあります。どうしても映らない場合には、アルミ箔を張り付けた板や段ボール、金物などをアンテナの近くに置いてみて電波が受信できるか確認してみるといいかもしれません。
映らない失敗を防ぐ!室内アンテナ購入前に確認すべきポイント
室内アンテナは安く気軽に購入できる反面、購入してもテレビが映らず失敗したという声もネット上では多いです。
室内アンテナを購入して失敗した人のレビュー
室内用で購入したのですが正直我が家では使い物になりませんでした。
アンテナの向きを調整しても他局が映らなくなって常に微調整が必要だったので残念ながら返品しました。
映るかどうか買ってみないとわからないという賭けではなくもっと購入前に実物で事前調査ができれば嬉しいですが難しいところですね。インターネット等での机上論では映る予定だったのですが…
引用:Amazon.co.jpレビュー
室内での受信はものすごい不安定です。
ケーブルが短いため、受信感度の高い場所にアンテナを持っていくと、テレビの設置位置に制約が出るため、使いづらいです。
引用:Amazon.co.jpレビュー
そこでこの項目では失敗しないために購入前に確認するべきポイントを紹介します。
これから室内アンテナを購入する方はぜひ参考にして下さいね。
自宅の電界強度
アンテナに必要な能力はエリアの電波状況によって変わり、エリアの電波状況のことを電界強度といいます。
エリアの電波の強さは、電波塔から近い順に
- 80dB以上の「強電界地域」
- 70dB以上の「中電界地域」
- 60dB以上の「弱電界地域」
に分けられます。
強電界地域は電波塔からの距離が近く、建物までの間に障害物が少ないです。
目安としては自宅から電波塔が目視できる場合は強電界地域です。
電界地域は先ほど紹介したとおり、地デジを送信する放送局・中継局は「A-PAB一般社団法人 放送サービス高度化推進協会」というサイトで調べることができます。
検索すると地図上に中継局の位置と、その中継局で強電界地域にあたるエリアが色によって表示されます。しかし、エリア内であっても高層ビルや自宅の建物の材質などにより受信できないこともありますので、あくまで目安程度にしましょう。
「ペーパーアンテナ」「卓上アンテナ」は強電界の人におすすめ
設置が簡単な「ペーパーアンテナ」「卓上アンテナ」などの室内アンテナは受信感度が低いため、ほとんどが「強電界地域用」です。
中電界地域用で室内アンテナを使用したい場合は室内・室外兼用タイプでブースターを内蔵した「平面アンテナ」がおすすめです。
「平面アンテナ」は平べったいボックスのような形状をしております。
ただ、性能が高くなるぶん値段が高くなり、サイズも大きくなります。また、メーカーで中・強電界地域用とうたっていても、ご自宅の環境などにより、必ずしも受信できるとは限りません。
中・弱電界地域で確実にテレビを視聴したい方は【室内アンテナ以外でテレビを見る3つの方法】をご確認下さい。
動作利得
「動作利得」は電波の出力のレベルを数値化したもので、おおよそ1~16デシベル(dB)で表されます。この数値が高いほど、アンテナの受信感度が高く、高性能のアンテナといえます。
動作利得の数値が大きすぎると電波の強い地域ではノイズも拾ってしまうので、大きければ良いというわけではありません。ご自宅の電波に合った商品を選びましょう。
動作利得の目安は以下の通りです。
- 強電界地域 → 5dB以下
- 中電界地域 → 5dB~10dB以上
- 弱電界地域 → 7dB~14dB以上
水平偏波または垂直偏波を確認する
テレビの電波は、混線を防止するために「水平偏波」と「垂直偏波」があり、この2種類のどちらかで送信されています。一般的には水平偏波が多いです。室内アンテナを選ぶときは、住んでいる地域のテレビ電波の送信方法に合ったものを選んでください。
アンテナによっては垂直偏波に対応していない機種があります。不安な方は「水平・垂直偏波兼用」のアンテナを選択しておくと失敗がないですよ。
念のため、お住まいの地域の送信方式を事前に確認しておきたい方はこちらからご確認ください。
エリアを選択すると放送局・中継局の一覧のpdfが閲覧できます。送信塔の名称に「◎」が付いているものが「垂直偏波」になり、それ以外は水平偏波となります。
ブースター付きを選ぶ
ブースター(増幅器)が内蔵されているかどうかは重要なポイントです。ブースターは受信した電波を増幅させる機器です。電波が弱い地域に住んでいる方はブースター付きのタイプがおすすめです。
ケーブルの長さを考慮する
室内アンテナはテレビとアンテナをケーブルでつなぐ必要があります。受信感度の高い場所にアンテナを持っていくと、テレビまで届かないといった可能性もあります。
また、反対にケーブルが長すぎても見栄えが悪くなってしまいます。
ケーブルの長さはメーカーごとに異なりますので、購入前にテレビからアンテナ設置場所までのケーブルの配線をイメージし、それに合わせたケーブルの長さの商品を選ぶのがおすすめです。
テレビの近くに設置できるなら1.5m~3m、離れた場所に設置するなら4~5mのものがよいでしょう。
おすすめの室内アンテナ
先ほど紹介した室内アンテナ確認ポイントをふまえて、おすすめの商品を紹介します。
ご自宅の環境に合った室内アンテナを選びましょう。
卓上型おすすめ
DXアンテナ UHF室内アンテナ(ブースター内蔵) 地上デジタル放送用 ホワイト US120AW
引用:Amazon.co.jp動作利得:15~20dB
高さ20cm、重さ170gでコンパクトで丸みのあるデザインの強電界用アンテナです。
小型ではありますが、ブースターを内蔵しております。色はホワイトとブラックから選ぶことができます。デザイン性を重視した、おしゃれな室内アンテナを設置したい方におすすめです。
強・中・弱電界地区向け
日本アンテナ f-STYLE 地デジアンテナ(室内/屋外用) ブースター内蔵 強・中・弱電界地区向け UDF85B
引用:Amazon.co.jp
動作利得:23~28dB
こちらは「強・中・弱電界」どのエリアでも取り付けが可能なアンテナです。サイズが大きいので購入前にはよく確認を。屋内・外兼用ですので、屋内で受信できない場合には、ベランダや外壁に取り付けることも可能です。
室内アンテナは、テレビ電波が弱いエリア・場所では使用できません。電波の受信感度が低いため、電波の強い場所で使うことが推奨されています。
十分な電波が受信できないと、テレビが一切映らなかったり、映ったとしても画質や音質が悪くなったりすることが多いです。
事実、室内アンテナを購入した人のレビューには、「買ってみたけどうまく機能しなかった」などの声がみられます。
購入したがどうしても映らない場合や、アンテナ購入で失敗したくない人は他の方法でテレビを視聴するのがおすすめですよ。
次の項目では、室内アンテナ以外でテレビを見る方法を紹介します。
室内アンテナ以外でテレビを見る3つの方法
室内アンテナ以外でテレビを見るには、
- テレビアンテナを設置する
- ケーブルテレビを契約する
- 光テレビ(フレッツ・テレビ、ひかりTVなど)に加入する
3つの方法があります。
この中でもっともコスパが良く、最短で工事を依頼するなら「地デジのアンテナ工事を業者に依頼する」のがおすすめです!
テレビのみを契約する場合だと、テレビアンテナが圧倒的に安いからです。
テレビアンテナ | ケーブルテレビ(J:COM) | 光テレビ |
---|---|---|
16,800円(八木式アンテナ) | 203,436円(スマートお得セレクト NET40M) ※料金シミュレーター | 88,000円(ひかりTV for NURO 2ねん割プラン) |
※地域・プランにより前後します。
※3年利用し続けた場合
アンテナは設置工事する際の費用がかかりますが、それ以降のランニングコストは0円です。
光テレビやケーブルテレビは、月額料金がかかるため、長く利用すればするほどトータルの料金がかさみます。
また、これからテレビもネットも検討する方には、「テレビアンテナを設置+光回線の契約」が断然安くておすすめです。
仮にそれぞれの方法でインターネット回線とあわせて3年間利用した際の料金目安を算出します。
テレビアンテナ | ケーブルテレビ(J:COM) | 光テレビ |
---|---|---|
16,800円(八木式アンテナ)+187,200円(NURO光G2Tプラン)=204,000円 | 240,960円(スマートお得セレクト NET1G) ※料金シミュレーター | 88,000円(ひかりTV for NURO 2ねん割プラン)+124,800円(NURO 光 G2T)=212,800円 ※セット割適用 |
※各種割引適用時(2022/2/1現在)
※地域・プランにより前後します
リモートワークやオンラインゲームの普及でインターネットが自宅でも必要になった今、テレビとネットをセットで契約できるプランが各会社から提供されています。それでもやはり「テレビアンテナの設置+光回線(インターネットのみ)の契約」が一番お得に利用できるようです。
【関連記事】【コスパ比較】アンテナ・ケーブルテレビ・光テレビを徹底調査!
アンテナ設置工事はライフテックスにおまかせ!
ライフテックスは年間8,000件の実績を持つアンテナ工事専門業者です。アンテナの設置・交換からアンテナ調査まで、アンテナに関することなら幅広く対応できます。
アンテナの設置に関して「できるだけ安く済ませたい」とお考えの方が多いかと思いますが、ライフテックスは格安でのアンテナ工事を行っているので安心です。
安さの秘密は以下の3つ。
- 代理店を挟まず中間マージンをカット
- 大量仕入れで安く在庫を確保
- 各工事担当者の技術力・経験でコスト削減
安くても確かな品質のアンテナを、確かな技術力で設置いたします。
ライフテックスの対応地域は以下を参考にしてください。
東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県/群馬県/栃木県/茨城県/大阪府/京都府/兵庫県/奈良県/滋賀県/愛知県/静岡県/宮城県/山形県
※一部対応できないエリアがございます
アンテナの設置を検討している場合は、ぜひ一度ライフテックスにご相談ください。
テレビアンテナ工事のプロとしてお客様の生活を快適にするご提案をいたします。
まとめ
室内アンテナは、工事不要で手軽に設置できます。強電界地域にお住まいでご自宅と電波塔の間に遮蔽物が無く、安定して電波を受信できる方には、室内アンテナが最適な選択肢となります。
室内アンテナが映らない場合には
- 設置する高さ・場所・向きに注意する
- 電化製品から離してみる
- アルミなどの金属をアンテナの近くに置いてみる
などを試してみて下さい。
どうしても室内アンテナでの受信が難しい場合には、屋外にアンテナを設置しましょう。
屋外に設置するテレビアンテナの種類については以下の記事で紹介しております。ぜひ参考にしてみてくださいね。
【関連記事】テレビアンテナの種類と価格相場!設置までの流れや業者の選び方も解説
よくある質問
室内アンテナはどうして映らないの?
室内アンテナは電波の受信感度が悪いため、必ず地デジを受信できるとは限りません。 購入したけれどどうしても映らないという場合や、アンテナ購入で失敗したくない人は他の方法でテレビを視聴するのがおすすめです。 |
お得にアンテナ設置をする方法はありますか?
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